印刷ブログ
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素材との戦い

シルクスクリーンやパッド印刷をしていると素材との戦いが多い。

通常(と言って良いのか否かはわからないが)はいつもと異なる素材の低ロット注文の場合は大半の印刷屋は断るか嫌がってくる。それも無理はない、ほんの少しの数量の為にインキ密着試験を行う手間暇が出るからだ。それも1kg缶のインキで在庫があれば良いがなければインキを特注しなければならない。そうなるとインキ代もかかるがそれが請求できる案件だともいえないからだ

しかしそんなことばかりいって効率と費用ばかりを考えているといつまでたっても印刷ができないし、無限大にあるデマンドを受けることすらできない。インキが無いからやらない、ではなくないからどうすれば良いのかを考える。いろいろなインキと硬化剤を混ぜればある程度はつくことも経験上はわかる。

小ロット(低ロット)なくして日本の印刷業界の未来は無い、とおもえるくらい私は確信している。よく都会に行く途中に印刷会社の工場をみかけるが、あれが紙の印刷が殆どで大量の低コストでやっているのであろう。そんなところに小さな零細企業が入り込めるわけがない。しかし低ロットで誰もやりたがらない仕事ならばできる、そういった難しい試行錯誤と工夫が必要な印刷をわが社は得意としたい