1週間ほど前に地元長岡市で行った製造業のイベント、それが新聞にのっていた。子供はものづくりが好きだと思う、それにふれるチャンスを提供すればものづくりが好きな子供が大人になり、ものづくりがいきると思い参加した
カテゴリー: パッド印刷
葉っぱにパッド印刷
土曜日は地元長岡市でNaDeCという産業スペースがあり、そちらでものづくりえんにちというイベントに参加した。目的は地元の子供たちに製造業を体験してもらうということで、弊社はパッド印刷の体験を行った
来場者はまぁまぁだったが、やはり想像よりは少なかったので、途中いたずらをしたりして近くにあった葉っぱや傘、石ころに印刷をして見せてみた。葉っぱはパッドを取り外して手で押しつけたが、綺麗に印刷ができた、
なんにでも印刷ができる、それがパッド印刷の強みだとは思っている。
ストローにパッド印刷
タピオカという飲料を飲む際に使用するような大きなストロー
こちらに印刷ができないか?ということでチャレンジ。ストローが柔らかいので中に円柱の治具を入れなければいけないかと思ったが、試しに治具なしで印刷してみたら問題なく再現できた
素材はPPっぽいのでPPインキでテスト、密着も再現も問題は無い。
しかし1回使えば捨てられてしまうストロー、果たして印刷をする意味があるのであろうか?!(汗)

バナナの皮にパッド印刷
樹脂製のコーヒーセットにブランド名を名入れ
回転パッド印刷
パッド印刷でも特殊な印刷方法が存在する、これは機械ではなく自作でつくるしかない。もしかしたら機械があるのかもしれないが、小ロットには全くの不向きだ
通常パッド印刷は成形物を固定してパッドを押し当てて転写する。しかし今回は百万塔という五重塔を丸くしたような成形物でその固定台座、それも凹みのある部分にぐるっと1周印刷だ。
回転スクリーン印刷でもできないレベルで面積も狭い、さらに突起している部分と印刷面が近すぎて回転スクリーンでは不可能だ
さらに、、、1つ1つ職人が木を削っているので個体差がある。これには泣かされた。
なんとか3日かけて調整を行い、ああでもないこうでもない、と試行錯誤をしながらなんとか印刷できるまでにたどり着いた。今までで一番難易度が高い印刷、といっても過言ではないと思う
工夫次第ではなんでも印刷できる、少々精神的に疲れてしまっているが、なんとか調子が出たし、アイディアもできた。考えることが楽しいし、それが刺激、経験となる
解決方法ができ、スムーズに行くようになったので気が楽になった。今週もあと2日だが、土日も稼働予定だ

卵にパッド印刷
6/10の日曜日は地元長岡市の製造業・加工業の方合計4社でものづくりえんにち というイベントをハイブ長岡という展示場で行い、10時から15時までものづくりイベントを行った
休日なので親子連れを想定して何かものづくりを体験してもらう日になった。
私は印刷担当なので大人も子供も楽しめるようにと前日の夜までいろいろと考え、100円ショップをまわったりスーパーにいったりといろいろと見たが、ちょうど深夜になる前に立ち寄ったドン・キホーテで良いアイディアが浮かんだ
子供には駄菓子の透明ケースに入っているチョコレートの湾曲している部分に印刷、大人は生卵の殻に印刷をしてもらおうとそれぞれ購入した
事前告知にもかかわらず来場者は少なかったが、なんだか楽しかった。一番楽しかったのは卵と言う食材に印刷ができるとわかった自分かもしれない。 生卵なのでゆで卵と違いパッドの圧力をかけると割れてしまう。比較的小さな版の20x20mm程(それでも昔市販の卵についている日付印字よりは大きな面積だった)を用意して、金1色での印刷体験、金の卵という名前をつけて体験をしてもらった
子供はパッドを押すのが楽しいようで見ているだけでも楽しかった。今週も引き続き難題があるが、仕事があることは幸せだと思える日曜日だった。
イベントが少し早く終わったので妻子と外食をして近くの桂温泉にはいって疲れを癒した
マグカップ16個にパッド印刷
形の異なるマグにパッド印刷
外国製の陶器のマグ、こちらはいつもやっている印刷なので問題は無いが、、、形に取っ手が1つ1つ異なるので印刷場所によってはかなり大変だ
今回の印刷場所は取っ手とは反対側、上部飲み口より下の指定寸法。これはもう大変だが、やるしかない(笑) 500個を1つ1つ目視で確認しながらズレが出た個体はその場で消してすぐにやり直し
取っ手のついている位置が全てことなり、マグの高さもバラバラなので位置決めができない。
2日かけて500個を完成、まだ側面に名入れだったら楽だったかもしれないが、取っ手の反対側もできます~と言ってしまった自分に後悔した2日だった(笑)
今日も引き続き難しい案件、土日も超難題がまちかまえているが、突撃するしかない。梅雨が来る前にどんどん仕上げなければ印刷環境が1年で最悪の梅雨に難題は不向きだ
なんだかんだ今週末も全て仕事で埋まってしまっているが、仕事があることは幸せだ。日曜はのんびり仕事をしながらラーメンでも食べに行こうかと計画している
スクリーンインキをパッド印刷で使う
インキメーカーに言わせれば表題はご法度だとは思うし、メーカーとしてはパッド印刷にはパッドインキを使いなさい、と言わなければならない
しかしパッドインキは高いし小ロット用に小分けで売っているわけではない。そしてパッド印刷はインキの仕様がスクリーン印刷と比較すると少ない(それだけインキの膜が薄い)
予算がある案件や流れのパッド印刷の案件であればパッドインキを買えばよいのだが、小ロットや滅多に使わないインキの場合はスクリーンインキを代用する
これもコツと癖があり、慣れないと大変な試行錯誤になる。カタログにはのっていないしメーカーもあまり言わないようにしているのかわからないが、私はスクリーンインキをパッド印刷で使うときは某インキメーカーの希釈溶剤を使用、あとは2回3回と重ね印刷を行うことにしている。
それでもやはりなれないと使い勝手が悪い。いつかはパッドインキを仕入れて刷れるくらいになるかと思うこともあるが、大ロットの案件はあまりやっていないので、おそらくスクリーンインキを使うことになるであろう。しかし全く問題は無い、パッドインキを使用したものと同じで再現ができる