カテゴリー: 回転印刷
ノベルティマグカップへは回転スクリーンは不向き
外国製の陶器のマグカップ、よくある名入れだが、今回はいつもよりひどかった
まず径が異なる、、1つ1つ径が異なるので治具と版のクリアランスが違う、途中でなんだかおかしいと思ったが、やはりそうだった。今回は特に激しい個体差だ
あきらめるかできません、と言えば簡単ではあるが、やはり工夫だ。ラボジャッキという上下する治具をつかい、クリアランスを1つ1つ確かめながらZ方向の高さを1つ1つ調整する
合計500個だったのでしんどかった、、、しかし無事終わった。知恵を絞ればなんとかなる、しかしここのところかなり難題が多く納期におわれてしまっている。心身ともに気を付けなければならない、といいつつしっかり晩酌はしているが(笑)
2.2リットル程あるビタミン容器に回転スクリーン印刷
2.2Lと表記された直径13cm程の大きな(今までで一番大きい回転スクリーン印刷だ)ボトルにほぼ90度まで印刷してほしい、という大きなデータが届いた
ボトルの表面は平たんでテーパーが無いのでそれほど難しくはないであろうと思ったが、ボトルの上下が5mm程突起している テンションの緩い紗張りの版があったのでそちらでできるかと思い、試行錯誤
とりあえず1個見てみたいというので、治具を作成し、やってみたら問題なくできた。
しかしここまで大きいとかなり緊張する、土曜の静まり返った作業場で今週の難題の1つではあるが見事に解決できた。
日曜は選挙だが、長岡市のハイブ長岡というところでものづくりえんにちというイベントに出席して子供たちに印刷体験をしてもらう予定だったので、土曜のうちに投票に向かった。新潟県も頑張らなければならない、新しい知事に期待するが、私はコツコツと世の中のそして全国中の面倒な印刷を手掛けチャレンジし、新潟県の底力をPRしようと思っている

たった1個のタンブラーに回転スクリーン印刷
これぞまさに弊社の得意技という印刷だった、サーモス社の大きなタンブラーに天地ほぼめいいっぱいに、そして1周グルッと回転スクリーン印刷
シールを貼るよりは直接印刷をした方が綺麗で購入感が出る。 幸いにも治具はちょうどよいのがあったので、製版を行い、セット、そして印刷。少々手間取ったが1時間ほどで仕上がり。
1個からでも問題なくできるが、版をつくらないといけないのでどうしても割高になってしまう。今回はかなり大きなデータだったので1版まるまる使ったが、ピンポイント程度であれば版代もなんとかなってしまう。
このまま続けて8個それぞれ異なるデータをタンブラーに行った。木曜の午後はタンブラーだらけの超小ロット印刷が続いたが、仕事らしい仕事ができた。夜は試作を行い、早めに帰宅をした。とは言っても22時だったが(笑)
今週はもう1つ、今までで一番難しい印刷が待ち構えている。それを考えると落ち着かないし寝れない、しかしこれで2回目だ、いろいろな試行錯誤を行い、スムーズに仕上げようと寝床に入りながら想像しているが果たしてうまくいくであろうか?! 世の中やってできない事はない、やればやるほど自信がつき、そして経験値があがる。まるで子供のころに楽しんだドラゴンクエストのようだ。そろそろパルプンテを覚えたい(笑)

PETボトルに細かい文字列で回転スクリーン印刷
テニスボールに回転スクリーン印刷
テニスボールのような毛だっている成形品にはスクリーン印刷は向かない。
テニスボールへはフロッキー転写という方法が向いているのだが、回転スクリーン印刷でもできないことは無い。特殊な版をつくり、それ専用で濃い白がでるインキを使い、テニスボールが上手く回転する治具を自作する。
それだけでも大変な仕事になるが、一度やってしまえばコツとやり方を覚える。
できないことは無い、なんでもチャレンジをすれば既存の印刷方法ではない新しいやり方でできる事が世の中にある

ボトルに1周ぐるりとスクリーン印刷
ステンレスに塗装してあるボトル、こちらに回転スクリーン印刷、4つの試作。
ここまで小ロット、、、と思うが、治具は4つ同じものを使えるので特に問題は無い。版も2種類なので、1つの版に2種類をつくり、目止めをすれば版の交換をせずに済む。
色替えがあったが、合計4本。多少の懸念、問題点は残ったが、解決はできると思う。しかし1周ぐるりなので難しい、、、始点と終点をピッタリにあわせなければならないが、そこまでの精度が出せる機械をもっていない。もう少し調整だが、あとは版を再度ピッタリあわせて作ればOKだ
何度かやり直しをしてこれだ、というところで一旦STOPし、待たせるわけにはいかないのでとりあえずクライアントに送付。一番難しい回転スクリーン印刷になるので、1回で解決はできない
懸念点は今後解決できるという自信があるので、コツコツと考える。

ステンレスのボトル30個程
桧のカップ8個に回転シルク印刷
これはもう極小と言ってよいと思われる回転シルク印刷だった。
たまたま同窓生の仏壇屋を経営している方より連絡があり、桧でできているカップにロゴを入れたいと。それも急ぎでやってほしいということで、弊社の得意な小ロット回転シルク印刷で仕上げた。
データをもらい、前日に製版、あとは位置合わせを行い、1個サンプル刷り。写真を見せてGOサインがでたので、そのまま連続8個を終わらせた。実際の印刷はほんの数分、セットアップこそ時間がかかったが、私はもう慣れているので30分かからなかった。
ここまでくると日本一の極小ロット回転シルク印刷、と言いたいところだが実際はどうかわからない。
ABS樹脂製のキャニスターに回転シルク印刷
キャニスターという製品にロゴを回転シルク印刷、形状もほぼ円柱形なので治具も作りやすい。
若干テーパーがかかっていたので、微調整を行い、刷りだし。素材はABS樹脂塗装だったので、SG740に硬化剤を注入
到着してから蓋に近い部分が約2-3mm程突起しているのが気になったが、これもなんなりと解決。ちょうど300メッシュのテンションの緩い版があったのでそちらをセット、スキージをあててみれば問題なく成形物に届くのでスムーズに印刷
在庫の関係で大と小の2種類があり、お客様はコスト削減ということで1版の共通で良い、との事だったがそこは私から逆提案で、折角なので1版扱いでよいので大と小のデータを変えてはどうか? という提案。その提案が通り、大は大きなロゴ、小は小さ目なロゴ、それぞれ50個程だったとは思う。
言われたことをやるだけではなく、提案できるところは提案、印刷とコンサルティングを行う、インサルティングを実行しております





