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透明の物にパッド印刷

透明の成形物にパッド印刷はある意味難しい。パッド印刷そのものがシリコン転写になるので、シルクスクリーンと比較するとインクが薄く見えてしまう。

ましてや透明の成形物であれば透ける、パッド印刷用専門のインクを使っても透けるらしいと聞いたことがある。もちろん白を印刷してその上に刷れば透けることはないが、2色扱いとなりさらに受け治具が大変なことになってしまう。絶対条件であればやらねばいけないが、年に何回かやっているあるメーカーの大きなUFOみたいな装置のところに社名を入れるパッド印刷では難しい。

半自動の機械にすら入らないような大きなものなのですべてが手作業の超アナログパッド印刷となる。なので2回の重ね刷りや2色はNGとなってしまう(厳密に言えば手間暇かけてしっかりとした治具をつくればできるかもしれないが、相当な改造と費用になるとは思う)

なんとか透けるのを最小限にといろいろ考えてみたがインクを変えて顔料を独自で調合し濃くする方法でいまのところは解決させている。最初は難しかったがだんだんと慣れてきて間違っても表面を侵さずにふける溶剤までみつけたので今は安心して印刷ができるところまでになった。

大きな成形物へのパッド印刷は難しい、しかし難しい印刷程やりがいがあるし技術向上になると思っている