印刷ブログ
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クリヤファイルにシルク印刷

例年この時期になると出るクリヤファイルへのシルク印刷。印刷面積は小さいが色が3色、枚数は2000枚。ここまで多いとなかなかの作業になる。1色2000回、3色で全行程6000回となる。

2日間で終わらせたが、やはりしんどい。腰が痛くなる場面もあり、毎日とはいかない作業だ。

クリヤファイルはそれ専門の機械をもっている業者さんがいる感じではあるが、そこそこの制限が出る。印刷位置、色、そして使う素材。

シルク印刷の手刷りの場合、素材はインキの密着が確認できれば何でもOK,通常PP素材なのでいつも同じインキを使っている。印刷位置と面積はできる限りの大きさで印刷、あとは色。

シルク印刷の色はインキの膜が厚いので白うちをせずそのまま印刷してもそこそこの色ができる。これがインキジェットや機械の場合はなかなか出せないので白を印刷した上に色をのせてある場合が多い。

小ロットで100枚~300枚くらいのクリヤファイル印刷であればシルク印刷の方が圧倒的にコストが安いとは思う。

gidai

電気窯

弊社にはドライラックが1つそのままはいる電気がまがある。なぜこんな大きなものが、、、、と言われてもわからない(笑)

一昔前によく鉄板の印刷、ガラス瓶、機械面板への焼き付け等、いろいろと需要があった。しかし最近は製造業の国内回避、海外製造が主流となり、大きな窯で焼きつけるまでも無い小ロットが主流となってきた。

それでも100個くらいの瓶等になるとなかなか小さな窯で一気に焼き付けができない、かといって大きい窯だと効率に電気代がかかる。

いままでは70℃くらいまでしか上がらなかったと思われていたが、先日プログラムを設定しなおしたら問題なく130℃くらいまで上がっていた。150℃の焼き付けも出る場合があるので、300℃くらいまで計測できる温度計を買って実際に150℃まで上がるかを試験することにした。

300個くらいのロットであれば大きな窯の方が良いが、100個以下の小ロットの場合は卓上で使える簡易のコンべくションオーブンを買ってこようかと思っている。

kama

3月らしい始まり

昨晩遅くに東京から新潟に車で戻った。関越トンネルを抜けたらまだ雪が降っていたので速度規制にタイヤ規制など、様々な規制があり自宅に到着するのが深夜を過ぎてしまった。それでもゆっくりとシャワーを浴び寝る事ができた。長時間の運転にもかかわらずあまり疲れが無く目覚める事ができた。

今朝は朝早くから別事業の輸出の梱包に書類作成、そちらが終わったらすぐに印刷のデータのフィルム出力に製版にとりかかっている。自社内で全てできるので急ぎの納期でもすぐに対応ができ、短納期でも納める事ができるようになったが、多忙になる日々が多くなってきた気がする。それだけ自分でやらなければならない仕事が増えている事であろうが、こんなにうれしいことは無い。

今週の前半に集中して納期の短い案件が飛び込んできているが夜も続ける事ができるので、問題なく納品はできるであろう。3月らしくなってきたが、納期は厳守ということでどんどん仕事を処理してゆきたい。

パッド印刷やシルク印刷に関しての問い合わせや小ロットに関しての問い合わせも増えてきてはいる。弊社はどんなロット数でも受ける事ができるし(逆にロット数が多いと納期がかかってしまうのが、弊社のネックでもあろうか。。。)、短納期も自営業の強みで夜中までかかろうが仕事を仕上げることができる。

3月の出だしもいい感じで今月は最後まで楽しみな月になりそうだ

水商売

冬場の製版作業は非常に寒い、場内に暖房を全ていれるわけにもいかず、そこまでの電気代をかけてしまうととんでもない経費になるので、灯油ストーブでスポット的に作業している場所だけを温めている。3-4か月の我慢なので、何とかなるであろうと毎年言い聞かせてはいるが、やはり体はそうついてゆかない。

自社で製版を行っているが、冬の水の冷たさが異常な温度で、5分も水現像をしていれば指先の感覚がなくなってしまう。水商売とは無縁のシルク印刷ではあるが、製版の時は水商売の方々のご苦労が身に染みて感じる

昨日は久しぶりに寒くなり、気温も零下となったので、いくらスポットで温めてもいっこうにあったまらない。今年こそは場内を仕切れる透明のビニールシートを改造した仕切りを自作でつくろうと決意した。外注すればそれでよいのであろうが、忙しくない時間を見つけて自分で作ることにする。自分でやればどこをどう仕切って配置するかなど思うように決める事ができるし、一番は経費が安く抑えられることだ。そうバンバン使える時代でもないので、火事の心配がある電気の配線以外は自分でやることにしている。

エアコンも1台ほど場内に取り付ける予定で、これはシール印刷をするときの湿気という大敵をなくすための措置でもある。普段は直射日光があたらない場内なので、夏場でも30度以下に収まっている。なのでエアコンは全くいらない場所ではあるが、それでも28度を超えるとシール印刷には支障がでてしまう。

夏場の日曜大工仕事になるとは思うが、こういう風に自分で何かを考えて作ることは昔から大好きであったので、全く苦にはならない。

秋鯖の時期 

先日は引き続き大ロットのシルク印刷の作業を一日中続けていた。途中で明日のインキが足りなくなりそうに気づいたのだが、資材屋には在庫が無いため、途中で作業を止めなければならない事態になりそうではある。

他にも仕事が入っていないので本当はこの仕事を続けたいのではあるが、インキが足りなければ進めようがない。仕方なくほかの仕事の準備や落版、データ作成などを行い、今週後半の仕事を先取り、週末にかけて残業をすれば大ロットの仕事をすべて片づけることができると思う。いつ、どんなタイミングで仕事の依頼がどんな納期でくるかがわからない時代では、全て先を見越してどんどん仕事を進めなければいけなくなっている。毎回ブログにコメントすることにはなるが弊社は自営業なので夜だろうが週末だろうが、仕事があればどんどんこなしてゆく。社員もいなければ残業代だの面倒な計算や金銭の扱いも無い。仕事をやらなければ食べてゆけない、納期に間に合わない、信用を失う、ましてや仕上げてほしいというお客さんを助けなければならない、という使命感のようなものもあって仕事をすすめている。仕事が楽しいし好きでやっているから時間など気にはならない。週休二日だの定時帰宅、福利厚生などはまったくの無縁で、そこまで考えて仕事をしなければならない方には正直気の毒だと思ってしまう時もある。人間それぞれ価値観は異なるので仕事がすべてではないという事に関しては重々承知してはいるが、ほぼ全ての人間が仕事をして生きてゆくことになるので、どうせならやっていて苦にならない事を仕事にしたらどれだけ楽になるであろうか。

昨晩は幼馴染の経営する焼き鳥屋に行き、一杯やりながら秋鯖を食べた。秋鯖は嫁に食べさせるな、と福井地方では言うくらいトロなどと比較しても秋の鯖は脂の乗りが最高だ。私はトロやウニなどという世間一般に高級ネタと言われている魚よりは、庶民的な鯖、鯵、秋刀魚、鰯といった青魚類が好きで、これらの脂は体にも良いと聞く。気づけばもう秋、来週は10月になってしまう。妻子を連れておいしい秋の魚を食べにでも行こうかと思ってしまった
saba

シルクスクリーン印刷とカラー分解

土日曜日は久しぶりにのんびりと過ごしたような気がする。里帰り中の妻子には申し訳ないが日曜日の午前中はのんびりと起きて、ほぼ何もせずにお昼までを過ごした。

日曜の午後からは大ロットの工場通函の蓋を1000枚程一人でやり、そのままお彼岸のお参りをして、近くによく通っている西谷鉱泉があるので、そこでの湯治を楽しんだ。夏が終わり急に寒くなったので湯治も長く入ることができ、田んぼの蛙の声やまだ鈴虫の鳴き声が聞こえる場所で、1時間ほど湯治ができた。気分的にもかなり楽になり、帰路にはスーパーでアジが安かったので、焼き魚ように買って家で食べた。

土曜の午後は以前から依頼されていたクリヤファイルのカラー分解の試し刷りを行った。1度目はきれいにでなかったが、色を変えて再度やってみたら見本とほぼ同じものが再現できた。あとは顧客に見せてOKをもらえば100枚刷って完成となる。自分なりにきれいにできたと思うので、たぶん問題なく了承してくれるであろうと期待して、本日の午後にお届けしようかと思う。

今週が終われば9月が終わり、本格的な秋がやってくる。あっという間の時間の経過で驚きではあるが、それだけ充実している日々を送っているのだと思う。今週もどんな仕事がやってくるのか楽しみではあるが、忙しいところに仕事がやってくれば1週間などあっという間にすぎるのであろう。

時間が許すようであれば今週末は妻子に会いに神奈川まで行きたいのだが、新幹線の割引切符を取るには遅いので車かバスで行くことになる。長時間の移動なのでちょっと体が心配だが、それでも1日でも良いので娘と遊んであげたい。
clear

得意とすることを伸ばす時 できないことを始める時

弊社では今まで30年以上、シルクスクリーン印刷を営んできた。父親の若いころであろうか、私には記憶にない頃に床屋経営をしていて、何かのタイミングでシルク印刷業に転換したらしい。詳しい理由等はわからないが、そんなことを子供のころに聞いた覚えがよくある

私が2年前に跡継ぎになるまで、平面のシルクスクリーン、アパレル関連の印刷、パッド印刷等、いろいろな事にチャレンジしてきたのを記憶している。子供ながらどんな印刷物にどうやって名入れしたかも意外と繊細に覚えているのが不思議なくらいだ。

その中でもなぜか私の中にはパッド印刷が鮮明に記憶として残っており、父親が亡くなった後に跡継ぎとして入ったが、どうしても忘れられなかった。しかし高価な機械を買う程の設備投資をしても、リターンがあるほどの仕事を得ることができるのかは自信が無い。なんとか探し出して安価なパッド印刷機器を導入、今では少しずつではあるがパッド印刷の案件も増えてきている。それよりもパッド印刷のできる印刷がまだ周知されていないように強く感じる。世の中にはパッド印刷で印刷されているものがたくさんあるのだが、それをユーザー・消費者が知らない、それを如何に知らせるか?が私の課題になりそうだ。既存の印刷会社様に案内をかけてもいまいちパッとしない、のがパッド印刷?!というごろ合わせなのであろうか、、自分なりに如何に周知させるかを日々模索している。

シルクスクリーン印刷の他に始まったパッド印刷、今月からはそこに曲面印刷が追加される。これまた説明が難しいかもしれないが、パッド印刷で押しきれない面積に印刷するのが曲面印刷となる。これら3種の印刷方法をマスターすればたいていの物に印刷ができ、新潟県長岡市では他社ではできない印刷を引き受けることができるであろう。元々他ではできない印刷を持ち込んでなんとかしているのが弊社であるので、今後も技術面では常に改善と試行錯誤を続けることになりそうだ。

毎日同じ印刷、ボタンを押せば刷り出す機械をやろうとは思わないし、そういった仕事は他社でもどこでもできてしまうという現実がある。A社はいくらでB社はいくら、ではおたくはいくらか?という価格比較だけで毎日を過ごすと何の面白味も無いと感じてしまう。それよりはこれはできるか?このような印刷はできるのか?という面で悩んで時間を費やした方が毎日が新鮮且つ挑戦の連続で面白い。

今週はお盆前なのでそれ程仕事が入ってくるとは思わないが、引き受けている仕事の作業にできなかった落版等をおこなってお盆明けに備えたい

シルク印刷とパッド印刷の認知度

シルク印刷やパッド印刷を行っているとこれだけ世の中に出回っている印刷物があるのに、意外と認知度が低いなぁ、と思わされることがある。そもそも印刷物は印刷されていればその工程などどうでもよい、と思われがちなのかもしれない。

弊社ではインクジェットやオフセット印刷という機械を使っての印刷は行わず、手刷りのシルクスクリーン印刷、パッド印刷ですべてをこなしている。ある知り合いに言われたのは、今のデジタル時代に手刷り等と、笑われてしまったくらいだが、彼は手動ではなく、ボタン一つでだれでも機械を動かすことができるような事は得意だと思う。

ボタン1つで誰でもできてしまう、当然資金力さえあれば機械を導入して注文さえとればできてしまうのであろう。となると価格競争も激しくなり、技術を売るというよりは値段を売るだけの商売になりかねない。すべてが機械でできるわけでもなく、機械も大ロットにはむいているのかもしれないが、100個のボールペン名入れや50個のボトル印刷等にはむかないであろう。機械をセットする手間暇や人件費を考えれば価格もとんでもない物になるであろうし、そもそもそんな印刷を引き受けるほど機械を導入している会社も暇だとは思えない。機械=量産や流れている仕事を処理するという事であろうから、突然やってくる小ロットの名入れ印刷には対応は難しいと思う。

その点弊社では小ロットに迅速に対応でき、手刷りながらも何でもこなせるようになっている。最終的にはインキとの戦いになることが殆どではあるが、毎日異なる印刷物が持ち込まれるので飽きがまったく来ない。挑戦の日々と試行錯誤の日々で飽きるどころか、ワクワクもあり、その中でもできるかな?という不安がよぎることもある。

今日はまたどんな印刷物が来るか楽しみな日になってきた

上京と曲面印刷

先日金曜日は朝の3時に起床、そのまま高速道路をとばして妻が里帰りしている神奈川まで運転した。片道6時間程度はかかるはずだが、早朝の高速道路はすいている+渋滞もほとんどなく、朝の8時前には神奈川に到着していた。高速道路は2時間半、練馬から神奈川までがノロノロで結局1時間もかかってしまった。

到着後は2週間ぶりに顔を見た娘と遊び、1時間ほど寝てまた仕事を始めた。その後午後になって出産予定の病院で検査及び説明を受け、帰宅した。

私が家にいない時は決まって仕事が忙しくなるか何かしらのトラブルが発生する。今回も同じく、トラブル続きで携帯電話が鳴りっぱなしになってしまった。何か起きると毎回思うのが印刷というものは難しい商売だ、ということだ。今回は色の表現の認識の違いで、こちらとお客の色の考え方が異なっていることが発端で問題となった。白い紙に何でも印刷することが一般的な消費者とは違い、シルク印刷やパッド印刷はかならずしも被印刷体が白とは限らない。そこの違いがなかなか説明できず、そこを説明しないと必ずと言ってよいほどトラブルに発展する。

パッド印刷も同じく、凹凸面でも名入れできると謳ってしまうと寸法に関係なく受注してくる営業マンも出てしまう。こちらの説明不足も原因ではあるが、やはり全ての物において現物を見せてもらわなければ見積もりもできないし、印刷面積を指定することもできない、という事実を今回は再認識させられた。

 私も印刷の経験が100年あるわけでもなく、神様でも無いので完璧に何でもこなせるわけではないが、会社というそれも小さな自営業という看板をしょっている以上、トラブルだけは避けたいと思い来週からも気合を入れて頑張らなければならない。

来週から再来週にかけては曲面印刷の習得、現在のシルク印刷とパッド印刷に追加する形で曲面印刷の技術と手動機械を入れる結論を出したい。 曲面印刷が開始できるようになれば新潟県長岡市の中で唯一の印刷工場となるであろう。インクジェットの高価な機械をいれるよりは、私としては曲面印刷という分野に力を入れたい。

プライマー処理

昨日は何気なく印刷できるであろうクリップファイルに印刷をしていた。

ところが、2色目が終わったあとに恐る恐るテープで剥離をすると少し剥がれてしまった。何が原因なのかわからないが、爪で強くこすれば剥がれてしまう。印刷前の剥離検査ではびくともしなかったインキがいとも簡単に剥がれてしまうではないか。不思議に思い他のインキをつけて一晩たって剥離をしてみたが、結果は同じ。

最後の手段としてプライマー加工という液体で表面を加工し、印刷してみたら問題なく剥離試験合格となった。

素材が再生素材で半分以上は何が混合されているか不明な素材であったため、なんとなく嫌な予感はあったが、的中してしまった。以前も再生素材に印刷、なかなか付着するインキが無く苦労したが、今回はその時に使ったインキですらつかない状態となってしまった。

既に印刷済みの物なので、全てを落としてプライマー加工、その後に再印刷となることになった。2日の仕事が無駄になってしまったが、安易な判断と剥離するインキのまま納品は絶対にしたくないので、やり直しを決めた。