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経費削減はあたりまえ

以前の会社でも運よくヨーロッパの会社の代表を務めさせてもらえる縁があった。その時は単身スーツケース1つにドイツに渡り、右も左もよくわからぬまま事務所を探し、住まいもなんとか安い下宿があり、そこに泊まりながらネットを活用して事業をすぐに開始した。異国の地でいろいろとわからないことだらけではあったが、その時の苦労を思えば今は何でもできる、という気力と怖い物知らずの経験だけは身に備わったと思える。

当時はまだ会社ができたばかりなので売り上げUpとコスト削減(コストはもともとなかったといえばなかったので、いかに少ない資金でやりくりするか)を重視して事業を行っていた。父親から受け継いだシルクスクリーンの印刷業もまずはコスト削減から始めた。だれでもできるまず初めの改革としてコスト削減がある。これは何でもかんでも削減すればよい、というものではなく、今まで必要のないところに垂れ流していたお金や比較して安く入手できる代替品があればそちらに切り替える、等という方法で固定費をまず削減し、変動費も同時に削減できるところを削減、という流れである。

大事なところはコスト削減をせずに、しっかりとお金を使い、無駄なところは徹底的に無駄を省く。これをやるだけでもどこの会社も相当な削減をできるであろうと思う。政府も国の事業もそういった無駄が多いのではなかろうか?と思うニュースも毎日のように見るが、やはり人の金、という事で無駄やコスト削減の意識は民間や個人経営のそれとは異なる気合の入れようではなかろうか。

この2年間で設備投資もしたが、通常の1/10くらいの金額でかなりの設備を整えることができた。普通であれば銀行借り入れやリースを組んでの機械導入かと思うが、そんなことをせずに同じような機械を1/10のコストで入手できるのであればそちらを選択することになる。多少アナログな機械にはなるが、壊れる事もないし保守もメンテナンスも何もいらない、ましてや電力も必要が無いので私としては2012年最高の設備投資になったと思う。

これから先今の現状に居座るつもりもなければ常に何かにチャレンジをして新しい事に挑まなければ業界に残ることはできないであろう。何か刺激のある物や技術を求めて日々新しい印刷にチャレンジしてゆきたい