印刷ブログ
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クラフト米袋へ2色シルク印刷

クラフト紙でできた米袋へ2色のシルク印刷依頼があった。いつもはほとんどが1色だが、今回は2色、それもデザイン的にかなり近い。

しかし幸いにも支給された米袋の形がしっかりしているクラフト紙で、位置合わせがやりやすかった。クラフト紙へのシルク印刷はインキがなるべく沈まないようにQセットインキを使用している。いまのところQセットインキが作業性が良く沈みが少ない、特に白は高濃度白をつかっているのではっきりとした白を再現できている。

1色は月曜に、2色目は十分乾燥させた欲日に印刷、あとは水曜日に梱包をすれば木曜には届いている。米袋が到着してから1週間もかからずに、2色合計300枚を仕上げた。弊社では珍しい納期ではなく、平らな成形物のシルク印刷であれば比較的納期は早くできる。

今は先日のブログでも書いたが、円錐形の百万塔の印刷が待ち構えている。火曜日にテストをしてみたが、やはりうまくいかなった。少し調整を行ったらだんだんと綺麗に印刷ができるようになってきたので、あとは微調整と最後の知恵を絞って治具を調整し印刷できる段階までもってゆけば印刷ができると思っている。
kbt-farm

円錐形で難しい回転シルク印刷

写真のような形の円錐形の成形物がある。組み立てると塔のようになり綺麗だ。

この一番下の階層のところにほぼぐるっと1周回転シルク印刷で文字列を入れる。一見それほど面倒には見えないかもしれないが、両側が突起しているので、スキージがあたってしまう。それを避けるかのようにスキージをカットし、そして紗張りもテンションを弱めにしてもらった。

治具も先日ホームセンターを徘徊し、これならば使えるであろう歯車を見つけ、ひとまず簡易治具を作成しておいた。

果たしてこれで綺麗に回転し印刷ができるのかはやってみなければわからない。形ある成形物への印刷の場合はもうすべてがやってみなければわからない事が多い。平面のシルク印刷の場合はおおよその見当がつくので即答ができるが、成形物で丸みがあったりするともうやらなければわからない。そして2度と同じ形がやってくるという事もない。ノベルティであればある程度は似ている場合があるが、そればかりリピートで来ることもなく、形が決まっている成形物であればどこでもできてしまう。

弊社にはこのような形がきまっておらず毎回異なる成形物がやってくる。これが私の挑戦心をくすぐるのだが、同時に治具のアイディアを考えることが毎晩の夢にでてきて寝不足になってしまう事もある。しかしヒントとアイディアが浮かべば今度はソワソワしてしまい、早起きしてホームセンターの朝営業に行ってしまう事もある

人生簡単な事をすれば楽ではあるが、それはそれで平凡で終わってしまう。人が嫌がることや難しい事を続けることで永遠に成長を続け、勉強を続けることが脳にとっても良い刺激になると思っている
temple tools

そろそろ梅雨時期がやってくるので注意が必要だ

空模様が梅雨時期になってきている、これからの製版は湿気が多くなるので注意が必要になる。

一度乳剤を塗布して一晩おいても乾いているように見えるが乳剤が湿気を刷っているので再度ドライヤーか何かで湿気を飛ばしてあげなければならない。飛ばさずに製版をするとコンプレッサーでふいているときに崩れてしまう。

ほんの1か月の我慢だが、この時期の製版は2重の注意をしなければならない時期なので、できれば早めに去ってほしい。

昨晩は地元長岡市の40歳の大成人式があった、久しぶりにクラスメートと出会ったが、みな元気そうでなによりだった。これから先、いろんな人生があるとは思うが、みな元気でいてほしい。

今週は天気が良い

梅雨時期には珍しく今週はほとんど晴れていた新潟県ではあったが、肌寒い日々が続いていた。製版するにも落版するにも最適な湿度に天気だ、これを逃すわけにはいかないのでできるだけ版を先取りしてつくったり落版をすることにしていた。

梅雨時期にやっても作業性が悪い、乳剤を塗布しても湿度が高ければいくら一晩寝かせてもダラダラとたれるようになってしまい、版としてはNGになってしまう。一晩中除湿機を稼働させて何とかなる感じではあるが、電気代もかかるので、梅雨時期はなるべくであれば早く終わってほしいというのが本音でもある

所要で木曜の夜から土曜まで中国に出かけているが、仕事は先週末に稼働してある程度前倒しでやってあるので、それほどバタバタはしないとは思うが、来週どうなるかまではわからない。検討中の案件もあるので、それが来週に稼働できるようになればよいと思っている。

今のところ6月は比較的忙しいのでありがたい月だと思う、今後もさまざまなイベントや見本市出展を控えているので年末年始まで気が抜けない。

難題が決まってしまった

数か月前に見積もりを出しておいた難しい成形物への印刷が決まったと先日連絡があった。これは最近のテニスボールへの印刷より更に難易度が高く、相当苦戦するであろうと思う案件になる

見積もり当初はパッド印刷で3回にわけて印刷をすればなんとかなる、と思ったが、文字列のつながりからして回転シルク印刷の方が適していると思うので、そちらに変更しなければならない

それでも通常の版ではできないのでテンションを弱めにした版を手配して、まずは治具を自分で作ってみようと思う。治具も円錐形の成形物を回転させるので場合によっては専門のところに作成してもらわなければならないかもしれない

こういった難しい案件を適度にこなすことにより、技術力の向上につながるので、面倒だと思うことが無い。普通であれば面倒なので嫌がるところは多いとは思うが、私は逆に面倒な案件を頼んでもらい感謝したいくらいだ。これから解決策と試行錯誤で奮闘することになるが、必ずや解決し印刷ができると思っている

ポリエステルのポーチへシルク印刷

東京の某博物館のロゴが入ったポリエステル製のバッグとポーチへの追加印刷があった、こちらは昨年も同じものを手掛けているのでその追加ではあったが、赤と青がある。赤の方は白インキで青の方は濃い青となる。

個人的には赤に白インキの方が見栄えがよかったし白もはっきりと出したつもりだが、どうしてか青のリピートが先にやってきた。

白インキはSG410で、青インキは沈みが少ない色なのでSG740で問題なく密着する。硬化剤も必要が無いので、スムーズに連続印刷ができる。

温風乾燥をしたいが素材がポリエステルなのであまり高温にはできないので、常温で2-3日おいてから梱包して発送しようと思う。

ポリエステル製の成形物へのシルク印刷、お問い合わせください
tokyo museum

回転シルクでマグカップ50個

表題だが、小ロットに慣れているのでセットアップに印刷はそれほど時間がかからないまでになってきたが、、、成形物が海外製なのでこれまた悩まされた

個体によってマグの形が凹んでいたりするのでスキージを柔らかめに調整し、そして印圧の調整を行い、なんとかスムーズに動き出した。調整まで時間がかかり実際の印刷はあっという間かと思えば、、今度はマグの取っ手の位置が微妙に異なる個体が50個中5個程出てきたので、治具の調整をしなければならなくなった

写真をご覧いただけばわかるとは思うが、右側の取っ手の方が上についている。回転治具をギリギリ取っ手の上と下で歯車を介すように治具をつくったので左のマグでは回転してくれても右のマグではあたってしまい回転が止まってしまう。なので右のマグでも回転するように歯車を調整しなければならなくなってしまう

とりあえず回転するマグを先に仕上げ、その後残りの5個のマグを回転させるように治具を調整し、再度位置合わせを行い何とか仕上がった。あとは火曜日に高温で焼き付けし、水曜の夕方までに出せば十分に納期に間に合う。

外国製の円柱形の成形物は少々注意が必要ですが、なんとかなっております
mug cup ibitsu

土日も引き続き

土曜日はコットンバッグ2種類にそれぞれ白と黒の印刷を行い、その他回転シルクで行うステンレスのタンブラーの準備を行った。

日曜日だけは子供を連れて出かけようと思っていたので、できるだけ土曜日に終わらせようと思ったが、ステンレスのタンブラーだけは終わらせることができなかった。すべてがスムーズにいったのだが、スキージをセットしたところで、スキージの一部が欠けていて綺麗に印字ができないことに気付いた。今週末納期なので新たにスキージを注文して待っているわけにはいかないので、他にあった柔らかめのスキージを使うことにしたが、こちらは細いので下駄をはかせてセットしなければならない。下駄とよばれるおさえ治具もすぐにできたので、日曜の夕方にセットを行い1時間もしないで合計40本を終わらせた。ほぼ全面印刷の回転だったが、無事スムーズにいったので、そのまま子供と温泉に出かけて、約束通り車中に布団をしいて山の中で星空を眺めながら泊まった。

今朝は朝早く起き下山し、学校へ行く用意をして私はこのブログを書いている。地方都市に住めば都会程の活気はないが、なんとなく自然と人間的な暮らしができホットすることが多い

仕事のありかた

仕事というものは面白い、なぜか短納期の案件が集中したり難しい印刷と奮闘しているときに限り仕事が一気にやってくる。逆にそうでないときにはなぜかやってこない。

これも何かの宿命なのかもしれないが、仕事の優先順位やスケジュールをうまく調整しながらなんとかこなしている。

シルク印刷やパッド印刷は温度や湿度、天気に左右される場合が多い。日中の暑い時間に印刷しては効率の悪い印刷は早朝や夜に手掛ける。定時で8時から5時の間に~ という仕事ではなく、職人感覚がものをいう世界でもあるので、世の中見渡してもシルクスクリーン企業で大企業はまず見たことが無い、中企業でも少ないのではなかろうか。恐らく父母や家族で経営している小さな零細企業が圧倒的に多いとは思うが、そういった会社が世の中のシルクスクリーン印刷を支えているのもまた事実だとは思う。

目立たない業種ではあるが、世の中のありとあらゆる成形物へ印刷するにはシルクスクリーン印刷やパッド印刷が必要になってくる。ほぼ形を選ばず素材も選ばない、この印刷技術は永遠となくならないと思っている。

今日は天気が良いので、製版日和ということもあり、昨晩から乳剤を塗布した版を朝から作ろうと思っている。週末も土曜は稼働し難しいマグカップへの回転シルク印刷にとりかからなければならない

やっと終わった大きなベニヤ板へのシルク印刷

5月の中旬から少しずつやっていた大判のベニヤ板へのシルクスクリーン印刷が昨日で終わった。最後の黒インキが足りなくなり、頼んでおいたのが届いたのが15時過ぎだったが、セットはすべて完了していたので16時過ぎから1柄の100枚にとりかかり、そちらが終わったらもう1柄のセットを済ませ19時前までにはすべての200枚が完了した。

これで週明けまでのんびりとラックで乾燥させ、梱包・出荷すれば完了となる。注文は先週きてはいたが、4柄それぞれ4-5色の重ねをしなければならず、かなり時間がかかる印刷なのであらかじめ手掛けておくようにしている。今回は注文があってから1週間程度での出荷ができるので、かなり早いとは思うが、通常であればどんなに急いでも2週間~3週間はかかってしまう。

夏場に全身を使う大判の印刷をすると相当な体力を消耗するので、夏本番になる前に終わらせたかった。

あとは今週中の急ぎの案件をこなし、週末にはマグカップ40個へのテストを行い、無事回転すれば40個は1時間くらいで仕上がるとは思うが、いつも取っ手の部分と回転治具の調整で時間を費やしてしまうので心配でもある

まだまだ余力はあると思うが、梅雨時期なので目詰まり等が原因で、洗浄回数が多くなり、少々スピードが落ちてしまうかもしれない

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