印刷ブログ
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形あるものへの印刷単価はどうやって決めるのか?

紙のようなフラットな素材であれば物を見なくともある程度は金額を決めやすいが、そうでない成形物の場合は印刷単価が決めにくい。

理由としては:

1.インキ密着の確認ができない(おおよそ見当がつくが、外国製の成形物が多いので即答ができない)
2.梱包状態がわからない(印刷より開墾梱包に時間がかかる場合がある)
3.受け治具が簡単にできるのかできないのか(平面であればすぐだが、成形物は皆形が違う)
4.印刷方法の選択(平面、回転、パッドなのかの選択)
5.難易度がどれだけあるのか(こればかりは物とデザインを見てみないと判断が難しい)

どれも写真などでも見ることができれば、おおよそ想像がつくのだが、それでも単価を出すのが難しい。

一番難しいのが#5かもしれない、どれだけ難しいのかは実際の成形物を見て、版を作ってやってみなければわからない。やってみて簡単にできた、というラッキーな事もあれば、逆にいつまでもできず苦戦する成形物もある。

同じ素材で商品であってもデザインの違いにより難易度が増す場合がある。色数が多くなれば1つ1つ印刷しなければいけないので、難易度も増してくる。インキジェットのように差し込んでボタンをおせばある程度は誰でも同じような印刷ができるものではないのが、成形物への印刷となるので、簡単には単価が出せない。

しかし単価をださなければ予算がつかないし、目安もないので先に進まない。こんなことと日々格闘しているのが成形物への印刷なのかもしれない。

今週もタンブラーに瓶、いろいろな難しい素材や成形物への見積もり依頼や印刷依頼が待っている。忙しいときほど難し印刷が連続してやってくる。今週からお盆までは気が抜けないと覚悟しなければならない

難しい印刷にチャレンジする時が一番楽しい、1つ1つ前進しようと思う。