印刷ブログ
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シルクスクリーンで厚盛り印刷をする

厚盛り印刷といえばバーコ印刷やUVインクの厚盛りが有名ではあるが、シルクスクリーンでもできる。どこまで厚くできるのか?と言われれば素材により異なるが、先日たまたまやっていたビニール傘、ポリエステル製で1mm程の厚を形成することができた。たまたまだったので、これは消去したが、どのくらい厚くできたかを画像だけ残そうと思った

特にやろうと思ったわけではないが、ポリエステルの傘はインクを吸いこむのでメッシュも粗い版を使い、インクも沈まないタイプで密着するものを使わなければならない。今回は濃い色の素材に白印刷だったのでなおさら沈みが目立ってしまう。

恐らくアパレルでも同じような印刷方法だとは思うが、それと同じやり方でポリエステル製の傘に白印刷を行った、少々厚盛りにしたかったが、みな綺麗に白が再現でき、沈みもほとんどない。

写真は厚くなった部分の再現だが、やはりフラットに綺麗に厚盛りはできていない。そもそもそれは無理な話だとは思うが、時間があればいろいろと実験をしてみたいと思う課題の1つにはなっている。

厚盛り印刷、蓄光インクのテスト等、やりたいことがたくさんあるので年末年始に時間を見つけてどちらかをやってみようかと思っている。

市販の傘、ビニールでもポリエステルでも、小ロットでの印刷可能です。お店の販促や予期せぬ雨に対応するサービスで揃えると良いかもしれません
atsumori

SAATI Textil HHW 乳剤温度・湿度の違いと露光時間

布系で白を再現するために厚く塗布できるイタリア製のSAATI TEXTIL HHW乳剤を仕入れたのが2か月ほど前、まだ夏の暑さが無い涼しい時期だった。

当時はそれほど気を使わずに印刷ができ、きれいに再現もでき、版の目詰まりも気にはならなかった。しかし、この真夏では異なる。弊社は場内にこそエアコンはあるが2年前になんとか設置した6畳用の小さなエアコンなのでピンポイントでしか冷やせない。いくらエアコンをつけても午後は30度を超えるくらいの暑さになってしまう。印刷にとっては嫌な温度だが仕方がない。窓を閉め切ればシンナーのにおい、開ければ冷気が出ていく。夏の間のほんの1か月程度の我慢ではあるが、温度が2-3度違うだけでもまったく異なる環境になってしまう。

ノベルティの布製のバッグ200枚だが、以前は2-3回洗浄するだけで完成したが、今の時期は20枚も印刷すれば目詰まりがおきる。データも細かいのでこれ以上調整はできない、仕方なく印刷をしているが、今度は版が1回の洗浄で崩れてしまう。念のために希釈溶剤で洗浄しているが、それでもだめだった。

SAATIの乳剤は外国製なので細かい取説もなければgoogle検索でいれても日本語では何もでてこない。おそらく日本で使っている人がいるのかいないのかという乳剤化もしれないが、美濃グループから似たような乳剤が出ている。それを参考に露光を何度もかえてみたら、だんだんと崩れが解消されてきた。最後には強い洗浄溶剤でごしごしこすってもなかなか崩れないくらいのしっかりとした版ができあがった。

布に白色なのでどうしても厚盛りの版をつくらなければならない、厚いから乳剤が頑丈かといえばまったく逆でひ弱でもある。いろんな試行錯誤を繰り返した結果、100cmの距離で露光(弊社は水銀灯)、2:30でちょうど良い硬化になっている。3分でもよいかもしれないが、水現像が少々しんどい。

200枚は3時間ほどで終わると思えば、3日間の試行錯誤でなんとか終わった。しかしこれが経験と知識になり、今後の製版もうまくできる、そして作業効率がUpすることは間違いないと思う

clubbe

梅雨時期の製版

一番嫌な時期、、、それは梅雨時期となる。製版をするにも何をするにも湿度が高すぎるので通常よりの行程がおおくなってしまう。写真のようにいくら夜の涼しい時間に乳剤を塗布しても朝になっても乾いていない。

普通であれば湿度が高くない場合は夜に塗布すれば朝までに十分乾いている。しかし湿度100%に近い梅雨時期だと湿気が多すぎて乳剤が乾かない。そのままだとムラが出てしまうので、乳剤塗布をしたらすぐにドライヤーである程度乾かしてあげなければいかない。

あと1ヶ月ほどすればこの湿度ともおさらばになるが、今度は30度超えの真夏日がやってくる。版の目詰まりが気になる季節にはなるがビールが美味しい時期でもある

imagehan

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