印刷ブログ
BLOG

パッド印刷の試作をスピーディに仕上げる

金曜日は久しぶりに晴れ間が出たのでなんとなくうれしかった。かといってのんびり日光浴をするわけにはいかないので、場内の仕事をこなした。

大雪の影響で外注に出していたパッド印刷用の高品質のポジフィルムが2日ほどの遅れで届いた。もっと早く手掛けたい案件ではあったが、パッド印刷の細かいデータはインキジェットフィルムでは綺麗に製版ができないので、写真製版の精度の高い物を使用しなければならない。

しかし普通に見れば恐らく全く気付かないレベルではあるが仕事をしている者からするとできるだけ綺麗に再現をしたい。

ということでそのフィルムが金曜の昼過ぎに届いたのですぐに製版、セットをして午後から印刷をしたり接客をしたりでボールペン200本を夕方までに仕上げた。

その後はサンプルで2種類程ある何かの入れ物、アルミ塗装されている物らしき商品に2種類のロゴをそれぞれパッド印刷。夕方の1時間ほどもかからずに2つの異なる試作が終わった。通常のパッド印刷屋であればここまでスピーディにはできないと思う、これが弊社の強みでもあると思っている。

3連休は雪下ろしに雪の作業をしようと思っていたが、急遽急ぎの紙コップへのテスト印刷やエコバッグへのサンプル印刷など、なんだかんだバタバタしそうになっている。連休明けにはサンプルを届けたいので3連休はのんびりではなく、毎日仕事をすることになりそうだ
pad

ビニール傘が続く

梅雨時期の前だからだろうか、ビニール傘への社名の名前を入れる案件が続いている、少ない時はロット1箱の60本、お店によっては600本であったり、様々だ。

60本ロットだと恐らく世間では小ロット扱いとなり名入れしにくいのかもしれない、ビニール傘なのでなくなってしまうと思えばあまりお金をかけたくないのが本心であるとは思うが、おもてなしの心をお客様に伝えることができる

旅館でもビジネスホテルでも、名前が入った傘と入ってない傘では入っている方が良いと思う。うっかり忘れた傘を無料で借りることができ、かつロゴが入っていれば返却率もよいかもしれない。それか名前を入れた傘を安く提供してあげるようなサービスがあれば傘代金はともかく、ホテルや旅館の宣伝にもなる絶好な広告ツールになるかもしれない。

傘への名入れ印刷、小ロットでもまったく問題ありません、お問い合わせください

回転シルク印刷は治具が重要

ここのところ回転シルク印刷が多い、タンブラー系やPPのマグカップ等、回転させればよいのだがなかなか厄介な印刷でもある。

まずは治具作成から始まり、ここで手を抜いてしまうといつまでたっても印刷ができない。治具づくりにはコツがあるが、何度も何度も失敗して試行錯誤で完成させるとそのコツがつかめるようになってくる。これはマニュアルを書けるようなものでもなく、体で覚えて失敗して何度も印刷をやり直すくらいの苦労をすることで覚えることができると思っている。

取っ手付きのマグなども簡単には印刷ができないが、これもコツを覚えればなんとかなってしまう。パッド印刷でピンポイントしかできなかったといわれるマグがほとんど全周のシルク印刷ができるようになる(正直しんどいが、、)

今週はおそらく2-3種類の回転シルク印刷を行うことになるので、気が抜けない。しかし温度も天気もだいぶ涼しくなってきた、台風がやってくるが屋内での仕事なのでさほど気にはならない。あとは納期までに仕上げて台風が発送遅延を起こさないでくれればそれでよいと思っている

法人の封筒に印刷

弊社ではよく印刷する案件だが、法人用の角2封筒に社名を入れる印刷がある。

メーカーで入れる場合は恐らくロット数が1万?とかになるのであろう、そこまで多くの封筒を在庫できる中小企業などなかなかいないと思う。せいぜい300枚~500枚、それでも多いという所が殆どだと思う。

封筒の最低購入枚数が100枚(ダンボール1個)らしいので、100枚からの名入れが多い。墨1色、社名を入れて完成、再版ものであれば1時間もかからない。

印刷するときに紙がフワフワするので少しだけ”コツ”があるが、それさえクリアすれば印刷は簡単だ

封筒に社名印刷そして小ロット、弊社の得意分野です。

kakuni

海外からのお客さん

シルクスクリーン印刷やパッド印刷をしていながら海外からのお客さんの相手?というのも変な話ではあるが、別事業で海外との取引が多少なりともあるので、その方々が日本の田舎をみたい、ということでわざわざ新潟までおいでになる。

いつも個人的には都会より田舎の方が好きなのでいろいろなところを案内するが、日本の田舎は綺麗で安全だ、と言っている。海外の田舎町、国によっては異なるであろうが、夜等平気で歩けない国もあったり、野生動物がいたりする場所もある。そう考えれば日本は夜ひとりで歩いてもさほど危険ではない

そうこうしていると海外へたまに出かけるチャンスがあり現地の印刷事情をみたくなる場合があるが、やはり主体はデジタル印刷でアナログな印刷や小ロットはほどんどないらしい。そこに興味を見つけている私はいづれは海外にお店でもだしたらどうなるのであろうか?と思う場合もある

小ロットの印刷は世界中で見ればかなりの需要があるとは思うが、その受け皿が極端に少ない事実はあまり知られていない。新潟の片田舎にある弊社のような小さな家族経営の印刷会社に問い合わせが来るようになっている事は嬉しい限りだ。今日も頑張るぞ!

パッド印刷はまだまだ知られていない

去年の暮あたりから、ボールペンの名入れ印刷の依頼が増えてきた。それ専門に行っている業者は日本全国を探せば沢山あり、ペンまで全て用意してくれるのでノベルティが欲しい人にとってはかなり楽になっていると思う。

しかしながら、こだわりがありどうしても自分の気に入ったペンに名入れ、それも小ロットとなるとどこもやりたがらない。恐らく印刷だけでは利益が出ないので、ボールペンを大量に中国から仕入れて、ペンの方で利益を出しているのかと想像する。何十万本も買えば1本当たりの単価も相当安いのであろう、それはそれでビジネスになるとは思うが、むしろ私は小ロットの名入れの方に需要が多いと思っている。

弊社にくるボールペン名入れはいづれも極と言えるほどの小ロットで、20本~100本の間が殆どである。それも持込のペンなので素材はいつもわからず、インキの密着試験が必要になっている。

今日も200本程の持込ボールペン名入れがあるが、これは素材もインキも判明しているので、恐らく今日中に仕上げる事ができるであろう

単に印刷するだけではない

今年は少し変わった印刷をしてみようと思う。技法を変えたりするわけではなく、お客さんの立場にたって印刷を一緒に考え、そして最終商品の値段も考慮しての印刷アドバイス的な内容を考えている。造語で印刷とコンサルティングをあわせてインサルティングとでも言うのであろうか、ただ単に頼まれた印刷をコツコツと行うだけではなく、どうすれば最終商品として売れるか、たくさん売れるのか、等をトータルで考えて一緒になって悩み、その中での印刷価格を提案する、というものである。

こちらの都合だけを考えた印刷の単価をつければ楽ではあるが、最終商品の値段としてあまりにも割高になれば肝心の印刷した物が売れない、つまりリピートはないであろうと思ったからである。一度作った版を有効活用してもらいたい、という意味も込めてやはりリピートはあったほうが望ましい。

店頭に100円で売りたい商品の印刷代金が50円だとすればそれは間違いなく売れないであろうし、利幅も少なすぎるであろう。印刷の色ややり方、面積や技法を変える事により50円の印刷代を20円に変える事もできる。そういったいろいろな提案を交えての印刷屋になる、つまりコンサルティング的な要素を含めた印刷屋にもいては良いのではなかろうか?と思った。

私も自分ではできない印刷を相談する方や会社の方もいるが、できない、又は高くなる、というだけの返答でこうすれば安くなる、こうすればできるようになる、という提案型の話をされる方があまりにも少ないと感じた。忙しくて手をつけていられない会社もあれば、めんどうなので高い値段やできない、と断ってしまえばよいと思う会社さんも多々ある。それではいつまでたっても解決にはならないしでマーケットが広まることはないであろう。

3月らしい始まり

昨晩遅くに東京から新潟に車で戻った。関越トンネルを抜けたらまだ雪が降っていたので速度規制にタイヤ規制など、様々な規制があり自宅に到着するのが深夜を過ぎてしまった。それでもゆっくりとシャワーを浴び寝る事ができた。長時間の運転にもかかわらずあまり疲れが無く目覚める事ができた。

今朝は朝早くから別事業の輸出の梱包に書類作成、そちらが終わったらすぐに印刷のデータのフィルム出力に製版にとりかかっている。自社内で全てできるので急ぎの納期でもすぐに対応ができ、短納期でも納める事ができるようになったが、多忙になる日々が多くなってきた気がする。それだけ自分でやらなければならない仕事が増えている事であろうが、こんなにうれしいことは無い。

今週の前半に集中して納期の短い案件が飛び込んできているが夜も続ける事ができるので、問題なく納品はできるであろう。3月らしくなってきたが、納期は厳守ということでどんどん仕事を処理してゆきたい。

パッド印刷やシルク印刷に関しての問い合わせや小ロットに関しての問い合わせも増えてきてはいる。弊社はどんなロット数でも受ける事ができるし(逆にロット数が多いと納期がかかってしまうのが、弊社のネックでもあろうか。。。)、短納期も自営業の強みで夜中までかかろうが仕事を仕上げることができる。

3月の出だしもいい感じで今月は最後まで楽しみな月になりそうだ

シルクスクリーンの乳剤

寒い中今朝は製版を2つほど行った。自社製版ができる設備がある弊社としてはすぐに版を作ることができるので、短納期に対応できるありがたい事ではあるが、かなり寒い。指先もまた感覚を失ってしまったが、ストーブに1分ほどあてたら回復した。これぞ3Kという仕事なのであろうが、きついと言えばきついが、汚いにはインクを扱うので汚い。危険と言えば溶剤を使うので危険ではあるが、私の場合は電動のこぎりなどを使用する場面が多いので、工作機械の扱いで危険のKが入るかもしれない。

製版をしながら思った事ではあるが、このプロセスを理解している方はなかなかいないのではなかろうか、という事である。デジタル化に伴い、パソコンとプリンターがあればボタン1つで印刷ができてしまう。形ある物への印刷はそう簡単にはいかないが、それでも最近は大型の投資をすれば形ある物への印刷もボタン一つでできる機械が出始めている。一長一短ではあるが、お金がある会社であればそのような機械に設備投資をすればよいのかもしれないが、わが社のように小さなシルクスクリーン印刷をやっているようなところや、パッド印刷をしている会社にとって何千万円もの投資をしてまで機械を入れようという気にはならない。それよりは創意工夫により印刷方法を編み出し、やり方を考えれば世の中ほとんどの物には印刷ができるのが事実である。

乳剤の塗布も自動化されているであろうが、弊社では手で塗布、自然乾燥させている。それだけで余計な経費も発生しない分、価格にも反映できるし、エコでもある。ボタン一つで印刷になれている印刷工員の方にとってはなかなかなじめない場面でもあろうが、幸いにも私は最初から最後まで1つ1つ手作業で行うので、いざ自動化だのデジタル化で機械が入ることになっても、過程を理解しているので呑みこみも早いと思っている。

自動化にデジタル化の印刷業界ではあるが、今一番活躍しているのが手刷りに知恵であるのは間違いない。知恵があればできない事もできるようになるし、その考えるプロセスが人間の頭を刺激することになる。社名がカンダプロセスではあるが、先代がつけた名前でプロセスというのはもしかするとこのことを言いたかったのかもしれない

プルタブに印刷

先日はプルタブに名入れという依頼があったので、さっそく既存の版を取り出し試験印刷してみた。素材が何かよくわからなかったので、通常のインキで印刷、剥離試験で落ちてしまったので、別のインキに硬化剤を入れて印刷してみたら今度はがっちりと密着、これまた簡単に落ちそうもない感じだった。

 

プルタブは指で開けるために開発されたものかと思えば、なかなか開けにくい、開けられない人もいるそうだ。そういった方の為にプルタブオープナーというものがあるそうで、そこに名入れをできないか、という案件であった。他社に聞いてみたそうだが、100個というロットでは少なすぎる、と断られたらしい。その話を聞いたときに私はびっくりしたが、100個でも弊社では十分な数量であるし、一番名入れ依頼が多いのが100個前後である、という話もしたので安心したようだった。

 

数量が多ければセットして印刷するまでの時間を個数で稼ぐことができるのかもしれないが、時代のニーズが変わっている現在では数量が多くなければやらない、というのは時代の流れに反していると思う。まるで私が貿易の案件で中国の工場に依頼をしている時と同じのような対応が日本国内でも行われていると思うと、高度経済成長時の感覚が残っているのかと思ってしまう。その点私は高度成長時代はまだ子供であったので、大ロットという事をしらない。逆に弊社のような小さな印刷会社であれば小回りの利く小ロットを沢山受けた方がやりやすいし、正直仕事に飽きもこない。

小ロットでできないという会社さんがあるという話を聞くとまだまだニーズを満たせていない市場があると感じさせられる。

 

プルタブの名入れは湾曲している部分であったのでパッド印刷で試験をしてみたが、色の出具合が沈みがあるので個人的にはあまり気に入ってはいない。厚盛りができるように製版を工夫すればよいのであるが、最終的なデザインもまだもらっていないので、実験もできない。もしかすると2色になるかもしれないので、決定を待っていろいろと試行錯誤することになるであろう。