印刷ブログ
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扇形に刷る シルク印刷

成形物の状態によっては、刷り方を少し変える。今回は特殊なもので大きさもあり、障害物もある。まっすぐ刷ってはあまり綺麗に出ない、ビニール風の素材の成形物なので印刷面のビニールの空気が出るようにわざと扇形に刷る

 

それで解決ができる、綺麗にすれる。半自動機ではできない、手刷りでのコツが沢山ある。1つ1つ成形物を確認し、データの方向なども関係する。横から見れば単に刷っているだけに見えるが、実は奥が深い?!

 

セットは日曜日に

月曜の朝から行う印刷のセット、月曜の朝に行えばよいのだが、、、それでは時間が無駄になると思ってしまう貧乏性。

 

日曜の夜にセットを行い、月曜にすぐに刷れるようにしておく。やってもらえばよいのだが、やはりスピード重視の案件の場合はセットの時間も気になる。私がセットすればほんの数分で終わる。クリアランスの確認、位置決め等、コツや勘も必要だ。できることはやってもらえばよいのだが、、、どうもそうはいかない世の中の流れ。

 

職人技でやる手刷りはセット、印刷、洗浄まですべてが重要だ。これをすべて理解してもらい効率よく、、、とは言えない時代になってしまった。しかしやるしかない。

 

日曜日は午前中に会社のバンのタイヤ交換を行った、これも1タイヤ5分以内と決め素早く完了。晴れの日を狙い交換することにした。もっとのんびり交換したかったが、妻子と出かける予定や夕方の引き取りに発送、間に合わせるには効率よくやるしかなかった。そろそろのんびりしたいな(笑) あと1か月、今週も(今年も?)師走より早く駆け抜けることになりそうな予感がしている

ジグのゆるみと精度

成形物に印刷をする場合は専用のジグがあったほうが良い、自作でできる場合もあるが、専門の業者に依頼する場合もある。成形物によってはぴったりのジグ作成をすると傷がつくので必ず遊びという緩みの隙間がある。

 

しかし依頼者は図面通りのコンマ㎜寸法で、、、という事だが、ジグの緩みもコンマ㎜あるのでどうしても少しはズレが出る。そして手刷りでしかできないものであれば尚のことだ。ジグの遊びを気にしながらコンマ㎜を合わせる、これはもう人間業というか何なのか、、というレベルだ。工員ではなく完全な職人作業になるが、メーカー物は安くしてほしい、と言われる。

 

10月消費増税になり周りをみるといろいろなものが税金の関係で値上がりしている。最低賃金も上がった、弊社はいままで値上げをしていなかったが、もうそろそろ限界にきているので、ここで相談できればと感じるようになった。クラウド化でいろいろな経費削減、そして生産性UPを図っているが、自社内だけの変化ではカバーしきれない。職人を育てるにも体力、気力と時間がかかる。値上げはもう待った無しかもしれない。職人育成の助成金などがあるか探してみたが、助成金関係は全て機械設備だ。機械でできない仕事ばかりがおおい弊社には無縁となる。

 

なんとかもう少し創意工夫をすればと思うが、いままでできることはやった。あとは周囲の変化と世の中の意識改革かもしれないと感じる場面も多い。常にチャレンジしているが、そろそろ脳を休めようかな(笑) 身体が資本だ、これからの季節の変化、動いてくれる身体を大切にしたい

アクリルプレートに全面ベタ印刷 アニール処理

アクリルのプレートに6色の印刷、これは難易度が高いが弊社に舞い込んできて、昨年より続いている。慣れればピンホールと埃塵を気を付ければよい。4色目は全面ベタなのでアクリルのゲート処理をしてある部分に溶剤が入り込みクラックが起きやすい。

 

それを防止するために成形物をあらかじめ80℃でアニール処理する。これを行うことでクラックの防止になる。クラックが起きにくい新しいインキが販売されているが、取引先の都合上で昔からのインキを使用してほしいと、、、せっかくの新商品なので使用したほうが良いという提案もしたが、通らなかった。なんだか最近融通が利かないことが多い(汗) しかし、下手に変えておかしくなるよりは、というのも理解はできる。

 

今日は土曜だが、普通に稼働。どんどん案件をこなせる3連休だ、週明けにはまたフル稼働できるよう3連休でこなせるだけこなしたい。

半自動機でPP袋をシルク印刷

個人的には半自動機はあまり好きではない、セットするにも面倒であり融通が利かない。今回のPP袋はマチ付きで厚みがあるので手刷りの方が楽だが、枚数が多いので半自動機を使いたい。

 

ジグと機械の調整を30分ほど行い、試行錯誤。試しに6枚ほど刷ってみたがもうすこし微調整すれば問題ないところまでできたので、あとは今日の朝から量産をするだけだ。これであれば一人で一気に刷れる。当初は袋を見た瞬間に手刷りの2人作業を想定したが、それが無くなったので私はほかの案件に着手できる。これほどうれしいことは無い。

 

できないことは無い、ようは試行錯誤と発想転換でなんでもこなせると思っている。半自動機に刷ってもらえるので体力消耗も最小限だ、しかし私は手刷りの別案件を行うことになるので体力勝負かな(笑)

手刷りでしかできない

30㎏の米袋を仕上げることになったが3色、2色目まではよいが最後の3色目はロゴと細かい文字列がある。強く刷るとつぶれやすい、かといって弱くすると擦れる。なかなか難しい印刷だ。

 

ロゴの部分だけを強めに刷り、そして文字列の細かい部分はスキージの圧を弱めに変える。刷る位置により圧を変えることは機械ではできない、これはもう人間の手でやるしかない仕事になる。合計で1000枚ほど、3色なので3000行程だ。これはもう体力勝負となる。

 

幸いにも天気が落ち着いてきているのでなんとか終わらせるが、月内の案件があと数件ほどあり、気が抜けない

加湿に冷房

布製のトートにかなり細かい文字列を印刷、昼間に印刷をしてみたが、やはり25℃を超えているので3-4枚刷ってそこで終わってしまった、、、目詰まりが激しい。何度かトライしたが、これでは作業性が悪いので、あきらめた。無理な事を無理な時間にやっても前に進まない。

 

仕方なく夜19時過ぎに工場のエアコンを最大にし、18℃くらいまで下げる感じで作業を行ったら比較的連続印刷ができた、気休めで湿度を上げるために加湿器を近くにおいたが、これが影響しているかはさっぱりわからない。

 

あと残り100枚というところで、体力がつきてしまったので、そこで終わりにし、あとは早朝9時前の1時間で一気に完成させることにした。遅乾剤を入れているので、念にはねんで今日の午後に乾燥窯に入れ、あとは21時までにクロネコヤマトに持ち込むだけだ。最近頻繁に活用しているヤマトの21時持ち込みだが、そこまで無理をしたくはないと思っている。しかし想定外のことが多く発生してしまい、どうしても持ち込みをせざるを得ない。

夏場の窯乾燥は暑い

特殊インキで高温焼き付けしなければいつまでも乾燥しないインキがある、ガラス用や鉄用で最低でも150℃を30分ほど、常温で翌日まで放置してもベタベタなので強制乾燥は必須だ

今回は小さな円柱形の成形物にほぼ1周の印刷、始点と終点がほとんど余白が無いので難しい印刷だ

 

冬場はストーブのようにあたたかくなるのでちょうどよいが、やはり夏場は場内の気温を上昇させてしまうので熱くなる。少しだけ隙間があり、そこからやはり熱が漏れるのであろう、ゴムパッキンの劣化かと思うが、なかなかすぐに交換できるものではない。とりあえず温度があがるので使用しているが、日中には使いたくないかまだ。

 

夜21時過ぎに印刷を終え、そこから1時間ほどかけての温度上昇に乾燥。30分ほど焼き付けたところでスイッチを落とせば翌日には30℃くらいまで落ちているからちょうどよい。しかしこれが8月だと翌日でも窯のなかは50℃くらいだ、10時間経過してもあまり温度が落ちないので夏場は使用は避けたいが、夏場だから温度上昇が早い。逆に冬場は温度上昇が遅い、どっちもどっちかな(笑) すべてうまくいく世の中ではないので試行錯誤で楽しむしかない

航空会社のPPイヤフォンをガリガリ

別事業の案件で出たくはない平日に中国に飛んだ。案の定現場の仕事がたまってしまい、今週は土日も含めてのフル稼働になる。こうなるとは予測されていたが、どうしても平日でなければという相方の事情でこうなってしまった。予感はしていたが、予感的中だ(汗)

 

通常は金~日で移動をして所用をすませているが、今回だけは異例だった。それなりに準備をしたのである程度は問題はなかったが、やはり難しい仕事は人には説明ができないので自分でやるしかない。こればかりは遠隔でもできず、教えるわけにもいかない(教えるべきだが、自力で考えて仕上げることをやらなければいつまでもできない工員で終わってしまい職人にはなれない)難しいところだが、1つ1つできることをやり、弊社をたんなる印刷工の集まりではなく、技術者職人の集団にしたいのが私の考えだ。これが10年かかるかもしれない、5年かもしれない、それはひとそれぞれの技量と器用さとチャレンジ精神なので平均にはいかない

 

毎回恒例の航空会社のヘッドセットだが、今回はANAだったので、やはり職業病で爪でガリガリ、、私しかやっていないであろう。前回は別の航空会社J〇Lだったが、あっけなく落ちた。今回はANA、かなり強くこすっても落ちない。迷惑行為かもしれないが、職業病だからどうにもならない(汗) 下処理がきちんとできているようだと思った。

 

製版に最高な日和だった

昨日は気温25度ほど、快晴の良い天気だった。100メッシュの製版が2つあり、昨日に乳剤の塗布がうまくいかず、綺麗に製版ができなかったので、天気の良い、それも紫外線が強く温度も高い午後に後露光をしようと思い、昼間の間に再度塗布し、15時ころに製版、外で後露光をしたらきれいに仕上がった

 

天の恵みともいえる太陽、その力を借りて後露光をするときれいな版ができるのは経験から言える。冬場は仕方がないが、これからの製版の作業性はよくなる、しかし梅雨時期だけはNGだ。最新の設備がそろっていればよいかもしれないが、なくてもアナログ的な考えできれいな版ができる。停電になっても電気がなくなっても製版ができる知恵はある。

 

写真はそのあとに製版をした270メッシュの細かい版だが、こちらもきれいにできた。

 

今日も引き続き急ぎの案件を仕上げることになる、いまのところ順調にすすんでいるので日曜だけは休めることができるかもしれない

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