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パッド印刷を始めて10年ほど

父親の他界により自然と引き継いだこのスクリーン印刷事業、当初はスクリーン印刷だけで平面のみだった。それでは世の中の需要を掴めないと感じて、私がやり始めたころにはパッド印刷を導入した。

 

それも専用の機械を買うのではなく(そんな資金も無かったくらいどん底に近かった)、如何にして小ロットの需要を掴めるかというところだった。半自動機のパッド印刷機械はそこら中にあふれていたが、それでは小ロットができない。製版代にセットが大変で100個以下の小ロットには不向きだ。私が中学生だった頃に半自動機のパッド印刷機械があったのを覚えていたが、とても小ロットには向かない。

 

探すに探してたどり着いたのが東京足立区の安心堂さんだった、手動式のパッド印刷機があり、すぐに見に行って購入を決めた。手動なので玩具だろうと思う方もいるが、プロ並みの仕事ができる。自分で何もしなければたんなる道具で終わるが、それを創意工夫で改造すれば半自動機のパッド印刷機械より使い勝手が良い。なによりも導入費用が低いのがありがたかった。

 

あれから10年も経過しているが、製版もほぼ100%1回でできる、昔は3回4回と製版をやり直して樹脂版を無駄にしたが、今はほとんど無駄にせずに製版ができるまでコツをつかんだ。パッド印刷の製版は高い、しかし自分でできればこれがとんでもない安価でできてしまう。

 

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