印刷ブログ
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ポリエチレン(LDPE) の袋にシルク印刷

ASKULで売っているポリエチレン(LDPE) 製のビニール袋に1色でシルク印刷があった。枚数は弊社にとっては多く500枚、色は1色となる。

ポリエチレン(LDPE) 素材への密着は意外と面倒かもしれないが、インクさえ見つけてあげれば後はそうでもない。以前LDPE製のボトルに回転印刷をしたことがあった。PPインクでもSG740でも密着しないが、きちんと密着するインクは存在する。ただそのインクが、、、寒天状に固まってしまうインクで使い勝手が悪い。もちろん新品の納品されたてのインクを使えばまだ寒天状になっていないが半年もたたないうちにすぐに寒天のようになる。

まずはその寒天をドロドロのインクに希釈するのが作業の始まりとなり、あとはT-950の遅乾溶剤をいれて印刷すれば問題はない。PEプラのリサイクルマークがついていなかったので、マークも一緒に印刷。これで法規制に適合しているビニール袋になり、公の場で使えるようになる。

何かしらのイベントで使いたいらしいが、メーカーの印刷ロットで500枚はだめらしい、ということで小ロットのシルク印刷で対応。納品され2日に分けて印刷したが、目詰まりもすくなくスムーズに終わった。

ポリエチレン(LDPE) のビニール袋へのシルク印刷、小ロットでも可能です。お問い合わせください
(写真は逆さまですが、なぜかuploadすると逆さまになってしまいました。。。)
LDPE

文字が細ければ何回も版を洗浄

文字やデータが細かい場合はデータを多少なりとも調整することを先方にあらかじめ確認をとるが、それでも綺麗に印刷するには連続で印刷ができない。

データの調整は見た感じ1-2回くらいで目詰まりがおきそうな極端に細い線であったり、使用するインクが目詰まりしやすい場合に調整を行う。 ある程度調整したら、印刷をしながら目詰まりを確認して版を何度も洗浄する。

データを限りなく太く・大きくできれば目詰まりが出ないかといえば、そうでもなくインクの種類によってはいくら大きなデータでも目詰まりを起こす。どのくらいで調整すべきかはもう勘にたよるしかない

ABSインクで密着するポリスチレン風の素材のミラーだったが、個数は100個ほど。データは調整してあるが、細い線があるのでメッシュは300、15個くらいで中断し版を洗浄、これを6-7回繰り返した。綺麗に均一に印刷するにはこのくらいの手間暇を惜しんではいけない。印刷は手間暇かかる仕事なので手間暇が嫌であれば印刷など最初からできない仕事でもあったりする(笑)

無事終了、ばらつきも少なく完成した。7回洗浄したが1時間ちょっとですべてが終わった。やはり綺麗に印刷ができると気持ちがよい

mirror300

吸わぬなら吸わせてみようバキューム台

クリヤーファイルや紙など、版にくっついてしまう素材や薄い素材はバキューム台という印刷台をつかって、素材を吸い込んで吸着しておきながら印刷する

そうすることにより印刷後に素材がくっつかずにじまないできれいにできる。 重量のある成形物であれば吸わなくとも重みで大丈夫だが、薄い素材や軽いものはNGだ。

クリヤーファイルにたくさんのポケットがついているファイルがあり、そちらの印刷が少々大くはいってきた。吸引台ではやりにくい形状だが、スプレーのり等をつかうと素材が汚くなってしまう。サンプルはそれでよかったので最後にアルコールで綺麗にしたが、本番で1000枚を超える数をアルコールで綺麗にするには少々時間がかかる。

吸引台でなんとかできないかと思い、土台が高めな独自のバキューム台を自作し、印刷部分にはドリルで小さな穴をあけ、吸引できるように改造した。あとはこれを台にセットして隙間をテープで埋めればかなりの吸引力がでるのでスムーズに印刷ができ、表紙の裏面を汚くせずに印刷ができる。こういった工作が好きなのでまったく苦にはならないし、素材もあまっている破材で作ったのでコストはゼロ、時間だけとなる。大した吸引力ではないかと思えばきちんと吸引してくれるところまで確認ができた。

ちょっとした工夫をすることで印刷の効率が劇的にUpする。PPTインクを使うので目詰まりが多いので、スピードが大事だ。おそらく50枚くらいは連続で印刷ができるようになるとは思うが、今週の作業開始でどのくらいの効率でできるかを感じることになるであろう
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開封梱包も重要な仕事の一部

成形物とりわけノベルティ類に印刷をする場合、通常パッケージに梱包されている商品が搬入されてくる。

簡単なビニール風の袋に入っているものもあればたいそう豪華なそして開封が大変な箱に入っているものもある。ものによってはテープできれいに梱包してあるのでそれを剥がして開封して印刷、再度梱包となる。

モノによっては開封と梱包の方が手間暇がかかってしまい、印刷代だけではその内職がカバーできない場合もある。最終的にはその商品が搬入されてみてからでないとわからないので見積もり時には内職費用を査定することができない。 シール類であれば梱包もなくそのままだが、ノベルティ類はそうもいかない。

皆さん安く印刷してほしいということは共通しているとは思うが、開封・梱包の内職代でほんの何円でも構わないので予算をとっていただくとありがたい。弊社の考えとしては1時間あたりでどのくらい開封・梱包できるかにより県の最低賃金を個数で割って計算するようにしている。印刷以外のことはアルバイトやパートさんでも誰でもできることなので、高くならないようにと思い、梱包の内職はこういった計算をすることにしている。実際は自分でコツコツやる場合が多い。弊社はあまり請求はしないようにしてはいるが、醜い手間暇のかかりそうな梱包があった場合は多少なりとも内職代をお願いすることにしている。

梱包の場合も海外物は指紋が付着していたり汚かったりするので印刷時にきれいにしたりと手間がかかる場合があるが、これはどうにもならない。印刷の現場だけを見ていると単価が気になるかもしれないが、最初の用意からセットアップ、洗浄、そして梱包まですべてを考えれば印刷は刷るだけではないということになる

PPインクの白しか使わなかった

昨日は珍しく朝から晩まで1種類のインクしか使わなかった日になった。PP成形物用のインキで、それも両案件とも白なので朝の始まりから夕方まで白1色だけで終わった。

こんな日も珍しく通常であればいろいろな色を使ったり異なる種類のインクを使ったりするが、PPインク1色だけというのは初めてかもしれない

1つは流れのPP成形物への印刷で細かい文字列があるので、何度も洗浄をする。もう1つはPP製のマグカップであり有名なノベルティ会社より直送され、完了後に最終顧客へ直送となる。PPのマグカップも細かい文字があるので20~30個くらい印刷しては版を洗浄して合計300個を仕上げた。まる1日かかったが、洗浄や再現性を考えるとこのくらいの手間暇をかけなければPP製の成形物へ細かいデザインの印刷はできない。

PPはやり直しがきくので比較的気楽にできるが、目詰まりが激しいのでメーカーの超遅乾溶剤で希釈してもダメだ。PPマグにはT-950という超遅乾溶剤を使ったがそれでも20個ちょっとで目詰まりがおきる。これが冬場ならばおそらく倍の40個くらいはいけたかもしれない

別のPPケースにはイソホロンを使い、超遅乾溶剤の上を行くくらいの超超遅乾溶剤という感じで印刷をしているが、こちらも夏場は作業性が落ちる。夕方から夜にかけて涼しくなるので、弊社は夏の3か月の間は昼間には目詰まりの多い案件は行わずに夜に作業をすることが多い。ある意味フレックスタイムで働くような現場ではあるがこういう工夫をしなければ印刷はできない

取っ手付きのマグカップは難しい

取っ手がついているマグカップへのシルク印刷は難しい。回転させて印刷するので通常の回転シルク印刷となんら変わりがないのだが、1つ邪魔になる部分がある

それが取っ手だ。取っ手があることにより版にあたりうまく回転ができない。プラス取っ手の位置によっては回転治具にあたってしまい回転を邪魔する。取っ手の位置が上部より離れていれば比較的回転がさせやすいが、たまにぎりぎりのところに取っ手がある商品がある

回転させたとしても途中で治具の下にあたり回転がとまるので、回転できるよう治具の底にスペースをつくらなければならない。回転治具も普通の車輪では取っ手にあたってしまうので、一番小さな回転歯車をホームセンターで見つけて設置させる。治具も歯車が回転できるように彫刻刀で削ったり電のこぎりで切ったりといろいろな作業を行う

すべてをクリアーした段階でテストを行い、うまく回転するようになったところで量産を始める。今回のマグはPP製で円柱形というよりは多少円錐形になっていたので、昨日はそのセットアップで3時間以上もかかってしまった。しかし一度決まればあとは早い、と思ったが、、、PPインクなので目詰まりが出る。とりあえず10個連続で印刷してみたが、10個ちょっとで小さな文字の目詰まりが出るので、何度も洗浄をしなければならない。台風が去ったあとなので比較的涼しいのでもう少し連続でできると思うが、手間暇をかけて印刷することになる。

セットアップや目詰まりなどは見積もりの段階ではなかなかわらからないので、どうにもならないが、こうやって四苦八苦して印刷ができるようになるとなんとなく安心する。

取っ手付きのマグカップへのシルク印刷、お問い合わせください
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台風で涼しくなっている 印刷にはちょうど良い

台風で天災でしんどいかもしれないが、ここのところの猛暑でなかなか印刷が進まない。目詰まりが激しいのでどうしてもつまりの出るインク、とくにPP系は作業スピードが遅い。

一昨日も夜の涼しい時間ではあったが、PPインクで細かい文字を印刷していたが、たったの3回で目詰まりをおこしてしまった。合計枚数が多い案件になるのでこれでは作業性が悪いと思い、データ修正をしてもよいかクライアントと確認したが、特に問題はなさそうなので少々データを調整して目詰まりしにくいようにしようと思う。幸いにも納期は長めにもらえそうなので、夜の涼しい時間をみつけてすこしづつ作業をしようと思っている。

今日の午後には台風が去るとは思うが、今日は外出もせずにコツコツと印刷をしようと思う。昼間でも比較的涼しい日になりそうなので作業のスピードも速くなるとは思っている

少量印刷が主体だが、たまにロット数が多い案件がやってくる。ロット数の多い案件をたくさん抱えることはできないので、ロット数が多い案件は長めの納期や分納で対応してもらえると助かります

回転シルク印刷は治具が重要

ここのところ回転シルク印刷が多い、タンブラー系やPPのマグカップ等、回転させればよいのだがなかなか厄介な印刷でもある。

まずは治具作成から始まり、ここで手を抜いてしまうといつまでたっても印刷ができない。治具づくりにはコツがあるが、何度も何度も失敗して試行錯誤で完成させるとそのコツがつかめるようになってくる。これはマニュアルを書けるようなものでもなく、体で覚えて失敗して何度も印刷をやり直すくらいの苦労をすることで覚えることができると思っている。

取っ手付きのマグなども簡単には印刷ができないが、これもコツを覚えればなんとかなってしまう。パッド印刷でピンポイントしかできなかったといわれるマグがほとんど全周のシルク印刷ができるようになる(正直しんどいが、、)

今週はおそらく2-3種類の回転シルク印刷を行うことになるので、気が抜けない。しかし温度も天気もだいぶ涼しくなってきた、台風がやってくるが屋内での仕事なのでさほど気にはならない。あとは納期までに仕上げて台風が発送遅延を起こさないでくれればそれでよいと思っている

SAATI Textil HHW 乳剤温度・湿度の違いと露光時間

布系で白を再現するために厚く塗布できるイタリア製のSAATI TEXTIL HHW乳剤を仕入れたのが2か月ほど前、まだ夏の暑さが無い涼しい時期だった。

当時はそれほど気を使わずに印刷ができ、きれいに再現もでき、版の目詰まりも気にはならなかった。しかし、この真夏では異なる。弊社は場内にこそエアコンはあるが2年前になんとか設置した6畳用の小さなエアコンなのでピンポイントでしか冷やせない。いくらエアコンをつけても午後は30度を超えるくらいの暑さになってしまう。印刷にとっては嫌な温度だが仕方がない。窓を閉め切ればシンナーのにおい、開ければ冷気が出ていく。夏の間のほんの1か月程度の我慢ではあるが、温度が2-3度違うだけでもまったく異なる環境になってしまう。

ノベルティの布製のバッグ200枚だが、以前は2-3回洗浄するだけで完成したが、今の時期は20枚も印刷すれば目詰まりがおきる。データも細かいのでこれ以上調整はできない、仕方なく印刷をしているが、今度は版が1回の洗浄で崩れてしまう。念のために希釈溶剤で洗浄しているが、それでもだめだった。

SAATIの乳剤は外国製なので細かい取説もなければgoogle検索でいれても日本語では何もでてこない。おそらく日本で使っている人がいるのかいないのかという乳剤化もしれないが、美濃グループから似たような乳剤が出ている。それを参考に露光を何度もかえてみたら、だんだんと崩れが解消されてきた。最後には強い洗浄溶剤でごしごしこすってもなかなか崩れないくらいのしっかりとした版ができあがった。

布に白色なのでどうしても厚盛りの版をつくらなければならない、厚いから乳剤が頑丈かといえばまったく逆でひ弱でもある。いろんな試行錯誤を繰り返した結果、100cmの距離で露光(弊社は水銀灯)、2:30でちょうど良い硬化になっている。3分でもよいかもしれないが、水現像が少々しんどい。

200枚は3時間ほどで終わると思えば、3日間の試行錯誤でなんとか終わった。しかしこれが経験と知識になり、今後の製版もうまくできる、そして作業効率がUpすることは間違いないと思う

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コルクでできたコースターにシルク印刷

コルクを砕いてできたもので作ったようなコースター、おそらくワインのコルクの再利用だと思われる。

こちらになるべく大きく全面でベタのヌキ、細かいデザインをシルク印刷することになった。データはかなり細かいのでこれはもう外注の工業製版でフィルムを出してもらい、300メッシュで自社にて製版を行った。

コルクなのでどんなインクでもよいとは思うが、データが細かいのであえてSG740で希釈をせずに100回連続印刷することになる、おそらく20-30個で目詰まりが起きたりコルクのごみが付着するとは思うので、一応20回で1回洗浄するような感じで印刷をすることにしている。

濡れたグラスを載せて放置しても問題なし、セロテープ剥離もOK、それよりは素材のコルクが弱いのでそちらが剥がれてしまい、印刷も一緒に剥がれてしまう。これはもう素材の問題なのでどうにもならないが、インクの密着は問題はなさそうだ。

100個のコルクのコースターへのシルク印刷、細かいデータでも可能です。お問い合わせください
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