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パッド印刷でベタを刷るのは難しい

パッド印刷で何が一番難しいかと言えば、治具の作成もある意味難しい部分ではあるが、ベタ印刷だと思っている。

シルクスクリーンのインキの膜厚はパッド印刷と比較すると比較的厚いので、ガラス製品等に使うエポキシ系のインキを使うと指で触った感触が感じるくらい盛りが厚くなっている

その反面パッド印刷は樹脂版にある凹版にあるインキをシリコンパッドでひろい、それを被印刷体に転写する事になるので、どうしてもインキの膜が薄くなってしまう。どれだけ薄いかと言われれば計測できるわけでもないのでわからないが、おおよそシルク印刷の1/3~1/5と言われている。

ベタの場合はムラが目立つ。版の隅から隅まで均一にインキがのっていなければすぐにわかるくらいベタ印刷は難しい。ましてや成形物が透明の場合はもっと難しく、少しのムラでもわかってしまう。

製版が綺麗にできて、インキの希釈、そして転写のタイミングがちょうど良くなったところでパッド印刷のベタ印刷が初めて綺麗にできた、といえる状況になる。

パッド印刷のベタ版を作る時の露光時間も工夫しなければならない、試行錯誤にあれこれ何度もやってみていろいろな結果が出た中で最適な版を使う事になる
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