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窮地に追い込む

思えば自分の今までの仕事をたどると、毎回大変な事になっていたような気がしてならない。落ち着いた安定している企業で働いたということが無く、いつもアップダウンのある企業に就職していた。あるときは売却され本社ごと移転になり、見知らぬ異国の地で5000キロの移動があった、全米の中で皆が憧れる街での仕事から、逆転してワーストに入るような治安の悪い町での新しい生活。思えばいろいろな経験にもなった。

その後の会社も倒産して新しい会社を立ち上げそのまま営業開始だったり、海外市場の開拓でドイツに片道で出かけて、事務所探しから始まり、下宿先の地下室から仕事を開始したりと、今思えばレベルは低いかもしれないが波乱万丈ではあった。

今は家族の不幸を理由に、地元長岡市に戻り、家業を継いだ。継ぎたくて継いだわけでは無いが、継ぐと決めた以上、中途半端にやりたくは無いので、徹底的に見直しをして、何ができるのかを模索し続けている。先代の父親はシルク印刷はもうからない、仕事も減っていると半ばあきらめている感じではあったが、私から見ればこれほど面白い商売もそう無いと思うし、まだまだチャンスは世の中にころがっている。それをどうつかむのか、どう事業を方向転換しすすめていくのかが、今後の課題になりそうだが、先の見えぬ市場に仕事を考えるのが私にとっては面白い。

もちろん安定している企業でもなく吹けば飛ぶような零細企業ではある。こんな世の中だから安定している企業などあるとは思えないし、先行きも不透明、だがそれが現実であり安定志向や安全な生き方を求めるのは人間なのではなかろうか。その中でいかに無駄・無謀な事をせずに確実にチャンスをものにして生き抜いてゆくかが面白くなりそうだ