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密着しないインキを使う

通常であればありえない話ではあるが、インキが密着してしまうとNGな案件もある。昔懐かしいスクラッチくじだ。

銀色の部分を爪かコインで削ると下地の当たり・ハズレがわかるようにしなければならないので、インキが密着してしまうとNGだ。

スクラッチくじ用のインキがあるが、これは使用方法が少々異なる。紙素材であればそのまま使用すると染み込んでしまうのでNGとなるので、あらかじめニス引きをしておかなければならない。またはクリヤーのインキでスクラッチ部分に印刷を行い、その上に銀をのせればOKだ。

銀の濃度も薄いと透けてしまうので、それなりの濃さを要求される。今回はPP貼りされているカードの上に銀のスクラッチを印刷テストとなったが、問題なく爪やコインではがれる強度の弱さだったので私的には問題ないと思っている。今日にでもサンプルを発送し確認してもらえば、あとは量産するだけだ。

枚数も数百枚程度なので手刷りのシルク印刷でできる小ロットのスクラッチくじ印刷となる。100枚でも50枚でも、小ロットのスクラッチくじは問題なくできる
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