印刷ブログ
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市販の紙袋

市販のごく普通にある紙袋への印刷、それ程難しいわけでは無いが、様々な工夫が必要となる

1.治具
吸引スクリーン印刷機に吸い込ませなければ被印刷体が版にくっついて色むら・流れが出てしまう。1つ1つ薄い板を袋に入れて印刷。かなりの手間暇、、、ですが、やらないと印刷できません

2.インキ
ニス引きされているような紙質なのでSG740で印刷。色も特色指定なので、調合。赤を強調したいらしく、しかも地は黒い袋(笑)。これは大変、白の上に赤をのせれば良いのですが、あまりにも文字が細いので白→赤のせは不可能と判断。その代りに蛍光色やオレンジを混ぜてなるべく近い色に再現、そして最後は2度刷り

紙なのでインクを吸ってしまい沈みが出るが、先方指定のDIC色には近づいた模様。

両面印刷、乾きが悪い冬場なので、1日寝かせてもう片面を仕上げ、3日で完成。計500枚

今日はボールペン名入れ合計1600本、短納期ですが仕上げます 師走ですね。
bag

円柱のボトル

写真には円柱のボトルに名入れ1色してあるものがあるのだが、こちらはまだ公開できない商品らしいのでほぼ全面モザイクとなります。

急ぎで欲しいらしく、このような形状の場合治具と位置だしに時間がかかるため、長めの納期を依頼してあったが、なんとなく予感が的中、最後には急ぎとなった。日曜の夜になんとか治具と位置を決める事ができ、そのままスムーズに終わらせることができたので、今日の納品に間に合わせる事ができそうだ。

SG740の特色、硬化剤がはいっているので焼き付けもしなければならないが、印刷も扇形型に回転させなければならないので、そう速くもできず、印刷しながらストーブで焼き付けを行った。

これはかなり難易度の高い扇形回転シルクスクリーン印刷であったが、終わってみればパッド印刷の3回押しでも良かったような気がする(が、お客さんの方がインキを濃いめに沢山盛りたい、ということでシルクスクリーンになった。素人が見ればどっちがなんだかわからないような気もするが 笑)

bottle

平面に見える被印刷体でもパッド印刷?

ペンケースに名入れ、50個程があったので印刷を行った。こちらはシルクスクリーン印刷でできそうな物ではあるが、凹んでいる小さな丸の模様がペンケースにあるので、パッド印刷でなければインキが入らない。

こんな条件であったが、弊社の得意とする小ロット印刷が活躍したと思う

1.数量は合計50個
2.青いケース25個は白で名入れ、赤いケースは25個で黒の名入れ
3.素材はポリプロピレン
4.凹みがあるのでパッド印刷は必須
5.凹みが出るので1つ1つ中に治具をいれなければならない

25個刷ったあとに色の差し替え、こちらもほんの15分ほどで洗浄、乾燥全てが完了し黒ですぐに印刷。ポリプロピレン素材は下処理を行い、そこにインキと硬化剤を混ぜて行う。以前同じ素材でなかなかインキが付かなかったときに調合したインキがピッタリであったのを記憶しているので、ポリプロピレン素材でもすぐにインキの選択ができた。

白は1回では薄いので、3回程パッド印刷で押し、黒は2回でそれなりの色が出た。

あとは梱包、お届けするだけである。1つだけ、、、、終わってから気づいたが手間暇のわりには単価が安すぎた(笑) まぁこんなこともあるであろう。通常の見積よりは多分1/3くらいの破格になっていると思う、、、、 

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難題 - 外国製の持込ボールペン

先日届いたボールペンは日本のメーカーのものでもなく、表記は全て英文であった。

英文には精通しているので、読んでみたが材質表記は全くない。製造元はメキシコ、Paper Mateというメーカーらしきロゴが印刷されている(が、かなり雑である、、、最後の方のMマークがほとんどすべてのペンでかすれているのが確認できた)

素材がわからないのでインキをつけてみるしかない。汎用性の高いなんにでもつきそうなSG740に硬化剤を入れたらあっけなく剥がれた。プライマー処理にFPPインキと無理やり硬化剤を混ぜて印刷、今朝剥離したら剥がれない。爪で強く擦ると取れるが取れない場所もある、困ってしまう物ではあるが、もう少し実験をしてから結論を出そうと思う。

なぜ他社さんが小ロットの持ち込みのボールペン名入れを嫌がるかが理解できたような感じだ(笑) しかし誰もやらなければ、誰がやる? という精神でチャレンジしようと思う。たいていの素材はなんとか工夫すればインキが密着することは経験からも言えるので問題はないであろう

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正体不明

今日は2種類の素材にパッド印刷予定となっている、パッド印刷が2種類同じ日にくるのはなかなか無い事ではあるが、1つはペンケース。画像からして平なのでシルクスクリーン印刷でできるであろうと思うが、丸い模様が凹んでいるのでパッド印刷をしなければインキが入らない。こちらはポリプロピレン素材となり、以前問題なく密着するインキのコンビネーションを見つけたのでそれでテストしようと思う

もう1つは海外のペンらしきもので、素材すらわからない。既に白でメーカー名が名入れされているので密着するインキはあるのであろうが、素材がわからないのでこちらもテストをしなければならない。ロゴがあるのだが、パッド印刷の苦手なベタ面となるので、ロゴありと無しの両方でテストしてみようと思う

素材がわからない、両方小ロットではあるが、こういった案件を弊社ではてがけている

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少し無理をしているが、師走

昨晩は夜中12時に印刷が終わった、とは言っても普通にやれば21時には終わるであろうペースだが、父親として子供と一緒にいる時間を夕食から就寝まで確保したい。幸いにも子供が昼寝をしていなかった模様で20時過ぎには寝たので、そのあとに風呂に入り、印刷を開始した。

二人でやれば早い工程だが、一人しかいないので2時間近くかかり、洗浄まで含めて時計をみたら24時を過ぎていた。そのあとは書類だのいろいろ整理して、1時には寝る事ができたが、これから急ぎのラミネート加工を依頼しにいかなければならない。

今日もいろいろと出たり入ったりがあるが、仕事があることに感謝したい

なぜか多い依頼

不思議と同じような案件の相談が続く場合がある、先週~今日は特にその感じがあり、年末年始の影響かもしれないが、ボールペン名入れの相談が続いた。小ロットで50本でも20本でも、それをやってくれる場所があまりにも少ない、ということであろうか。

少量でも名前を入れれば商品にもなるし、贈答品でもシールを貼るよりは印象に残る。そのペンがどこか他の方に譲渡され、そこで気づくブランドや社名等もあるかもしれない。1つインパクトの強いボールペン名入れを行えばそれまた面白いであろうと思う。取っ手の部分だけではなく、ペン先ギリギリに名入れしたり、いろいろと工夫をすればボールペンの山に埋もれずに、効果を発揮するかもしれない

無限大の可能性

シルクスクリーン印刷やパッド印刷は印刷の中でもかなりマニアックな部類に入るらしい、それを見て育った私には印刷=シルクスクリーンかパッドだと思ってしまうが、普通の方にとっては紙印刷、白ベースとなる。

その違いを説明するのにもなかなかスムーズにいかない場合が多く、素材の色が白でなければ”色の沈み”をまず説明しなければ後々のトラブルにもなりかねない。

素材が平面でなければ曲面印刷となるが、これを手間暇をかけて小ロットでやろうという印刷会社もなかなかない、もちろん50個や100個だけのボトルの印刷のために治具作成をする時間がもったいないのであろうか、それでもそれを作成するのがおもちろくて私はウキウキしてしまう。奇麗に回転する 治具ができると、これまた楽しいし印刷が終わった時の達成感もある。

こうしたある意味自己満足もあってか、続いていると思う。趣味でやっているわけでもないが、毎日が楽しく、チャレンジするような印刷案件がくると自然とその日が楽しくなる 

傘に名入れは難しい?

正直難しいのか簡単なのかがわからない(笑)。傘の布の部分を分解せずにそのまま印刷もできる、密着するインキもある(今回はポリエステル生地だったのでそれ用のインキがあり、使えた)、ただ素材がインキを吸い込むので色の沈みが出てしまう。

今回は青、エンジ、黒色の傘30本に白で名入れを行った。エンジと青はそれほど目立たないが、黒はやはり沈みが激しい。2回重ね刷を行ったのである程度色は出ているが100%白にはなっていない。もちろん一旦乾かしてその上にまた白を印刷すればかなり白100%に近くなるであろうが、位置合わせができない。

1つ課題が残っているようであるが、それでも市販の傘小ロットに名入れ印刷としては十分という色が出ていると思う。常に挑戦、日頃からチャレンジ

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