印刷ブログ
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時代の変化に伴う印刷のロット数

巷ではメーカーの工場が人件費の安い海外へ移転しているとニュースで出てはいるが、それに伴い感じることが、以前よりはメーカーの仕事が少なくなっている、という現実でかもしれない。私がまだ子供だったころはよくパナソニックやらNECやら東芝の業務用の箱に名入れの仕事が目に付いたが、最近では激減している。その当時の様子はよく覚えていないのでそれがどれだけの印刷代金でロット数であったかはわからないが、結構な数量が出ていたと思う。

今は量というよりは小ロットの多品種の印刷が主流となり、私にとってはそれがあたりまえだと思い飛び込んだ印刷業界ではあるが、弊社が行っているシルクスクリーン印刷やパッド印刷業界では小ロットを受ける業者が非常に少ない、ということを知ったのはほんの最近であろう。今行っている印刷業の前はメーカーの海外営業として飛び回っていた人生であるので、ある程度のロット数をかかえて仕事をしていた時代でもある。それでも国や顧客が異なればロット数の変更もあったし、少ない国や購買力のない国や顧客であれば通常のロット数を大幅に下回る数量で商品を出荷したりもした。

今の印刷でもそれが当たり前であり、時代はニーズを満たすべきだと思う立場で仕事をしているので、こちらの都合に合わせたようなロット数の縛りや提案をすることはない。何万個や何千個なければ印刷できない、という風な言い方もなければ、そのような提案をする必要もない。(実際には手間暇やセットに時間がかかる割には儲けが少ないのでほとんどの印刷会社が嫌煙しているのが事実であろう。わが社はそこの手間暇を惜しまずに小ロットでも仕事を引き受ける体制ではあるし、そもそも手間暇なくして仕事などありえないと思ってはいる)

パッド印刷でも以前は外注しなければならなかった仕事をどうしても再開したく手ごろなパッド印刷機を導入し、今では超小ロットで短納期のパッド印刷ができるまでになっている。しかし私の宣伝下手でまだまだ知られていないので世間では嫌煙されている小ロットのパッド印刷の仕事もまだまだ入ってきているとは思えない。それでも問い合わせがあり、小ロットのパッド印刷であれば喜んで引き受けることになる。もっと世の中の方に小ロットでできる印刷工場があると宣伝はしたいが、広告を打てるような会社の規模でもないしそんなお金もない。

こうして素人ながら下手なブログを書き、ありのままを伝えることが私にできる唯一の宣伝方法ではなかろうかと思う。月曜日は週末の妻子との時間を都心で過ごしたが、月曜の昼までには地元長岡市に戻り、仕事を再開することになる。今週もどんな案件が出るか楽しみでわくわくしている。