印刷ブログ
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SGIA見本市

連休を利用してとんぼ返りの米国出張に出かけた。SGIAという印刷・デジタル関連の見本市で、6月のドイツのDRUPAと似たような見本市ではあったが、米国の方がシルクスクリーン印刷が進んでいる。

機材もたくさんあったが、中小企業でも使えるような道具やアイディアが収穫でき、わざわざ時間と経費を割いてまでいった価値があったと実感した。同じような日本での見本市ではシルクスクリーン印刷はほとんど皆無だが、米国ではその扱いが異なる。

弊社のような零細企業がわざわざアメリカまでいくとはおかしいと思うかもしれないが、人と同じことをやろうとは思わない。他社がやらないことをやらなければ生き残りはできないし価格だけの競争になる。できることは今のうちに、そして消費者目線で印刷業界をリードしている米国のトレンドをつかむことでプレッシャーもかかり私にとっては良い刺激になっている

リコーという日本の会社の方も出展していたので軽く話をしたが、やはり米国の方がシルクスクリーンの需要が多く、日本とは異なるとおっしゃっていた。

往復の旅費も飛行機が激安でとれたので4万円ほど、あとはホテル代だったが米国はホテルも安い。東京に往復するような感覚で行けたこともあり、さらに収穫もあったので良い4日間だと思う。体は少々疲れているが今週もいろいろな仕事があるので気が抜けない

SGIA

誰でも使える印刷工房想像

ふと思ったが、いろんな方よりの印刷の依頼がある。学生もあったり難しい1個ものもあったりする。すべて実現をさせたいが、時間的にも予算的にもそれが難しい場合がある。

弊社の軒先は駐車場になっている、幸いにも地方は土地があまっているのでいっそのこと駐車場に小さなスペースを設けそちらを印刷工房にでもしてしまおうかと思った。機材はすべてそろっている、あとはそれっぽい工房に仕上げ自由な空間スペースをつくりあげればよい。

手刷りの印刷代は意外と安価で買えるし、最新の機械もいらない。アナログ技術なので設備投資も高額にはならないし。妄想ではあるが、いつかは実現させようと思う。しかし土地柄都心ではないので、全国のユーザーに~とはならないかもしれないが、一応新幹線の駅からは近いのでアクセスは悪くないと思っている

シルク印刷をすると太らない?!

気になることではあるが、世の中をみるとお金を払ってでもダイエットやスポーツジムに通う方が増えていると思う。デスクワークが増え第3次産業が増えているせいかもしれないが、体を動かす仕事が減っているのかもしれない。

シルクスクリーン印刷をしているとダイエットに無縁だと思ってきた。私は決して小食でもなくお酒も飲む。夏の間は暑い日にはビールを1L以上のみ、ラーメンといった炭水化物も食べる。しかし健康には気を付けているとは思うし、決して大食いだとも思わない。

しかしながらなぜか太らない。夜中まで仕事をしてそのままラーメンを食べに行ってしまうときもある。だめだとはわかっていても安く・うまく・大量に出してくれる大吉といういつもシャッターが閉まっているラーメン屋が長岡市にはある。知らない人は閉店だと思ってはいらないが、知っている人は自分でシャッターを開けて入り注文をする。

こんな生活をしていてもまったく腹が出てこないと思ったが、実はシルクスクリーン印刷をするときはスキージを引きながら腹筋に力が入っていることに気づいた。常に運動しながら印刷をしているような感じでよい体操にもなっている。そしてそれが仕事になる、わざわざスポーツジムに通わなくともバランスのとれた体型を維持できる。こんな良い仕事はないと思った

ポリエチレンのボトルにシルク印刷

以前から地元長岡市のメーカーより依頼されているLDPEポリエチレン(低密度ポリエチレンPE)製のスポーツドリンクボトルへの小ロット印刷があった。

納期は来週だが早めに仕上げたい、治具は以前から作成済みなのであとは版と位置決めをするだけだ。刷り方もコツがいるので、以前の経験をもとに印刷。このコツをつかむまでは大変な苦労をしたのを覚えている。

スポーツドリンクのボトルなので手で押すと簡単にへこむくらいのやわらかさだ。通常は専用のブローでエアーを注入しながら印刷をしなければならないが、小ロットではそのような装置が使えない。ましてや小ロットのためにそのような装置を購入しようとは思わない。いろいろな試行錯誤の結果、装置がなくともアナログで印刷ができるようになった。これは宝物といってもよいかもしれない

低密度ポリエチレンLDPEは下処理を行わなければならないが、今回のような小ロットはメーカーのロゴが入っており、あらかじめメーカーのロゴを海外で印刷する際に下処理がされているのでSG740での密着ができる。もちろん硬化剤を入れなければならないが、なくてもそこそこ密着はしているようだ。 下処理がされていないボトルが1回搬入されたがその時は別のインクでなんとか対応ができた

ポリエチレン製のスポーツボトルへの印刷、まずはお問い合わせください
LDPE

副市長との会合

昨晩は地元の副市長ともう1名の方での会合だった、すっかり意気投合してしまいいろいろな話に花がさいて、今後この町の変化に進化を望めるような会合でもあった。そのせいもあってか午前はバタバタしてしまいブログを書くのをすっかり忘れてしまった

会合に行く前に弊社に立ち寄ってもらい、シルク印刷の平面、局面、そしてパッド印刷をお見せした。副市長は東京学芸大学卒なので在学中にシルク印刷をやったことがあるらしく、見ていただいてすぐに理解いただけたので話ははやかった。

何の機械もなくすべてがアナログの手刷りの弊社のような小さな工場でもいろんな方からの小ロット印刷依頼がやってくる。明日からは移動で忙しくなるが、急ぎの案件はとりあえずないので移動中の仕事に集中できるとは思う。連休もあり来週は祝日も重なるのでその間仕事をすすめれば問題はないと思う

紙コップに回転シルク印刷

日曜日はPPのファイルやケースに印刷をしながら、夕方には支給された紙コップへの回転シルク印刷のテストをしていた

紙コップは円柱ではなく円錐形になっているので、そのままでは印刷が歪になってしまう。データを調整、治具も調整してテストしてみたがおおよそOKな完成度になったとは思う。あとはほんの1mmの位置合わせを調整すれば本番印刷はいつでもできるところまでもっていけた。

試作なのでトンボがでたままだが、円錐形の成形物の印刷テストにはこのトンボがかかせない。まっすぐに回転しないので、上手にデータ調整、それも1回ではまずできないので、何度も何度もデータ調整をしてテスト印刷をしなければならない。高度な数学の計算式でもわかれば1発でデータができるのかもしれないが、私はそこまで知らないので1回1回データを調整して成形物にポジフィルムを貼り確認して製版をする。それでもズレが出るので1回で製版が終わらない

しかし今回はサンプル印刷なので、本番になるかどうかすらわからない。結構時間をかけたが、本番になればよいがならなければそのままで終わってしまう。しかしこれは私の経験として残るのでまったく気にしていない。市販の紙コップに回転シルク印刷が小ロットでできればいろんなイベントで使うこともできるが、果たして紙コップという使ったら捨てる素材に印刷の手間暇をかける需要があるのだろうか。。。という部分が気になってしまう

市販の紙コップへのシルク印刷、ご相談ください
paper cup

難題が続く

土曜は試作依頼のあった冊子上のアルバムの側面に5色印刷をやっていた。側面の1色はすんなりと終わり、固定治具もできたのであっという間ではあったが、小口の5色が進まない。

昨晩も深夜まで試行錯誤したが、100%ズレない治具がどうしてもできない。重ねる色なので重なる部分はデータを太くしてあるが、それでも微妙なズレがでる。平面で平らな素材であればよいが、冊子なので高さが20㎝近くあり、吸引盤では刷れない。

上下に移動できるホールド台に下駄をはかせ、高さ20㎝まで版を調整できるようにしたが、それでも冊子の重さにより微妙にずれる。ほんのコンマ何ミリのズレでもNGになってしまうデザインなので前にすすまない。

冊子の抑えは印刷のホールドでしっかりと固定でき隙間なく冊子が並ぶようにはなった。あとは上部の固定だが、これはそうとう重量のある金属の治具を作成でもしなければダメだとは思っている。とりあえずの試作なので納期に間に合わないが、そこら辺を明日説明して今後どうするのかを検討してもらうことになる。

お金をかけてでも金属製のがっちりとした治具を作るのか、またはそこまでやらないのか。できないわけではないが、時間とお金がかかる試作になっている。他の仕事も止めるわけにはいかないので日曜日は土曜にできなかった仕事をすすめることでフル活動する週末になりそうだ

ビーチサンダルにシルク印刷

EVAというやわらかい素材でできている無地のビーチサンダルにシルク印刷ができないか?という問い合わせがあったので早速サンプルを印刷してみた。メーカーの印刷ロット数が多くて頼めないという理由ではあった。

インクの密着はまったく問題はなく、刷る印刷面も平面なのでシルク印刷の普通のやりかたでできる。ただ、多少インクを吸い込む感じなので1回では濃い色が再現できないので2回3回と重ね刷りをしなければならない。素材がインクを吸い込んでしまうので、仕方がないがおそらく黒100%の再現だと5回くらい重ね刷りをしないとかもしれない

そこらへんがよくわからない素材だったのでひとまず200メッシュで印刷したが、それでも黒が60%くらいであった。150メッシュくらいにして印刷すればそこそこ濃い色がでるであろうと思う。弊社には最低で70メッシュがあるが、そこまで低いメッシュでEVA素材に印刷するとおそらくにじみがでるとは思うので、やったとしても120メッシュくらいだとは思う。

EVA素材のビーチサンダル、小ロットでも印刷は可能です。お問い合わせください
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冊子の上下と小口にシルク印刷

某大学の卒業アルバムらしい、よくある冊子上のカタログのような厚みがあるタイプで、本みたいな感じだ。

本と同じなので背以外は白い紙が無数にページとして存在している。その白い部分に黒ベタと4色のシルク印刷をしてほしいという依頼が来た。とりあえずの試作なので何部か支給してもらいテストをしてみたが、問題はなさそうだ。

治具は本たてを100円ショップで2つ買い、あとは余っていた塩ビの板をアルバムの大きさより多少小さくきって治具として用意した。

上と下は黒ベタ1色なのでそれほど難しいとは思わないが、小口の部分には4色+黒ベタをのせなければならない。ここが一番難しいとは思うが版を調整して週末に集中すればおそらく大丈夫だとは思っている。予備を多く支給してもらったので気持ち的にはかなり楽にできる。

こういった変わったシルク印刷、弊社では日常茶飯事です。問い合わせてみてください。
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回転シルク印刷で多色刷りをする

シルク印刷の中でもボトル風の円柱形への回転シルク印刷は平面の素材と比較すると難易度が高い。

位置決め、角度、始点・終点、そして高さ調節、すべてが完璧にそろわないと滲んだり綺麗に印刷できなかったりする。難易度としては円錐形(円柱とは異なる)の次に難しいとは思っている。

試作ではあるが新潟県長岡市のオリジナル風(勝手に私がつくろうと企画しているだけではあるが、、、)の日本酒ボトルに直接のシルク印刷を行った。 色は2色、以前の試作では1色1色で2工程で行ったが、やはり始点が決められないボトルの形状なので少々ズレが出てしまった。

今回は知恵を絞り2色を1回の工程で仕上げようといろいろ悩んだが、それが上手くできた。版はデータをそのままで製版し、あとはスキージを切って2つに分けた。赤・青と白の隙間がほんの5mm程しかないので、微妙な感じではあったが、とりあえずのサンプル3本だったので、やってみたら問題なく2色刷りを1回の工程で仕上げた。

2つの色がもっとかけ離れていれば連続印刷も問題なく1工程でできる。これでスピードUPができ、効率もよい。なんといっても位置決めが1回で終わり後々の工程まで心配せずに仕上げることができるのでうれしい。そして硬化剤を入れる1690インクだが、1回の工程で2色ができるので1色目の乾燥を心配せずに終わらせることができる。量産になれば色の境目に何かしらの仕切りをつくってあげれば色が混ざることはない。

円柱形の回転シルク印刷への多色刷りは専用の機械を持っていればできるとは思うが、そういう半自動の機械は小ロット印刷には向いていない。弊社が得意としているのは100個以下の小ロットなので半自動機を使うわけにもいかず、またそのような設備投資をしようとも思わない(お金が無いのもそうだが、機械の使い勝手が悪いと思うからだ) 小ロットはすべてアナログで手作業、これが一番良いと思っている。

回転シルク印刷の多色刷り、デザインによっては小ロットでも可能ですのでお問い合わせください
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