印刷ブログ
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EVA エチレン酢酸ビニルにシルク印刷

EVAという素材、エチレン酢酸ビニルという素材だ、素材そのものは問題は無く、印刷はできる。しかしその表面加工が曲者だ。。。強い撥水加工がされているのでそれを何かしらの方法で除去しなければインキがはじかれて密着しない。

 

無理もない、雨水を弾くために塗布されている油のようなモノなので、水と油以外には印刷ができるシルク印刷といううたい文句の油に匹敵する。とある方法で印刷面の撥水加工だけを除去し、すぐに印刷をすることでインキが密着する方法がある。

 

今回はレインコート200着程、胸と背中だ。印刷は問題は無い、あとは1つ1つ仕上げるだけだ。今日はこのレインコートで1日が終わりそうだ。しかしフワフワするレインコートなので場所をとる、、ラック50段に25枚しかおけない、乾燥が早いので幸いにも回転は悪くない。

ホテルで見かけるフワフワの使い捨てスリッパにシルク印刷

よくホテルでみかける、1回限り使用のスリッパ、素材はなんだかわからないが不織布のような繊維を織り込んだもの。

 

かなりフワフワしていて、かつ毛羽立ちが目立つ、これは難題だと思ったが試行錯誤でトライ、意外と想像していたよりも細い線等も綺麗に再現できた、しかしかなりのコツが必要だ。慣れるまでには時間と手の力加減、刷り方等に工夫が必要となる。しかし巷ではあまりこのタイプのスリッパに名入れしてあるのを見かけない。

 

恐らく使い捨てなので単価が安いか、フワフワして毛羽立ちなので嫌がられているかのどちらかであろう。弊社ではジグを工夫、刷り方もコツがあるので比較的早く安価でできそうだ。しかし安売りをしようとは思わない、それなりに難しいので適正価格で通ればできる案件になる。

 

1つ1つ色々なことができるようになると楽しいが、たまにしんどい案件もある(汗) バランスよくはいかない、立ち向かうしかないかな

初刷り

個人的に一足先に年末年始の休みを取り、先日戻った。現場近くにいるとすぐに仕事をやりだし、刷ってしまうので半ば強制的に自分を隔離することにし、家族で遠いところにでかけていた。その出先で気になったグラス印刷、細かい文字の部分が取れている、ガラス印刷は特殊なインキで高温焼き付けが必須だ。弊社でもできるが、温度帯の高い高温の電気釜が無い。これは知り合いのところでできるので、依頼があればご紹介している。もしガラス印刷で食洗器や飲食店でのシビアな環境での使用が条件であればこちらの会社に問い合わせてみてほしい。カンダプロセスよりの紹介、またはブログを見て問い合わせている、と言えば通じるはずだ。 ノベルティ目的であれば弊社である1690インキと180℃くらいの高温焼き付けで十分と判断できる。

 

年明けは1/6よりの稼働となるが、それまでにいろいろと仕上げる案件もあり、この静まり返った場内だといろいろと集中できる。電話もならない、配達もない、そしてメールも入ってこない、本来の印刷業務に100%集中できる。

 

午前中はパッド印刷に集中、午後からはクリーンルームに入りアクリルの1色目の印刷を仕上げようと思う。これは昨年の後半に取引先より今まで依頼していた職人さん、それも80歳の方が脳梗塞になってしまい、急遽版とジグが送付されてきた。年明け納期なので何とかしなければということで、昨年の暮れにテストをした。多少の調整が必要ではあったが、なんとかできるところまで確認をし、年内を終えた。この先現役の職人さんがどんどんいなくなっていくと思う。これは日本全体で言えることだと感じる。

 

扇形に刷る シルク印刷

成形物の状態によっては、刷り方を少し変える。今回は特殊なもので大きさもあり、障害物もある。まっすぐ刷ってはあまり綺麗に出ない、ビニール風の素材の成形物なので印刷面のビニールの空気が出るようにわざと扇形に刷る

 

それで解決ができる、綺麗にすれる。半自動機ではできない、手刷りでのコツが沢山ある。1つ1つ成形物を確認し、データの方向なども関係する。横から見れば単に刷っているだけに見えるが、実は奥が深い?!

 

セットは日曜日に

月曜の朝から行う印刷のセット、月曜の朝に行えばよいのだが、、、それでは時間が無駄になると思ってしまう貧乏性。

 

日曜の夜にセットを行い、月曜にすぐに刷れるようにしておく。やってもらえばよいのだが、やはりスピード重視の案件の場合はセットの時間も気になる。私がセットすればほんの数分で終わる。クリアランスの確認、位置決め等、コツや勘も必要だ。できることはやってもらえばよいのだが、、、どうもそうはいかない世の中の流れ。

 

職人技でやる手刷りはセット、印刷、洗浄まですべてが重要だ。これをすべて理解してもらい効率よく、、、とは言えない時代になってしまった。しかしやるしかない。

 

日曜日は午前中に会社のバンのタイヤ交換を行った、これも1タイヤ5分以内と決め素早く完了。晴れの日を狙い交換することにした。もっとのんびり交換したかったが、妻子と出かける予定や夕方の引き取りに発送、間に合わせるには効率よくやるしかなかった。そろそろのんびりしたいな(笑) あと1か月、今週も(今年も?)師走より早く駆け抜けることになりそうな予感がしている

ジグのゆるみと精度

成形物に印刷をする場合は専用のジグがあったほうが良い、自作でできる場合もあるが、専門の業者に依頼する場合もある。成形物によってはぴったりのジグ作成をすると傷がつくので必ず遊びという緩みの隙間がある。

 

しかし依頼者は図面通りのコンマ㎜寸法で、、、という事だが、ジグの緩みもコンマ㎜あるのでどうしても少しはズレが出る。そして手刷りでしかできないものであれば尚のことだ。ジグの遊びを気にしながらコンマ㎜を合わせる、これはもう人間業というか何なのか、、というレベルだ。工員ではなく完全な職人作業になるが、メーカー物は安くしてほしい、と言われる。

 

10月消費増税になり周りをみるといろいろなものが税金の関係で値上がりしている。最低賃金も上がった、弊社はいままで値上げをしていなかったが、もうそろそろ限界にきているので、ここで相談できればと感じるようになった。クラウド化でいろいろな経費削減、そして生産性UPを図っているが、自社内だけの変化ではカバーしきれない。職人を育てるにも体力、気力と時間がかかる。値上げはもう待った無しかもしれない。職人育成の助成金などがあるか探してみたが、助成金関係は全て機械設備だ。機械でできない仕事ばかりがおおい弊社には無縁となる。

 

なんとかもう少し創意工夫をすればと思うが、いままでできることはやった。あとは周囲の変化と世の中の意識改革かもしれないと感じる場面も多い。常にチャレンジしているが、そろそろ脳を休めようかな(笑) 身体が資本だ、これからの季節の変化、動いてくれる身体を大切にしたい

アクリルプレートに全面ベタ印刷 アニール処理

アクリルのプレートに6色の印刷、これは難易度が高いが弊社に舞い込んできて、昨年より続いている。慣れればピンホールと埃塵を気を付ければよい。4色目は全面ベタなのでアクリルのゲート処理をしてある部分に溶剤が入り込みクラックが起きやすい。

 

それを防止するために成形物をあらかじめ80℃でアニール処理する。これを行うことでクラックの防止になる。クラックが起きにくい新しいインキが販売されているが、取引先の都合上で昔からのインキを使用してほしいと、、、せっかくの新商品なので使用したほうが良いという提案もしたが、通らなかった。なんだか最近融通が利かないことが多い(汗) しかし、下手に変えておかしくなるよりは、というのも理解はできる。

 

今日は土曜だが、普通に稼働。どんどん案件をこなせる3連休だ、週明けにはまたフル稼働できるよう3連休でこなせるだけこなしたい。

半自動機でPP袋をシルク印刷

個人的には半自動機はあまり好きではない、セットするにも面倒であり融通が利かない。今回のPP袋はマチ付きで厚みがあるので手刷りの方が楽だが、枚数が多いので半自動機を使いたい。

 

ジグと機械の調整を30分ほど行い、試行錯誤。試しに6枚ほど刷ってみたがもうすこし微調整すれば問題ないところまでできたので、あとは今日の朝から量産をするだけだ。これであれば一人で一気に刷れる。当初は袋を見た瞬間に手刷りの2人作業を想定したが、それが無くなったので私はほかの案件に着手できる。これほどうれしいことは無い。

 

できないことは無い、ようは試行錯誤と発想転換でなんでもこなせると思っている。半自動機に刷ってもらえるので体力消耗も最小限だ、しかし私は手刷りの別案件を行うことになるので体力勝負かな(笑)

手刷りでしかできない

30㎏の米袋を仕上げることになったが3色、2色目まではよいが最後の3色目はロゴと細かい文字列がある。強く刷るとつぶれやすい、かといって弱くすると擦れる。なかなか難しい印刷だ。

 

ロゴの部分だけを強めに刷り、そして文字列の細かい部分はスキージの圧を弱めに変える。刷る位置により圧を変えることは機械ではできない、これはもう人間の手でやるしかない仕事になる。合計で1000枚ほど、3色なので3000行程だ。これはもう体力勝負となる。

 

幸いにも天気が落ち着いてきているのでなんとか終わらせるが、月内の案件があと数件ほどあり、気が抜けない

加湿に冷房

布製のトートにかなり細かい文字列を印刷、昼間に印刷をしてみたが、やはり25℃を超えているので3-4枚刷ってそこで終わってしまった、、、目詰まりが激しい。何度かトライしたが、これでは作業性が悪いので、あきらめた。無理な事を無理な時間にやっても前に進まない。

 

仕方なく夜19時過ぎに工場のエアコンを最大にし、18℃くらいまで下げる感じで作業を行ったら比較的連続印刷ができた、気休めで湿度を上げるために加湿器を近くにおいたが、これが影響しているかはさっぱりわからない。

 

あと残り100枚というところで、体力がつきてしまったので、そこで終わりにし、あとは早朝9時前の1時間で一気に完成させることにした。遅乾剤を入れているので、念にはねんで今日の午後に乾燥窯に入れ、あとは21時までにクロネコヤマトに持ち込むだけだ。最近頻繁に活用しているヤマトの21時持ち込みだが、そこまで無理をしたくはないと思っている。しかし想定外のことが多く発生してしまい、どうしても持ち込みをせざるを得ない。

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