画像のような小さな熨斗袋がある、ここに印刷をしてほしいという依頼ではあったが小ロット、メーカーでは小ロット対応できないのでこういった場合はシルク印刷の出番となる。
版も含めて全て1式価格で出している、1回物なので版代を別にだすと余計ややこしくなるので、先方の予算にあわせて大体の金額で出した。
全部で350枚程、墨1色、比較的容易な印刷ではあるし、安くもできる。小ロット系のシルク印刷、ご相談ください
連休が明けた、3連休は妻の実家へ運転、昨晩は遅く戻ったがやはり長距離運転は疲れる。特に夜の運転は余計に神経を使うのでなかなかつらいと感じてしまうが、そうもいっていられない
今日からまたやることが沢山あるので、1つ1つやることになるが、7月の結果はどうなるであろうか少しは楽しみである。5-6月とパッとしない月ではあったが、7月はなんとかもちこたえた、と感じる月になるであろうと予測はできる。
かといって気を抜けない、自営ならではの悩みかもしれない
印刷といえば紙に、冊子に、そして雑誌、本、ポスター、なにかと紙媒体に印刷することが主体のように思えるが、弊社が行うような成形物への印刷は印刷ピラミッドの頂点にあるかのような(決してすごいとかいう意味ではなく)、小さな市場のパイの中にある。
どうしても商売がてら大きな市場を狙う方が多いのは自然の法則だとは思うが、それだけ競争と機械化がすすむ。当然単価も落ちれば資本のある大手にはかなわない。
そのてんシルクスクリーン印刷やパッド印刷、回転印刷(曲面印刷)の小ロット作業は誰も受けたがらない、日本全国を探してもおそらく数社くらいになるのかもしれないが、そういった小ロットを弊社は得意とする。企業が在庫を持ちたがらない、平成不況の影響で企業が弱腰になったままなのであろうか、とにかく在庫を持たない。経営としては理解できるが、それを中小企業のスピードとバイタリティで支えているのが今の日本経済なのかもしれない。
短納期でも小ロットでも対応ができる中小企業が(弊社など零細になる)なければ経済活動すらままならないかもしれない。
1個からでもフルカラー印刷ができる特殊なインクジェットも発売されているが、はたしてインキの密着など大丈夫なのであろうか?と思うときがある。先日弊社で行ったサンプル、日本酒の瓶に銀色と金色があったが、これなどインクジェットでは不可能な世界になる。そもそも金銀が存在しないインクジェットの世界では手刷りのアナログとなる。
アナログだから高い、遅い、というのは間違いで、アナログだから早い、そして適正価格(あえて安い、とはいわないようにしている)でできる場合がある。機械を買えば保守費用と減価償却でお金がかかるがアナログの手刷りであれば無駄な費用をメーカーに払わずリスクもない。ただ知恵と工夫、頭をひねって考えだせばたいていのことはできる。
添付の画像は地元長岡市の某酒蔵さんに依頼している特別な日本酒で普通は通常の日本酒4合瓶に和紙のラベルが貼られ、桐箱に入っている。
和紙を貼っているのはどこの日本酒メーカーでも見かける方法であるが、瓶に直接印刷しているメーカーはあまりいない(もしかすると皆無かもしれない)。恐らくロット数が少ないので瓶会社や印刷会社が受けないのであろう。
そんな小ロットをなんなくカバーできるのが弊社であり、画像は1本の試し印刷ではあったが、製版からセットまで1日もかからずに終わった。印刷はセイコーアドバンスの1000インキと硬化剤を使い、メジューム(無色のインキ)に銀粉と金粉を入れてそれぞれ印刷、乾燥は家庭用のオーブントースター5分ほど入れて150℃前後で乾燥させた
大吟醸や限定酒等は生産本数も少ないので、50-100本というロット数になるであろう。小さな酒蔵であれば大吟醸は全て手作業になるので、もっと少ないのかもしれない。少ないからこそ直接印刷をすれば尚の事価値観も上がるであろうし、見た目も普通よりは良く見えるかもしれない。
製品の見せ方次第で価値が異なる、印刷ができる差別化だと思ってはいる。印刷のもつ付加価値は無限大の可能性があると感じている
先日問い合わせのあった方より届いた素材だが、弊社にあるインキを全てつけてみたところ、テープ剥離では合格したものの、爪引っ掻きでは全てが剥がれてしまう状態となった。
これならば問題はないであろう、と思ったインキ・硬化剤のコンビネーションでもダメであったので、これは手ごわい素材になると思われる。しかしインキが付着しないというわけでは無いので、少しばかりではあるが実験をしてみることになるかも知れない。
硬化剤の割合によっては付着が増す場合もあれば、インキの相性もある。もう少し試験をしてみて結論を出そうと思うが、今までにない難しい素材となることは間違いなさそうだ。
製版時の大敵=湿気ではあるが、今年はなぜか晴れの日が多い。異常気象にもなっている地球ではあるが、もう何もわからなくなっているくらい気候は読めない。果たして気象庁という存在がいるのかすら疑う程天気が右往左往している
今朝も製版があるが、梅雨時期や湿度の高い時は前日に塗布した乳剤も湿気を刷っているので露光前に一度ドライヤーで湿気を飛ばしてあげなければいけない。湿気をとばさすに露光するとその微妙な湿度が理由で版を洗浄した際にすぐに固まった乳剤が剥がれてしまう。
100枚以内又は洗浄が終わるまで必要の無い案件であれば良いのだが、洗浄は必ず発生するので気を付けなければならない
シルクスクリーンやパッド印刷をしていると素材との戦いが多い。
通常(と言って良いのか否かはわからないが)はいつもと異なる素材の低ロット注文の場合は大半の印刷屋は断るか嫌がってくる。それも無理はない、ほんの少しの数量の為にインキ密着試験を行う手間暇が出るからだ。それも1kg缶のインキで在庫があれば良いがなければインキを特注しなければならない。そうなるとインキ代もかかるがそれが請求できる案件だともいえないからだ
しかしそんなことばかりいって効率と費用ばかりを考えているといつまでたっても印刷ができないし、無限大にあるデマンドを受けることすらできない。インキが無いからやらない、ではなくないからどうすれば良いのかを考える。いろいろなインキと硬化剤を混ぜればある程度はつくことも経験上はわかる。
小ロット(低ロット)なくして日本の印刷業界の未来は無い、とおもえるくらい私は確信している。よく都会に行く途中に印刷会社の工場をみかけるが、あれが紙の印刷が殆どで大量の低コストでやっているのであろう。そんなところに小さな零細企業が入り込めるわけがない。しかし低ロットで誰もやりたがらない仕事ならばできる、そういった難しい試行錯誤と工夫が必要な印刷をわが社は得意としたい
先日より札幌に来ている、印刷とは無関係ではあるが別の仕事で会う方が数名おり、いままで取引があったが初めての面会となる。やはり面会するとその人の人柄等がわかり、顔や目を見るとどのような方なのかもなんとなくわかるようになる。
すべてがインターネットの世界になって実際に会う方も少ない世の中になっているが、個人的には対面でお会いした方が何事もスムーズにいくと 思ってはいる。新潟県という辺鄙な地域にはいるが、全国の方といろいろな場面でお仕事ができるようになればと思う
ここのところ問い合わせが多いのが、持ち込みのノベルティグッズへの名入れ印刷が可能か否か、ということが多い。結論としては可能ではあるが、素材により難しい場合もある。しかしながらなんとかインキをつけてしまう場合が多いので、ほぼ99%はなんとかなる、おそらく可能である、という回答になるかもしれない。
いちばんてごわいのが再生素材で、どの材料をどれだけ再生して使用しているかがわからない。ましてや中国製なので、本当に表記どおりに再生した素材をつかっているのかすらわからない。
それがゆえにどこの印刷会社も嫌がるのであろうかもしれないが、弊社はとりあえずやってみる、なんとか解決しようと努力することをモットーにしている