印刷ブログ
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今迄で一番大きいシルク版

今週後半納期の大きなPP板へのシルク印刷があるので、昨晩のうちに乳剤を塗布しておいた。版のサイズが1500x1800mm程なので天気を見ながらの製版でなければ乾かない。

ちょうど連休の終わりが快晴という情報を得たので早速朝のうちから製版を行い、場内では乾燥できる大きさではないので、外で天日干しにした。日光の紫外線も受けるので後露光もされてしかも電気代もかからない、これぞ一石二鳥といえる

どのくらいの大きさの版かと言えば数値ではわかりにくので、ちょうど弊社の配達用のバンを後ろに撮影してみた。車高が2m程なのでちょうどバンのフロントを覆いかぶさるような大きさになる。縦にすれば人間の身長より大きいかもしれない。

ここまで大きな製版は数年に一度くらいしか行わないが、たまにある案件だ。弊社ではこれを自社製版できる露光機がある、30年以上経過している装置だがいまだに現役で活躍してくれている。

少々とり回しが大変ではあるが、大型のシルクスクリーン印刷、どうしてもシルク印刷でなければという案件であれば可能です。インクジェットでもよければインクジェット業者さんを見つけることをお勧めします
bighan

ポリエステルの生地にシルク印刷

写真のようなポリエステル100%のトレーナー風の衣類、こういった印刷はやはりアパレル専門に印刷をしている会社様の方が得意だとは思う。

設備も、インキも、乾燥機もすべて揃っているからだ。 かといって弊社できないわけではないが、なぜか? と言われると説明が難しい。

なんといえばよいのだろうかいろいろ考えた。わかりやすい例で言えばうどん屋さんとラーメン屋さんの違いかもしれない。設備や方法はほとんど同じだが、肝心のスープ(インキ)が違う。

うどん屋さんに生ラーメンを持っていけばもちろん茹でてはくれるが、スープが無い。もちろんうどんスープでよければ問題はないだろうが、ラーメンのスープとなれば1から作らなければならない。

硬い物(アパレル以外の成形物)へのシルク印刷と柔らかい物(アパレル系)へのシルク印刷も似たようなものだとは思う。

1年に何回かはやるアパレル印刷だが、小ロットや知り合いに頼まれたもの以外はアパレル専門のプロに任せたほうが良いと思う

写真はポリエステルなのでSG410インキで密着は問題ない。
nolimit

インキを溶剤で希釈するとは?

黒い成形物に印刷をするにはなるべくならばインキを希釈しないでつかったほうが色が濃く出る。

全てがそうではないが、理想ではある。これをどう説明すればよいのか、なかなか迷う場合があるが、飲み物のカルピスを例えに出せばわかりやすいかもしれない。

カルピスは希釈をせずに飲むととんでもない濃い味である、水を加えて飲むことにより飲みやすくなる感じではあるが、どこまで水を加えるかは本人の好みとなる。

インキも同じで、どこまで溶剤を注入するかでインクがだんだんと薄くなっていく、しかし白い成形物の場合はそれがほとんどわからないが、黒い成形物の場合はすぐにわかるくらいに差が出る。

昨晩原因不明の問題がでたタンブラー印刷だったが、ようやく2色の片面が終わった、反対側は1色なので金曜日に仕上げ、週明けには梱包してお盆明けには到着するような段取りを組もうと思っている。

今日から長いところで10連休になるかもしれない、私はカレンダー通りに仕事を行い、コツコツと作業を進めようと思う。そうすることによりお盆明けのバタバタが無いのが例年の経験からわかる。

一度に2色を印刷する

手抜きをしているわけではないが、円筒形のボトルに2色印刷をしなければならない。2回の工程で位置合わせがぴったり行く成形物であれば問題はないが、今回のボトルは位置合わせをする場所が見当たらない。

なんとかすでに印刷されている目印をたよりに位置合わせをすればよいが、それが完ぺきになるとは限らないし、微妙なズレが出るのはわかっている。

ならば2色を1工程で印刷できるように版とスキージを改造してしまえばよいと思い、やってみた。見事に2色が1工程で印刷でき、順調に進んだかと思えば、30個くらいやったあとでインキの原因不明な不具合が出てしまった。

22時ころに解決策はなんとなく見つけたので、続けようとは思ったが、身体がどうも動きたくなさそうな雰囲気で調子が悪かったので昨晩はいったん印刷を止め、今朝からのこりの本数を行おうと思う。

できないことをどうすればできるようになるのか、これを続けているから楽しい。お盆も暦通りになりそうな仕事量に事務仕事もやっていないので、土日だけ休んで、あとは稼働することしている
hansplit

テニスボールへの回転シルク印刷の治具

テニスボールの絵柄に平行になるように回転治具を調整しているが、これがなかなか難しい。

理論通りに行けばよいが、月曜日に簡易治具ができそちらで回転させテストをしたがすべてが100%平行になったとは言えない、しかしながら着実に前進はしているので時間の問題であろうと思う。

始点の位置決めはそれほど難しくはないが、あとは柄に平行にすべてのボールが回転してくれればいい。その微調整で今週が終わってしまうかもしれないが、集中して完成させようと思う。

そんな忙しい時に身体の不調が出てしまい、耳の外科に行かなければならなくなってしまった。耳介血栓という耳の上部のところに血が内出血で固まってしまう、いわゆる餃子耳だが、これまで2週間の間に10回以上抜いた。しかし抜いても抜いても膨れ上がるので、とうとう総合病院を紹介された。そろそろ外科通いの時間ももったいないし、費用も負担もバカにならない、それよりも2日に1回注射針を耳に刺されるのがいやになってきた

週末にいろいろ調べたが、どうもOK432(ピシバニール)という液体を注入すれば耳介血栓が治せるらしいとの情報を見つけた。こちらの方法が総合病院でできるか、火曜日に行って確かめてこようと思う。これでもダメならば餃子のままでいるしかないのかもしれない

シルク印刷に興味を持つ

先日電話にてカードケース風の素材300~500枚にシルク印刷が可能か否か、そして可能ならばいくらになるのかという見積もりがあった。初めての方なのでいろいろとお聞きになっていたが、途中から会話がシルク印刷の内容になったり実際の作業を見てみたいという事なので、快く了承しておいた

最近の印刷と普通の印刷といえばインクジェットや機械にデータを差し込んでボタンを押すだけのようなイメージになっているが、形ある成形物への印刷はシルク印刷とパッド印刷も含め、いろいろな方法でどうしてもしかもアナログな印刷になってしまう。ロット数が大きく継続する案件であれば半自動印刷機が活躍するであろうと思うが、今はそういった仕事が海外に流れてしまい、日本国内ではアナログの手刷りが主流になっていると思われる。

もちろんメーカーのラインだったり量をこなす中規模の印刷会社であれば半自動の印刷機を多くもっているのかもしれないが、弊社のような小さな印刷工場にはそのような機械が必要なく、仮にあったとしても1年にまったく稼働せずにほこりをかぶってしまうような道具になってしまうかもしれない。

半自動のシルクスクリーン印刷機が工場に1台あったが、それも2年前にオークションで売却し、さようならをした。5年以上も稼働させずに、工場の一部にあったので、場所をとるし使用方法もよくわからない。セットしたい案件もあったが、結局は手刷りで印刷をしたほうが早く、いつまたリピートがくるかわからないような案件だったので、版自動機を使用せぬままだった。平成初期に導入したらしいが、その当時は活躍していたのかもしれない。そして大量印刷がメーカーとともに海外にいってしまい役目を終えていた機械だった。

今はすべてがアナログの手刷りだが平面のシルクスクリーン印刷、局面の回転シルクスクリーン印刷、凹凸のある成形物にも印刷ができるパッド印刷でほとんどをこなすことができている。小ロットとアナログの印刷はこれからさきもっとニーズが出てくると思っている

色合わせは難しい

色合わせは意外と難しい、いままで他社で行っていた色に合わせた欲しいとなるともう現物を入手し何度も調色して近づけるしかない。これがかなりの手間暇になってしまうが、色にこだわる場合はこれしか方法が無い。

写真で送付されてきても、その写真撮影に使用しているカメラの精度や光の当たり具合、そしてパソコンのモニターにより色が違ってくる。色に妥協できないような会社指定のカラーであればDIC指定でもダメだ、もうその現物をみなければならない

逆にDICやPantone等で指定できればそちらを参考にするが、これも100%同じになるとは限らない。そこそこ似ていれば~ というのが一番簡単ではあるが、被印刷体の色によりまた色がことなるので、難しいであろう。

色合わせ、意外と大変な作業ですので、できれば原色指定だと助かります、特に急ぎの場合は(笑)
dic

示温インキ

示温インキという温度でインクが消えるインキの依頼があった。私自身使用はしたことがないし、恐らく高価なインキだと思いいろいろ調べたがUVインクらしく弊社では使用できても硬化ができない

溶剤型で示温インキがあるか否かを調べてもらっているが、自分で調べた感じでは存在はしない感じだ。しかしなんとかしたい、、、でもどうにもならないかもしれない。結果を待つのみではあるが、メーカーで扱いがなければ自分でインキを調合して自作するかもしれない。

今週の急ぎの案件が月曜になんとか無事終わったと思う、火曜に検品をし問題がなければ梱包、出荷又はデリバリーをしようと思う。年末年始の急ぎ、31日納品でも構わなければまだまだできます(笑)

治具を外注する

印刷治具に関しては今迄は自分で自作をしてなんとか作成していたが、今回の案件だけは定期的にくる案件でコンマmm単位での位置合わせが必要となる難しい成形物なので、紹介いただいた精密工場にて治具を作成してもらった。

やはりプロなので違う、このような治具を精密に作成できれば仕事が楽しいしより正確になるが、治具代がかかってしまうので、精密な治具を毎回作成するわけにもいかない。その費用を考えるとノベルティなどの印刷では絶対に使用できないような治具と単価になってしまう。

3Dプリンターが市販されているようだが、この担当者の方いわく精度や機能は安いとだめらしい。しっかりとした3D成形物を作成するにはそれなりの高価な3DプリンターとCADの知識、そして経験が必要となるとのことだった。

しかし今回のご縁もあって特殊治具と精密治具を作成いただける企業様との巡り合いは私にとってはプラスの縁であったと思える

今日も年内に仕上げてほしいという急ぎの案件が2件ほど入った、クリスマスも休めないかもしれないが、せめて25日だけでも子供を連れてでかけないとこの先子供たちにお父さん嫌いと言われてしまうので、23日は祝日だがフル稼働することに決めた

シルクスクリーンで厚盛り印刷をする

厚盛り印刷といえばバーコ印刷やUVインクの厚盛りが有名ではあるが、シルクスクリーンでもできる。どこまで厚くできるのか?と言われれば素材により異なるが、先日たまたまやっていたビニール傘、ポリエステル製で1mm程の厚を形成することができた。たまたまだったので、これは消去したが、どのくらい厚くできたかを画像だけ残そうと思った

特にやろうと思ったわけではないが、ポリエステルの傘はインクを吸いこむのでメッシュも粗い版を使い、インクも沈まないタイプで密着するものを使わなければならない。今回は濃い色の素材に白印刷だったのでなおさら沈みが目立ってしまう。

恐らくアパレルでも同じような印刷方法だとは思うが、それと同じやり方でポリエステル製の傘に白印刷を行った、少々厚盛りにしたかったが、みな綺麗に白が再現でき、沈みもほとんどない。

写真は厚くなった部分の再現だが、やはりフラットに綺麗に厚盛りはできていない。そもそもそれは無理な話だとは思うが、時間があればいろいろと実験をしてみたいと思う課題の1つにはなっている。

厚盛り印刷、蓄光インクのテスト等、やりたいことがたくさんあるので年末年始に時間を見つけてどちらかをやってみようかと思っている。

市販の傘、ビニールでもポリエステルでも、小ロットでの印刷可能です。お店の販促や予期せぬ雨に対応するサービスで揃えると良いかもしれません
atsumori

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