印刷ブログ
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ポリエステル素材には

ポリエステル素材に密着するインキは何種類かあるが、どの色をどれに使うかを考えなければならない。

特に白を印刷したい場合は白い素材に白というわけではなく、何かしらの色の素材の上に白を印刷する、ポリエステル素材はインクを吸いこむので必ず色が沈む=白が薄くなってしまう。

太いデータであれば重ね刷りをすれば解決できるが、それができないデータの場合もある。あとはメッシュを粗くし厚く印刷できるようにして適正なインクを選択すればよい。

今回はポーチで赤と青だった。赤には白色で、青いポーチには濃い青で印刷だったので、赤にはSG410コンクホワイトを希釈なしで使い、青にはSG740のインクを使った。

どちらのインクでもポリエステルには密着するので問題はないが、赤いポーチの白印刷を仮にSG740のコンクホワイトで行ったら白が沈んでいただろうと思う。SG410はある意味特殊なインクで単価もSG740より高い。粘り気の多いインクなので刷りにくいが沈みが少ない。以前ネオプレーンで使ったことがあるが、ネオプレーンは吸い込みが激しいので2-3回重ねてやっと白になったが、今回のポリエステルはそれほど沈みがなく1回で白が再現できた

ポリエステル素材へのシルク印刷、お問い合わせください
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透明の物にパッド印刷

透明の成形物にパッド印刷はある意味難しい。パッド印刷そのものがシリコン転写になるので、シルクスクリーンと比較するとインクが薄く見えてしまう。

ましてや透明の成形物であれば透ける、パッド印刷用専門のインクを使っても透けるらしいと聞いたことがある。もちろん白を印刷してその上に刷れば透けることはないが、2色扱いとなりさらに受け治具が大変なことになってしまう。絶対条件であればやらねばいけないが、年に何回かやっているあるメーカーの大きなUFOみたいな装置のところに社名を入れるパッド印刷では難しい。

半自動の機械にすら入らないような大きなものなのですべてが手作業の超アナログパッド印刷となる。なので2回の重ね刷りや2色はNGとなってしまう(厳密に言えば手間暇かけてしっかりとした治具をつくればできるかもしれないが、相当な改造と費用になるとは思う)

なんとか透けるのを最小限にといろいろ考えてみたがインクを変えて顔料を独自で調合し濃くする方法でいまのところは解決させている。最初は難しかったがだんだんと慣れてきて間違っても表面を侵さずにふける溶剤までみつけたので今は安心して印刷ができるところまでになった。

大きな成形物へのパッド印刷は難しい、しかし難しい印刷程やりがいがあるし技術向上になると思っている

11月はどうなるのか

11月は正月前の年末年始でどこの企業様も忙しくなるのかもしれない、弊社は小さいながらも11月中はいろいろな案件が舞い込んできていて週末ものんびりできそうにない感じが出てきた。

もちろん難しい印刷等は週末や夜といった静かな時間を活用して治具をつくったりテストをしたりと、いろいろな試行錯誤は電話や来客が無い時間帯に行わなければならない。なので私は週休2日という概念がなく、ほぼ365/7の仕事となる。もちろん夜は寝ているが、遅い時は時計の針が24時を回っても仕事をしている場合がある。

それでも子供の寝かしつけや翌日の朝食やお弁当などを考えながら夜19時~21時の間はのんびりさせてもらっている。その後子供が寝たら工場に戻り一人コツコツと細かい作業を行っている。夜の静まり返った空間の方が細かい繊細な作業がはかどる。

今もポリエステルポーチへのシルク印刷を行っているが線が細い、デザインも細かいので版の目詰まりが一番でない時間帯=夜になる。温度が低い工場で印刷をやったほうが目詰まりがでないので作業が早い、しかしもう11月なので夜は寒くいくらストーブをつけても工場全体が温まるわけでもない。20年くらい前にユニクロで買ったジャケットをいまだに着ているがそれが役に立っている。インクがいつ付着するかわからない印刷業にとって着るものはいつ汚れてもよいものだと思わなければならない

いろんな仕事が来ていることが嬉しく、私を飽きさせない。同じ仕事を毎日していれば作業になるが、私は幸いにも作業ではなく仕事をさせてもらえる幸運の持ち主なのかもしれない

ポリエステルポーチにシルク印刷

海外製のポリエステルポーチ、こちらにシルク印刷だが、海外製は厄介な場合が多い。とくにこの種のポーチ等は1つ1つ縫製に差があるので位置決めができない。

ある程度は位置を出せるが全部同じにはならない、そもそも縫製でズレがあったり1つ1つ個体差があるのでそれはどうにもならない。表面を平らにするために中に厚めのプラスチックを挿入し、そちらに位置を書いてあわせ、外側にある位置決めのところにあわせればおおよそピッタリ合う。

ノベルティへの印刷は素材が安い分印刷に手間暇がかかってしまうが、だからといって単価を高くすることができない。となれば工夫をして印刷効率をUpするしかない。

ノベルティへの小ロットシルク印刷、お問い合わせください
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やはりパッド印刷だった

先週とりかかろうとした変形している花瓶だったが、シルクスクリーンの版でできるかと思ったがやはり湾曲していたり凸凹している表面だったので、パッド印刷に切り替えることにした。

版はすぐできるので早速データをリフレクトしてパッド印刷ようのフィルムを作成、日曜の夜にはなったが版を作ってひとまず白でサンプルを印刷してみた

少々問題はあったが、パッドを変えてみたらよくなった。あとは製版をもう一度行い網掛け時間を長くすればもう少し綺麗に仕上がると思っている。ひとまずできるかできないかの問い合わせでどこもNGだと断られたらしい。パッド印刷というやり方をすれば問題はないのだが、まだ知られていない印刷方法なのかもしれない

海外製の手作りの花瓶

海外製の手作りの花瓶に社名をいれたいという依頼があった。URLを見た感じ特に問題はなさそうで、回転シルクでいけそうかと思ったが、サンプル2個が届いたらその形では回転しないことがわかった。

その代り普通のシルク印刷でできそうな表面ではあったのでシルクで製版をしてやってみようと思う。1つ1つ形が異なるらしいので、これまた厄介ではあるが、そこまで歪に全部異なるわけでもなさそうなので恐らく大丈夫だとは思う。

依頼者に聞けばどこもできないと断られたらしい。画像を見た感じではそこまで難しいとは思わないが、やはり現物を見てみると少々難易度がありそうだ、それでも私にとっては難易度中くらいのレベルで、いつも難しい印刷物をやっているので免疫ができてしまったのかもしれない。

先日は地元の造形大学を訪問し大学のシルクスクリーン工房を見学させてもらった、さすが大学なのでよい設備がととのっており、うらやましかった。同じ設備があれば仕事の効率がはかどるかもしれないと思ったが、そこまでの設備投資はしようと思わない。それよりは技術向上のために難しい印刷を引き受け苦労しているほうが私にとっては性格にあっていると思う。

花瓶への印刷、小ロットでもお問い合わせください
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米袋3合にシルク印刷

新潟県だからかもしれないが米袋へのシルク印刷が毎年ある、しかし、、、新潟県だからコシヒカリブランドに乗りかかり販促を怠っているともいえるかもしれない。

それに気づいた農家は直販で自分のコメを売ろうとしているが、やはりデザインも大事だ。いきなり大ロットもできないし、ましてや丹念に育てた特徴のあるコメは大量に栽培ができない。市販でホームセンターに売っているような袋では差別化ができない。

クラフト風の白い紙で3合入る袋にシルク印刷、表と裏の合計3色。文字列も細かい、1つ1つ板を入れて印刷しなければならないので手間暇もかかる、表と裏の3色なので時間もかかる、こういった場合はインクを調整し通常の紙専用のインクではなくSG740を使う。乾きが悪い反面版の目詰まりが無いので作業を止めないで進めることができる。そうでもしなければ300メッシュの細かい文字列が多いので10枚くらい刷っては版を洗浄しなければならないので効率がわるくいつまでも終わらない。

米袋への印刷は小ロットが理想だ、50枚でも100枚でも、お気軽にお問い合わせください
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ポリカーボネートにシルク印刷

弊社では工業製品への印刷はあまり頻度が無い、もっともバブル時代や昔は工業製品へのシルク印刷が大半をしめていたが、時代が変わりそのような印刷は海外にいってしまった

最近の製造業が国内に戻ってきている傾向があり、ここ数年で工業製品へのシルク印刷が徐々に増えてきているような気がするが、いかせん単価が安い。海外でやっていた単価と同じでなければという依頼もあるのでしんどい場面もあるが、それをなんとかするのが自分の仕事だと思っている。

海外で安くできていても1回に印刷している数量や効率が悪いとなれば知恵をしぼりいかに効率よく印刷できる方法を考え出せばよいわけである。それが人間の頭脳でありその頭脳を使わなければ単なる動物になってしまう。

今週は3日が祝日なので少々のんびりしようと思っているが、年内は忙しくなるとは思うので早めに年賀状などの手配を行い裏面だけでも完成させておこうと思う。
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100均のガラス製グラスに回転シルク印刷

週末より難航していた案件だが最後の知恵と工夫を絞ってなんとか回転シルク印刷で仕上げることができた。ロットは50本、色は赤でインクは1690に硬化剤を使った。焼き付けは12本ずつで150℃まであげてあるのでがっちり密着はしていると思うが、これは低温乾燥になるのでいずれは落ちてしまう。予算の無いノベルティなどにはちょうど良い印刷かもしれない。

100均の商品なので個体差があり歪なものから回転させても回転がうまく行かないロットまであり最後まで難航した。途中パッド印刷に切り替えようと思ったが、こちらも1回では薄いので重ね印刷をするための治具作成の時間もない、納期が迫っている案件だったのでそのまま回転シルクで仕上げるようにコツをつかんだ。

土曜からかかってやっと仕上がった、50個の案件だが正味3日も試行錯誤しているが、これが経験となるので効率や単価は気にしないようにしている。次回から似たような形状であればすぐにできるが、やはり100均の商品は注意しなければならない。

外国製の円形の素材も歪なものがあったので海外製はすべてが要注意だ。

小ロットのガラス印刷、お問い合わせください。100均の商品は、、、ケースバイケースとなります

難航している

変形しているビールグラスに回転印刷をテストしていたが、難航している。よく見ると形が湾曲していて歪になっている。回転治具を作ったがうまくまわらない、回っても個体差があるので綺麗に印刷できたりできなかったりしている。

納期が明日になるので今日仕上げなければならないが、商品にバラつきがあるのでもうパッド印刷に切り替えなければならないと思った。昨晩いろいろと試行錯誤したがやはりNGだったので、頭を切り替えてパッド印刷の2度押しで色を濃く出そうかと思っている

今晩は看板の差し替え案件もあるので、もしかすると徹夜で朝まで仕事になるかもしれない

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