印刷ブログ
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プラスチック段ボールのギザギザ

プラスチック段ボール(業界名ではプラダンというらしい)へのシルク印刷はかれこれもう何十年も手掛けている。

このプラダンは真の平らではなく、表面がギザギザしている。このギザギザにまっすぐに向かってスキージを引くとデザインがガタガタになって印刷される。その場合は故意にスキージを傾け斜めにするようにして印刷をすると綺麗に仕上がる。

そこまで気にならない品質ではあるのだが、やはり印刷する側にとっては綺麗に仕上げたい。プラダンはPP製なのでPPTインキで印刷をする。以前まではFPPだったが、最近はPPTインキを使用するようになった。

どちらも密着はあまり変わらない感じだが、なんとなくPPTインキの方が作業性が良いように感じる。

プラダンへのシルク印刷、小ロットから可能です。
puradan

数をこなすには

弊社には1つだけ流れの案件が存在する、毎月10万個を超えるシルク印刷だが、機械を使用せずにすべて手刷りで印刷をしている。

10万個もどうやって手で印刷しているかと言えば図のような治具を作成し、1回で100個印刷できるようにしているからだ。100個でも気の遠くなるような作業ではあるが同じような治具が何個もあるので、それほどでもない。

かといって1日でも止めてしまうと月産の10万個に到達するのが大変になるので、コツコツ毎日続けている。こういう流れの作業は正直怖い案件でもある。いつどこで何がおきて無くなるかがわからないので、進んで受けることができない。ある程度の覚悟をもってやらなければたちまち流されてしまう。

私はできるだけいろいろな業界のいろいろな案件を引き受けるようにしている、先代の時代にあった流れの作業が止まった時の恐ろしさは若かった私にも強い記憶で残っている。世の中が不安定な今の時代こそ、いろいろなことに挑戦しなければならないと思っている

ちなみにこちらの案件はPPケースに細か文字を印刷する案件だ。PPへのシルク印刷、問題ありません。
endmill

PP製のタンブラーへ回転シルク印刷

写真のようなタンブラーがある、どこそこの有名なメーカーらしいが、PP製のタンブラーでテーパーがかかっている

そのテーパー具合にもよるが、それほどの傾斜でなければデータをまっすぐにしたまま印刷ができる、テーパーの具合によっては治具の調整とデータの調整、両方を行わなければならない。

今回は100本程、ベージュと黒のタンブラーなので、ベージュには黒色で、黒には白色で印刷をする。版やセットアップは変わらず、色だけを変えればよいのでそれほど難しくはない。

治具を作成し、テスト印刷をしてみたが、位置も再現も問題はなさそうだ。あとは100回印刷するだけになるので気が楽になる。

こういった小ロットが弊社の強みでもある、今週中には仕上げてお盆前までには到着するような段取りにしようと思う。

小ロットのタンブラー印刷、お気軽にお問い合わせください
blackwhite-tanbler

PP素材 ポリプロピレンにパッド印刷

PP(ポリプロピレン)にはインキの密着が悪いが、それでも各インキメーカーよりPPに密着するインキが発売されている。密着というよりは無理やり付着させている、といった方が良いかもしれない。

いろいろな処理を行えば密着度が増すが、完ぺきに密着することがないのがPP素材だと思う。

パッド印刷でPPインキを使う場合には少々コツがいる。もちろんPP専用のパッドインキを使いすべてパッド印刷専用で揃えればよいのだが、小ロットの場合はそうもいかない。弊社ではスクリーンインキのPPインキをパッド印刷で使用している。もちろん何の問題もなく使えるがコツが必要だ。

シリコンパッドと転写のタイミング、インキ希釈を上手にすれば連続印刷も可能だが、やはり20-30個くらいで希釈を再度やり直さなければならないので、大ロットには向いていないかもしれない。大ロットの場合はパッド専用のインキを使えば解決する
PPTN

傘の取っ手にパッド印刷

市販のよくあるビニール傘の取っ手に印刷依頼があった。今まではビニールの傘の部分に社名やロゴだったが、取っ手に入れてほしいというのは今回が初めてだった

丸い取っ手なのでパッド印刷になる、素材はPPだが下処理を行いPPインキを使いパッド印刷で約180本ほど、刷りだしまで少々時間がかかったが、調子が出ればこちらのもので、どんどんと進み夜には終わっていた。

次はビニールの部分への印刷もあるが、パッド印刷での他の案件がありボールペンやマグカップへの印刷があるので、そちらを仕上げながらいろいろと案件にとりかかろうと思う。今週はかなりのフル回転をしているが、こういった日が続くと嬉しいしやりがいもあり仕事が楽しくてしかたがない

来月はどうなるのかもわからないが、1月は少々スローだった分ナーバスになっていたが、2月は今のところは忙しくなりそうだ
kasa tote

PP ポリプロピレン素材にインキテスト

納得がいくまでの密着性がなかったので、インキメーカーにインキ試験を依頼していたものが戻ってきた。

結果は恐らくNGだとは思ったが〇がついているインキが無かった。弊社でもいろいろ試してみたが、メーカーの試験結果では意外なインキが△の密着性能であったのには驚いた。もちろん弊社にはないインキだが、素材に密着するであろうインキではない別の物が△だった。

今度使ってみようとは思うが、いまのところクライアントからの問題指摘は無く、完璧な密着を期待している印刷でもないので良いのであろうが、個人的には納得がいかない(お節介なだけかもしれないが)。。

PP素材への完璧な密着は難しい、しかし方法はいろいろとあります。1回刷りや下処理、2度刷りのオーバーコート方法等、用途によって使い分けをしなければならない素材でもあります

ポリプロピレンへの密着を強化する

とあるポリプロピレンのノベルティグッズへの密着強化テストを23日の祝日に行った。静まりかえった祝日はテストがしやすいので、いろいろとやってみた。

ポリプロピレン素材にはPPインキを使用すれば問題は無いが、それでも100%密着はしない。メーカーに聞いても爪ひっかきテストでかなりの力で擦ればインキが剥がれる、しかしそんな力で何度も爪を立てて引っ掻く人はいないであろうというやり方だ。

今回はサンプルを預かりそちらのj引っ掻きもテストしてみたが、やはりインクがあっけなく取れてしまう。PPへの強化密着印刷は何度か行ったことがあるので、自分なりのアイデァと工夫でテストをやってみたが、それなりに密着度が上がっていると思う。アイディアとやり方を公開したいとは思うが、それなりに苦労をし試行錯誤したやり方なので今の時点では非公開にしようと思っている。それほど難しい内容ではないのだが、、、

テストサンプルは返却しなければいけないので、試行錯誤でテストをした単体はそこまで引っ掻かずに、クライアントに送付してテストをしてもらおうと思っている。

同じものがもう1つあれば自分でいろいろテストをするが、1つしかないので来週のテスト結果報告を待つことになる。こちらの密着が良好と判断されれば量産になるのかもしれない。

PP製のタンブラーに回転シルク印刷

おなじみのPP製のタンブラーにシルク印刷を回転で。 同じ某メーカーの品でもある。今まで何度も手掛けた型番でもあり形状のタンブラー、しかし癖がある。。。

数量は100個だった、デザインがシンプルだったので意外と早くでき完了、しかしきり掛けのある変形しているタンブラーなので少々気を使うが以前やったことがあるので問題は無い。これはもう経験としか言えないかもしれない

PPTインクの白で印刷、納期よりも早めに完成、あとは梱包をすれば納品できる。年末年始、まだまだギリギリ間に合いますが、数量次第かもしれません

年始は1/3よりフル稼働します、お急ぎの案件はメールでお問い合わせください

nonnna blog

アミ点グラデーションをクリヤーファイルに

一見1色に見えるかもしれないが、アミ点があるグラデーションの文字列をクリヤーファイルに印刷する。この案件は3年ほど前にあったが、その時はデータをもらう前に黒1色だと聞いたのでそれなりの安い値段を出した。

ところがデータが届いてみれば黒1色ではあるが、それでは再現できないようなデータになっており、急いでカラー分解にだし、2色でしあがるようなデータと版を作った。版は300メッシュで用意して、2色。

シルク印刷を知らない人は1色に見えるらしい、もちろんなかなかわかりにくいとは思う。 今回はそれにK100の文字列が加わるので合計で3工程、2色となっている。アミ点なので目詰まりがあり、素材もPPなのでいくら遅乾溶剤をいれても限度が出てしまう。

10枚もすれば詰まってしまう。100枚なので10枚x10工程やり、翌日に同じ工程で2色目を行う。なかなかしんどい作業でもあるが完成すると綺麗な絵柄になってくれるのでやっているほうとしてもうれしい。もう少し単価が良ければいいのだが(笑)

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PP製のタンブラーでの問題点

先日はPP製のタンブラーの印刷セットアップを行っていた。特殊なタンブラーで側面に凹みがある、そしてその溝が底まであるので受け治具がうまく回転しない。なんとなく解決方法はあるが納期的にその治具を作成している余裕がない。

指定位置よりほんの5mm程ずらせばなんとか印刷できるところまで工夫した、そして了解が得られたので本日量産をしようと思っている。

その他やはり最近の外国製PPにある問題だが下処理をしなければインクが密着しない。軽くこすっただけでは落ちないがやはり強い力でこすると爪で剥がれる。ここまで爪でこする人はいないであろう力だがそれでもNGだ。下処理をしてサンプルで印刷したら問題なく密着が確認できた。

特殊形状のPPタンブラーへの回転シルク印刷、小ロットでも可能です
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