続編、スクールバス表示のマグネット。白いマグネットが一番安いのでそこへ黄色を印刷、そして黒、最後にはオーバーコートの透明インキ(メジュームと言われる)
最後には3辺のフチに反射テープを貼る。この反射テープになるべく色を近づける為に本体の黄色を調色しておいた
印刷よりも最後の反射シートを切って貼る作業がいちばん難しかったです(笑)
今日は朝から晩まで東京滞在となった、印刷とはまったく関係が無い仕事ではあるが、これが弊社の第二の事業になってくるかもしれないという内容でもある。
築地に行ってみたが数年前の築地とは大違いで、今は外国人の観光客でごったがえしていた。これをいかに地方に引っ張るのか?という事をかんがえなければならない。地元では市議会議員の選挙のまっただなかではあるが、どの候補もインバウンドや産業活性に関してはスピーチをしていない、高齢化の対策や少子化等、あたりまえのことばかりを話している感じがする
もちろん印刷は全国No1をめざしたい、そして世界No1のシルク印刷にパッド印刷という野望(笑)をえがいている。しかしなんの目標も野望も無く仕事をするよりは、ひとまずは地域No1、そして県下No1、いづれは全国No1といったように目標をたて進みたい。
例年東京で行われている見本市でも技術の新しさが見当たらないので、来年は別の角度での見本市に視察に行こうかといまから計画をしている。世の中にはいろいろな素材、インキ、技術がある。つねにアンテナを立てていたい
写真のようなスクールバスに貼りつける屋外マグネットシートがある。もともとは白いシート(それが一番安い)に特色のオレンジ、そして黒を印刷。そこで終われば普通だが、屋外使用ということで最後は透明のメジュームインキでオーバーコート処理。
先方には2色で、と言われているが耐候性を考えればオーバーコートがあった方が長持ちする。黄色のインキは飛びやすい(飛ぶ=業界用語でだんだんと色が落ちてゆく現象)のでなおさらだ。言われなくともサービスで行い、なるべく長持ちをさせるように印刷する。もちろんインキが早くおちればそれだけリピート注文がくるが、そういう事は弊社では考えない。あくまでお客様目線、如何に長持ちさせ綺麗に再現するか、そしてご予算内で手配するか等。
単純に印刷だけしていればそれはそれで付加価値の無い印刷屋、コスト削減、お客様目線になって一緒に考え提案するのが弊社。勝手に作った造語ではあるが 私はンサルティング(印刷&コンサルティングの合体)と呼んでいる
週末は二日間ともたいして仕事をせずに(それが普通なのかもしれないが、仕事好きの私には休むことがつらい)子供と外に出たりした。土曜日は晴れ間があったのでのんびりして、自転車で出かけて近くの桜を見たりして夜は早めに寝る事になった
日曜日は山へでかけてそろそろフキノトウやタラの芽が取れるかと思えば、新潟県の魚沼地方はまだ雪がそうとう残っており、それどころではなかった。ふきのとうも来週末にやっと芽がでるであろうくらいの残雪となっていた。
今週は来客があったり外出があったりして忙しくなるが、これも異なる事業の発展につながるのでワクワクしている。後半は1日東京へ出る事になるが、東京の桜はすでに散り始めであろうか
よく見かけるスクールバスのマグネットシート。
黄色いシートに黒い文字で スクールバス
市販では売っていない感じらしい。そもそもサイズが大きいしそこまでニーズが多くはないのであろう。頂いたサンプルは白いマグネットシートに黄色のシールと黒いカッテングシート。枚数が30枚ちょっとなので弊社ではシルク印刷をしてしまいます。
色はサンプルとは若干異なる黄色。これには理由があり最後に3辺に1㎝程の幅で市販の反射シートを貼りつける為です。その反射シートの色に近づける為にちょっと黒っぽい黄色で印刷。
3辺の隅には反射シートを貼るので若干白い部分を残して印刷(作業がやりやすい為)
全面反射シートにするとかなり割高となり、かといって黄色いマグネットシートも割高。どうやればコスト削減ができるかをいろいろ模索し提案。
言われたとおりにやれば楽ですがいかに工夫をして安く仕上げる、でも性能・質は落とさないで印刷する。こういったコスト削減と工夫に関して、弊社ではこだわっています
昨晩はシルクスクリーン印刷を自分で始めたい、という方が訪問された。主に自分でデザインしたものをアパレルの生地に印刷し、それを販売したい、という事であった。
印刷を外注すればてっとり早いかもしれないが、初期の段階では試作を繰り返すことになりそこまで柔軟に対応してくれる印刷所も少ないであろう。
データの作成からポジフィルムの出力、乳剤の塗布、感光、現像、印刷、洗浄~と一通りの作業を説明して2時間ほどで終わった。
彼もこの先新しい事に挑戦しようとしている、普通であれば場内の設備や印刷のやり方などを丁寧に見せて説明する印刷会社は皆無だとは思うが、私は自分の技術とやっていることに自信を持っている(と自分では勝手に思っている)ので見せる事をためらわない。 仮に同業者だとしても弊社のような古い設備でやっているシルク印刷の会社の設備を見ても何の参考にもならないとは思うので見たければ見せるようにしている。
私は印刷は、設備よりはコツ、工夫、根気とやる気だと思っているからだ。これだけは目に見えるような設備では無く私の頭の中と身体にしみついているものなので見せたくても見せれない。
先日ある方より電話があった、一般の方でシルクスクリーン印刷を始めたいらしいがやりかたがわからない、何をすればよいのかわからないので工程を見てみたい、という内容であった
面識が無い相手なので普通であれば断るような内容ではあるが、相手の想いや人柄など、電話越しでだいたい感じる事ができる。仮に競合の相手だとしてもそれはそれで良いと思っている。手前味噌ではあるが技術には自信がある、そして見ただけで全てを真似されるとは思わないし、最終的には技術力は大事だと思うが、本人のやる気と根気、そして創意工夫が決め手になるとは思っている。根気にやる気、工夫する力など教えようがない事なのでそれだけは本人次第という仕事になる
業務がおわったあとに製版から露光、印刷まで一通り見せながらやってもらう事にはなるが私もどこかで習ったわけでもない。やりながらいろいろと工夫をしてこなすのがシルクスクリーンの印刷だと思っている。
もし興味があればパッド印刷や難しい印刷等、次回以降に見てもらうことになるかもしれないが、これらはもう少し相手の人柄がわかるようになってからにしようと思う