印刷ブログ
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無理や不可能ではなくどう解決するか

昨日は午後の2時間ほどだけ毎年行っているビックサイトのPrintable Electronics見本市をみてきた。毎年開催されており、いつも使っているインク会社が2-3社ほど出展しているので、毎年見に行くようにしている。

2時間ほど見てまわったが、シルク印刷やパッド印刷関連の企業は5社いるかいないかで、あとはあまり関係ないブースだったが、一応なにかの刺激と勉強ということで軽く全てをみて回った。

既存のインクメーカーの出展物も昨年とほぼ変わらずに目新しいものがない印象だった、それだけもう何もないのかアイディアがないのかもしれないが、あまり興味をひくものがなかった。ほとんどが大ロットの工場向けのものばかりで小ロットを解決するような小道具もなかった。印刷技術やアイデァはもう海の向こうしかないのかと思い、Drupa見本市に行く航空券を格安で予約した

ビックサイトの反対側のホールでベンチャーブースが立ち並んで10社ほどいた。ベンチャー=新しいアイデァがあるので私は全てみて回ったが、なぜこういったところに人があまり集まらないのかと不思議に思ってしまった。みな大企業のブースで演説を聞いたり商品を見たりする人だかりはおおいが、ベンチャーのこれからの技術というものにあまり興味がないのかもしれない。

いろんな案件がくるが、無理だとは言いたくはない。まずは挑戦すべきであり、それからどうする、ああするといったアイデァがでてくると私は思っている。

今日も2件ほど悩まされる素材と形状の印刷試作をしているが、果たしてうまくいくかは来週結果がでるかもしれない

ボタンにパッド印刷

スタジャンという衣料のボタンに印刷ができないか?という問い合わせがあった。

通常ボタンには彫りが入った凹面加工がされているが、その最低ロット数が大幅にUPしたらしい。個人デザイナーさんであれば何千個もいきなり作成はできない、せめて数百といった単位だとは思うが、メーカーが対応してくれなければどうにもならない。

パッド印刷で印刷すれば1個でも10個でもできる。今回はとりあえずの試作で10個だけボタンに印刷をしてみた。素材が鉄だかアルミ風だったので念には念をいれて1690インクで印刷、150℃の焼付けを行っておいた。

小さな文字なので網掛けで製版をしたので文字は綺麗に再現できていると思う。ただ小さなボタンなので取扱いが大変だった。淵ぎりぎりの印刷なので指で接触してしまう可能性もある。

ボタンへの小ロット名入れ印刷、お気軽にご相談ください
butan

白を濃く、そして真っ白に

インクジェットで白が出せる機種がでているそうだが、その白の濃さを見た事がない。おそらくシルクスクリーンの白と比較すると相当薄い白であると思われる。

色紙に白を印刷するとなればシルクスクリーンで印刷すれば再現ができるが、それでも白100%にはならない。紙はインクを吸い込むので一度だけでは地の紙の色が出てしまう。

弊社ではQセットインクの高濃度白を使い、一度印刷した後に乾燥させ、そしてその上にもう一度白を印刷する。これで白80%くらいになるとは思うが、もう一度(つまり3回重ね刷り)印刷すればほぼ99%白を再現できる。

写真は色紙にとりあえずどのくらいの白の違いがでるのかをお客さんに見てもらうためにためし刷りをした画像。右が1回だけ、左が2回重ね刷り。画像では見づらいかもしれないが、あきらかに2回重ね刷りしたほうが白が濃く見える。

作業効率を考えれば連続して2回重ね刷りすればよいのだが完全に乾燥していないインクの上に重ね印刷をしても色の濃さが出ない。なので手間隙ではあるが一度乾燥させ、その間に版を洗浄、そしてまた重ね印刷というやりかたをしている。

白の再現、濃度までこだわります。シルクスクリーンの白印刷、1枚でも可能です、お気軽にお問い合わせください
shiro

シルクスクリーンハンドブックが出てきた

事務所の棚にあった埃をかぶったハンドブック、おそらく先代の父親が始めてシルクスクリーンを始めた昭和40年代の頃に買った本だとは思う。当時の価格で1500円となっているので、今で言えば3000円以上かもしれない。

軽く中身をみてみたが、シルクスクリーンの方法はほとんど変わらずといってよいほど進歩が無い?!のかそれだけ昔からのアナログ技術が今も活躍しているのかと感じさせるような内容であった。こんな昔から半自動の印刷機や局面印刷機などの写真があたが、イタリア製?といった感じで書いてあった。欧州の印刷はかなり進んでいたのかもしれないということを感じた。

私も見よう見まねでやり始めた印刷ではあるが、平面だけでは面白くないといきなりパッド印刷や局面印刷にのめりこんでいってしまった。最初はいろいろとできるのが楽しかったが、平面のシルクスクリーン印刷よりも難しい、そしてセットアップに手間隙がかかる。印刷の仕上がりもかなり細かい調整をしなければきれいにならないので、はじめた当初はなんでこんな難しいことをやっているのだろうと夜中まで起きて試行錯誤している自分がなんだかわからなくなったときもあった。

今はやっていて楽しい、あのときの徹夜やつらさが経験となり蓄積されてきている。今日も遅いが24時前までには帰って寝ようとおもっている。明日もある、今週は大判のポスターもあるので、体力を使う勝負になるかもしれない

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ライターに小ロット名入れ印刷

ライター10個への両面印刷、ひとまずサンプル扱いなので10個という小ロットだがこういったロットでも弊社ではなんなりと印刷ができる。特に悩むこともなく、製版、そして位置あわせ、印刷。 乾きが悪いので1日放置して、反対側を印刷すれば納品できる。正味3日くらいであろうか

量産が決まれば200個ほど、それでもライター専門業者の名入れ印刷代や版代よりは安くできるとは思っている。ライターの印刷は最近は全くない、宣伝していないだけかもしれないが、以前よりはタバコがすえる場所や世代が減っているからかもしれない。

100円ライターに小ロットで印刷、又は形状の変わった丸いライター、凹凸があるライターなど、シルク・スクリーン印刷かパッド印刷で対応できますので、お気軽にお問い合わせください

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やっと冬らしくなってきた

寒波がやってきて日曜日は起きたら真っ白だった。土曜日も降り積もったが日中は天気がよく、道路上の雪もある程度消えた。

今朝の雪の降り方をみたらかなり多かったので、これは積もると思い、とびおきて雪かきにでかけた。雪かきなんぞ面倒で大変だからと思ってしまうが、逆に正月に食べた食事を効率よく燃やせる運動、冬のなまった体をほぐしてくれる体操だと思い雪かきを楽しんでいる。

世の中をみればお金をはらってフィットネスジムに通うかたがたも多いかもしれないが、フィットしないくらいに体が太るのであれば食べることをやめれば良いだけであり、そして動けばよい。そうすれば節約にもなり雪かきなぞ全身運動でしかも無料でできる。隣近所が高齢者の世帯であれば雪かきをやってあげれば感謝され、そしてなにしろ気持ちが良い。

引き続き仕事をしたいが、日曜だけは子供のために時間を割くことにしているので、今日1日は娘を連れてでかけようと思う。息子は体調が悪いので家で留守番をしてもらうことになってしまった。

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久しぶりのライター名入れ

20-30年前は100円ライターへの名入れが大量にあった、当時はスナックやパブなどで使われるライターが多かったのであろうが、最近のパブなどでは使わないのかもしれない。又は禁煙ブームなどでライターの必要性がすくないのかもしれない

某飲食店が新規オープンとなりライターに名入れをしたいということでオンラインで安いところを見つけ10個ほど仕入れてみた。素材がPOM系でなければした処理がいらないので、わざわざ素材を選択して合成樹脂の100円ライターを仕入れた。100円とはいっても1個50円くらいで買えるので、あとは印刷代と考えれば印刷代もふくめて100円もしない。

数によっては大量仕入れでライターの原価も安くなるとは思うが、とりあえずの200個程度であり、弊社は印刷会社なので大量仕入れをするわけにもいかない。今後継続して増えるようであれば仕入れを統一すれば安くしてもらえるとは思う。

あとは印刷するだけだ、一応SG740とABCそしてPPTインクでテストしたがどれもほぼ合格だった、どちらかと言えばSG740が良い感じであり、作業性も良好となるのでSG740を使おうと思う。

ライターへの名入れ、小ロット20でも30でも可能です。ライター込みでの手配も可能です。

インクを変えてみる - 巨大なプラスチック成型物への印刷

先日は某地元メーカーの小ロットの機器へのパッド印刷を10台分行った。これは2年ほど前からやっているのだがまるでUFOのような形をした大きなプラスチック成型物に会社のロゴと機械のマークを入れる仕事になっている。

大きさがあるので、パッド印刷の台に収まらない。仕方なく別の方法でパッド印刷をしているが、これが難しい。インクの拾いも100%きれいにいっているわけではないが、被印刷物が透明なのでムラがわかりやすい。かといってシルク印刷のように濃い色を出すには何度も重ね印刷をしなければならないが、この成型物の場合はそれができない。

いろいろと試行錯誤をしながら昨日はやってみたがインクを変えて静電気防止を行い、パッドでインクを拾うスピードと転写するスピードを調整しながらなんとかきれいにしあがった。乾きが悪いのでけさ軽くドライヤーで乾燥させて搬出しようとおもっている

とうとうプリンターを変えた

長年使用していた、それも中古のEPSONのプリンターがとうとう調子がわるくなり、そして分解のオーバーホールをしてもまったくだめだったので、これを機会に新しいプリンターに買い換えることにした

プリンターといっても書類を印刷するための目的ではなく、印刷で使うポジフィルムを出力するための目的が多いので、何でも良いというわけにはいかない。インクは染料タイプのものでなければポジフィルムの出力ができないので、エプソンのホームページや検索で染料系のプリンターを探した。オークションでちょうど良い程度の中古があったのだが、落札ができず無念に終わったので、仕方なく新品で買うことにした。

大きなポジフィルムも出力できるようにA3対応型にしたので多少割高ではあったが、今までの中古で10年以上使っていたので投資という考えで購入した。それでも3万円ちょっとで買えたのでこれからは大きなポジフィルムも出力ができるようになる。

問題は黒を100%に近い濃さで出力しなければならないが、いまのところ試行錯誤でやりながらなんとかきれいな版ができるくらいの出力にはできるようになっている。もう少し時間があるときにいろいろ試して見てみようと思う。

epson

指先が冷たいと仕事がはかどらない

寒波が来て数日になるが、ここのところかなり寒い。昨晩もいろいろやりながら帰宅は1時ころになったが、路面は凍結しており、すべるかのように歩いていた。そのまま寝るにもなんか足りないと思い、途中のコンビニでパックワインを買い、それだけを飲んで寝ることにした。ここまで寒いと寝酒の力を借りなければ寝るにも寝ずらい

久しぶりに100円ライターに名入れ依頼のサンプルがきている。もう100円ライターは100円ではなく、かなり安く販売されているが、それでも素材を誤ってしまうと印刷が難しい。BICライターなどで採用されている燃えにくいデルリン樹脂というポリアセタールに類似している素材の場合はフレーム処理を行わなければインクが密着しない。昨年それを知らずに受けた印刷案件で無理やり自作フレーム処理を行い、印刷をしたがガスライターを炎であぶるので何本か爆発してしまった。近くのライター工場でも同じやり方でやっていたそうだが、いつも何本か爆発していたらしい

今回はポリアセタール素材ではないものを見つけたのでそちらを取り寄せてサンプル印刷してみようと思う。印刷は問題ないとは思うがインクの密着だけがきになる部分ではある

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