印刷ブログ
BLOG

再生素材のクリヤファイル

これはもう印刷屋泣かせと言っても良いであろう、毎年変わるクリヤファイルの素材。

昨年は50%再生素材でタイ製、ことしは同じ内容でベトナム製。。。再生素材なのでいったい50%の素材以外は何をつかっているのかがわからない。

再生とはいっても各国のリサイクルの方法や出し方、仕訳の仕方により異なるとは思う。まれに不純物が混じることはもちろんあるであろうし、その不純物が何かを特定することはできない。

クリヤファイル専門の印刷会社であればおそらく嫌がるであろう素材、しかしそんな頑固な素材でもインクをなんとかして密着させるのが小回りの利く小ロット・難しい印刷をてがける工場だと思って頑張ります(笑)

再生素材はまずインキの密着しけんから、そして本番刷をします。

clear

今朝は早くから酒蔵へ

今朝は早めに家を出て近くの知り合いの酒蔵にでかけることになっている。

印刷業とは異なる案件だが、杜氏の方とお会いし、いろいろと日本酒に関しての知識や撮影を行い、別事業に役立てる事になっている。こちらもこの先和食が世界的にブームになっていることもあり面白い事業に発展しそうだとは思っている

戻り次第印刷の仕事にとりかかることになるが、いろいろと頼まれている試作がようやく形になってきてあとは本番用にどう治具を作成し、大量の材料を一気に印刷するかを考える事になる。これが決まればある程度は流れる仕事になるので1つや2つ程流れがあってもよいとは思うが、それだけに時間をとられてしまっては本末転倒になってしまうので、いかに上手く大量にするかを模索する事になるであろう

昨日は祝日ではあったが、仕事を1日中やったのであと残りの2日も全力でとりかかり、週末もおそらく仕事をするであろうと思う。週末はあまり関係は無いがバレンタインディ、それよりも愛妻の誕生日が日曜になるので何かをやろうかと考えている

データ加工は必須?

小さな文字や太すぎる文字等、印刷をするときにはデータをいじらなければならない場合がある。

細かい文字や小さな文字等、印圧によってつぶれたり希釈により滲んだりと、いろいろな事が起こる。

ベストの環境で印刷をしてもデータが良くなければ製版も綺麗にできず、結局はやり直しとなる。

私はイラストレーターを使いこなせるわけでは無いが、徐々に覚えてきている。1つにパスのオフセットという機能があり、これを使ってデータを細くしたり太くしたりすることができる(素人です 笑)  

調整すると言っても見た目ではわからないほどのコンマ何ミリの調整なので恐らくわからないであろうが、これをするかしないかで印刷の仕上がりが劇的に違う。

offset

季節、温度、気候すべてに左右される

印刷となればデジタル化でボタン1つで何でも印刷できる、というのは紙媒体の事で、それ以外の成形物はそう簡単には行かない。

最近は紙以外の物にもインキジェットで印刷ができる機械が出てきているが、それでも安くは無いし万能でも無い。
セットしてボタンを押してはい出来上がり、という程簡単になってしまえば私は印刷業を廃業しなければならないであろう。

機械は所詮人間が作ったもの、最後は人間の力と知恵がが勝つことになるし、最後は人間が解決することになる。シルクスクリーン印刷やパッド印刷を行っていると常日頃感じるが、やはり機械ではできない案件が世の中多い。

季節、温度、気候によりインキの希釈も違い、目詰まりも異なる、ましてやパッド印刷ともなればインキの転写の加減も異なってくるので、なかなか厄介だ。それを毎日楽しみながら試行錯誤し、解決しているのがアナログの印刷業となる

いかに創意工夫を楽しめるか、知恵を絞るか、それが一番肝心な部分と言っても良いと思ってはいる

あわただしい週が始まってきた

世の中二八という事で2月は景気が悪いのかもしれないが、例年異なる。それよりも最近は二八という昔ながらの言葉にまったく影響がなくなっている程国際化している時代なので、決して2月が悪いという事は無い。

4週しかない2月、そのわりには仕事量が多いと感じている。水曜が祝日になるが悠長に休んでいることができないと感じるのが2月である。こればかりは嬉しい、自営業にとって休みや連休よりも仕事があることが最高の喜びとなる。

今週はフルに印刷、来週も恐らくバタバタすることになるとは思うが、再来週は別の仕事で国外にでなければならない。その間仕事がとまらないよういろいろと事前に用意をすることにはなるが、はたしてどうなることやら

テトロン355メッシュ

シルクスクリーン印刷には必ず紗張り(版)が必要になってくる。メッシュという細かい穴の数が多ければ多いほど、鮮明な印刷ができる。しかし目詰まりが多い。

メッシュが粗い(数値が低い)場合はインクの出が良いが、鮮明というよりはガタガタになる感じ、それでも最近はいろいろな技術があり綺麗になっているとは思う。

今まで弊社で使った最高メッシュは300だったが、今回依頼されている試作では300ではまだまだダメだった。そこで330にしようかと思ったが在庫がないとの事で、355メッシュ。ここまで高メッシュだと綺麗にでるとは思うが、目詰まり、、、が心配である。

超遅乾を使えばある程度目詰まりを防げるとは思うが、いったいどのような作業効率になるのかはやってみなければわからない

ちなみに紗張りでNとB、というアルファベットが出る場合が、Nがノーマル、Bがバイアス。ノーマルの場合は直線で紗張り、バイアスの場合は紗が斜めにはってあることによりより綺麗・鮮明に印刷ができるらしい。
355

電気窯

弊社にはドライラックが1つそのままはいる電気がまがある。なぜこんな大きなものが、、、、と言われてもわからない(笑)

一昔前によく鉄板の印刷、ガラス瓶、機械面板への焼き付け等、いろいろと需要があった。しかし最近は製造業の国内回避、海外製造が主流となり、大きな窯で焼きつけるまでも無い小ロットが主流となってきた。

それでも100個くらいの瓶等になるとなかなか小さな窯で一気に焼き付けができない、かといって大きい窯だと効率に電気代がかかる。

いままでは70℃くらいまでしか上がらなかったと思われていたが、先日プログラムを設定しなおしたら問題なく130℃くらいまで上がっていた。150℃の焼き付けも出る場合があるので、300℃くらいまで計測できる温度計を買って実際に150℃まで上がるかを試験することにした。

300個くらいのロットであれば大きな窯の方が良いが、100個以下の小ロットの場合は卓上で使える簡易のコンべくションオーブンを買ってこようかと思っている。

kama

インクの違い 1000と1690N

ガラスや陶器製品に密着が良いセイコーアドバンス社の1690Nインキのサンプルを頂戴したので、早速テストしてみた。

焼き付けは高温窯が無いのでストーブに直接、恐らく150℃は簡単に超えている温度であったと思う。

1晩水に浸し、今朝の剥離試験。1000シリーズのインキと比較すれば1690Nの方が密着が良いと感じたが、やはり完璧では無い感じであった。爪でかなり強く擦るとやはりとれてしまう。もちろん昨日の今日なので日数が経過すれば密着が良くなるとは思うが、やはり完全密着という結果ではなかった。

それでも通常に使うには差支えの無い密着レベルだとは思われるので、今後ガラス製品や陶器に関して密着性を重要視する案件にはこちらの1690Nインキを使おうと思う(しかし、高くつかいずらいインキなのであまりやりたくはないが 笑)

cup

ガラスや陶器へ印刷 1690Nインキ

ここのところガラスや陶器への小ロット名入れ印刷の依頼が多くなっているが、ガラスや陶器には専用のインキ、陶器を焼くときに塗るようなインキがベストとなる。そのようなインキで600~900℃で焼き付けをすればまず落ちない。

しかし小ロットの場合はそうもいかないので、パッド印刷やシルク印刷で仕上げる事になるが、インキの密着には納得がいかない。もちろん一般ユーザーであればそれほど気にはしないのであろうが、印刷屋としてはやはり限りなく完璧に近づけたい。(個人的な完璧主義、というところもあるが、、)
ink
少し高いがセイコーアドバンスの1690Nインキというものを運よくサンプル手配いただき、これを使ってテストをしようと思っている。焼き付けも150℃を推奨しているが、そこまであがる釜が無いのでストーブでテストをする。近いうちに専用の電気がまを買おうと思ってはいるが、小ロットに対応できるくらいの小さい窯でよいと思う。

できるかできないかの印刷

毎日が試行錯誤を繰り返すのがシルク印刷、パッド印刷だと思っている。通常のやりかたをしていれば普通の印刷しかできない、少し工夫をする、角度を変える、治具を変えてみる、等々、いろいろ考えればなんとか印刷できるような成形物も多くはある

しかし人間、どうしても面倒だという心をもっているので、それにどうやって打ち勝つのか?を考えなければならない。面倒な事を後回しにしていれば、いつまでもできない。いつまでたってもできないことができないままでいる。挑戦し、試行錯誤、そして窮地に立たされるような事になれば頭の回転が変わり、アイディアがひらめく。

そんな印刷が今週は2軒ほど依頼があるが、1件は見積もり段階。もう1件は試作段階、どちらもそう簡単ではない。

つねに挑戦、向上心、試行錯誤、脳にとっても人生にとっても良いことだとは思う