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ポリカ製品のクラック防止

継続してポリカーボネートにシルク印刷する案件があるが、アニールをしてクラック防止をしている。クラックとはポリカ製品のカットされた部分から溶剤が入り込みガラスが割れたような症状になることだ。こうなると製品としてはNGとなる。そのために温風80℃くらいで2時間超のアニールという事を行う。

 

それでもクラックが入ってしまう製品があるが、どうにもならない。温度も80℃ではダメなことがあり、いままでの経験では85℃くらいで3時間くらいがベストだ。電気釜の一番上と真ん中、下で温度が異なる。まぁいいだろうと思っているとこれが命取りだ、弊社では上の段で85℃を確認するまで段を入れ替えたりする。

 

あとはインクと溶剤の調整だが、クラックに強いSG240というインクがあるらしいが、今までのCAVメイバンインクを変更する手続きが大変なので、インクを変える事ができない。というかやりにくい、なのでT-980とT-952溶剤でインクを希釈してクラックを防ぐ。来週にはメーカーより教えてもらったT-952が届くのでそれでテストをする予定だ。