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大きなフィルムは赤ベースで

野外解体作業のところに貼るターポリンという素材で大きな2m四方のビニールシートにシルク印刷の依頼があった

大きさがあるので通常はインクジェットで出力をすると思っていたのだが、ビニール専門の業者様の方で強度が欲しいということで、どうしてもシルク印刷でやってほしいということになった

製版でも2m近い版を使い、平台でも大きなスペースでやることになるが、ここまで大きな印刷は滅多にやらない。恐らく2-3年に1回あるかないかの頻度だとは思う。

ここまで大きくなるとインクジェットフィルムで出力してはとんでもない金額と黒インクの消耗になる。ここは昔からの赤ベースフィルムを知り合いの看板屋さんでカッティングマシーンを使い切ってもらった。赤ベースフィルムは昔のロールがいまだに残っており劣化もしないのでまったくの現役で使える。

色数は合計で3色なので比較的やりやすい、5枚だが1800x1800mmのシートなので取り回しにはかなりの苦労をするであろうと思う。

大型のターポリンへのシルク印刷、一応可能です。
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サンダルの鼻緒にシルク印刷

サンプル時は形になっていたので相当苦労はしたが、今回の量産(とはいっても2ケタの数量ではあるが、こういった小ロットが弊社の得意分野となる)は形になる前の状態なので比較的印刷がしやすい

邪魔になるような部分を避けるような簡単な抑え治具を見つけ、あとは位置合わせをしっかりすれば印刷ができる。黒い鼻緒に白のシルク印刷なのでメッシュは粗いものを使用、2回刷りは怖いので1回で白がでるようにわざとメッシュの粗いものをつかった

通常のシルク印刷屋の場合は恐らく形を見る前の商品名を聞いた時点で断ってくるに違いない。できないことをできるようにするのが技術向上であり仕事だと思う。いつもやっていることを繰り返すのは仕事とは言わず、作業だと思う。

他社が断るような印刷案件、お気軽にご相談ください。

hanao

サンダルの鼻緒にシルク印刷

1個のサンプルではあったが形になっているサンダルの鼻緒にシルク印刷を行った。

インキはSG740で密着するので問題は無いのだが、形になっているので鼻緒を押さえるような治具を考えなければならない。ひとまずサンプルなので両面テープで仮留めで印刷はできたが、量産するときには特殊治具を作成しなければならない。

形になっているといろいろと難しいとは思うが考えたり創意工夫をすればいくらでも印刷はできる。しかし今回のような素材は失敗ができないので、あらかじめ形になる前に材料を別で手配してもらえるので比較的気が楽ではある

市販のサンダルやビーチサンダル、小ロットでも印刷は可能です
sandal

PVC素材のスリッパにシルク印刷

PVCはポリ塩化ビニルとでも言うらしいが要するにビニール素材のことらしい。この素材でできている市販のスリッパにどこかの公民館の名前を金1色で印刷となった

スリッパは盛り上がっているのでそのままでは印刷ができないので、治具を押し込んでなるべく平らにするような形にしなければならない。

PVCなのでSG740でインクをつくり念のためにスリッパの裏側に試し刷りを行い密着試験はOKだった。硬化剤を入れた場合と入れない場合でも比較してみたが、あまり変わらないので硬化剤はいれないでそのままのインクで印刷をすることにした。金粉を入れるので硬化剤を混ぜるとゲル化がはやいので必要がなければ使わないでおいたほうがよい。

数量は150足なので印刷工程としては300回となる。かなりの容積なので150足でも場所をとるが、意外とペースを早くして終わらせることができた。途中何度か版を洗浄したが、問題なくスムーズにいった。

市販のPVC製のスリッパへのシルク印刷、小ロットでも可能です。
sliper

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