印刷ブログ
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畜光インキ

そういえば以前作業場を整理していたら畜光インキの粉が出てきた。おそらく先代の父親が購入し在庫していた商品ではあるのだが、まさか弊社にあるとは思わなかった

粉は安いほうなので畜光継続時間が2-3分のタイプだとは思うが、いつか時間があれば実験で使ってみたい。発光時間の長いタイプは100gほどで数万円すると聞くのでよほどの機会がなければ買うことはないであろうと思うパウダーだとは思った

今週も忙しくなり、来週は同じような日程の納期の案件が続くのでさらに忙しくなるとは思っている。仕事があることに感謝したい、そういう人生をずっとおくれるような志をもてる人間でありたいと思っている

こんな時に露光機のランプが切れた

製版をするために紫外線を投射する露光機があるが、それが突然使えなくなってしまった。恐らくランプ切れだが、100%はわからない。

露光できなければ乳剤が硬化しないので、版がつくれない。しかし急ぎの案件があり製版をしなければならない。どうしようか迷ったあげくにパッド印刷で使うコンパクトな露光機で試すことにしてみた。

シルクスクリーンの製版で使う露光機の紫外線の出力とパッド印刷の露光機ではUVの出力が異なる。何度か露光テストを繰り返し、15分露光すればシルクスクリーンの版が硬化することで解決した。355メッシュの版なので細かい印刷だが、これで納期に間に合った。

明日からの製版はどうしようかと思うが、小さなデータであれば上記のやり方で問題なく製版ができる。年明けまでに露光ランプが届けば取り付けて、再開できるようになると思っている。幸い年末年始に新しい版を作ることはないと思うので、不幸中の幸いでもあった

残り数日の12月となった、弊社は30までフル稼働の予定となっている
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治具を外注する

印刷治具に関しては今迄は自分で自作をしてなんとか作成していたが、今回の案件だけは定期的にくる案件でコンマmm単位での位置合わせが必要となる難しい成形物なので、紹介いただいた精密工場にて治具を作成してもらった。

やはりプロなので違う、このような治具を精密に作成できれば仕事が楽しいしより正確になるが、治具代がかかってしまうので、精密な治具を毎回作成するわけにもいかない。その費用を考えるとノベルティなどの印刷では絶対に使用できないような治具と単価になってしまう。

3Dプリンターが市販されているようだが、この担当者の方いわく精度や機能は安いとだめらしい。しっかりとした3D成形物を作成するにはそれなりの高価な3DプリンターとCADの知識、そして経験が必要となるとのことだった。

しかし今回のご縁もあって特殊治具と精密治具を作成いただける企業様との巡り合いは私にとってはプラスの縁であったと思える

今日も年内に仕上げてほしいという急ぎの案件が2件ほど入った、クリスマスも休めないかもしれないが、せめて25日だけでも子供を連れてでかけないとこの先子供たちにお父さん嫌いと言われてしまうので、23日は祝日だがフル稼働することに決めた

白インクだけ使った日

火曜日は珍しく朝から晩まで白インクのみの日だった。白はインクジェットでも出せるがやはり色の濃さなどを考えるとシルク印刷の白が強みがあっていい。

白の印刷が一番難しい、素材によっては沈みがあったりもするので、一番気を使うのが白、そして白ベタでもある。

今週は師走が始まったように忙しい、恐らくクリスマス前までは忙しさが継続すると感じているが、仕事があることは嬉しいし感謝したい。仕事をするために生まれてきたような性格なので年末年始ものんびりせずに仕事をしようと思っている。せめて正月くらいは、、、というのが世間一般ではあるが、私にとって来客もなくメールもなく電話もならない年末年始は最高の仕事日和になると思ってしまう

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シルク印刷やパッド印刷に必要な半田と彫刻刀

シルク印刷やパッド印刷と何の関係もなさそうな工具ではあるが、意外と重要な道具でもあったりする。

半田は最近ある市販の傘に印刷をする際に、ロットによっては傘の先端の部分が壊れてしまう場合がある。100本に1-2本の割合だが、すぐに先端の留め金が取れてしまう。セメダインではくっつかないので、ビニールと留め金の部分を半田をつかって熱して溶かしてとめなければならない。はんだそのものはいらないが、熱を発する工具として使っている。

一方の彫刻刀はパッド印刷や回転印刷で治具を作成するときの微調整で使っている。ほとんどが1回きりの印刷なので治具はすべて手作りの木工となる。木工なのでのこぎりや金づち、そしてこの彫刻刀が役に立っている。

両方とも私が中学~高校生の時に買った品物でいまだ現役で使える、子供のころに使った道具がこうして大人になっても使用できるくらい物を大切にする時代ではなくなっているかのように100均ショップがそこらじゅうにあるが、実は治具作成でも100均はつかっている。

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SAATI Textil HHW 乳剤温度・湿度の違いと露光時間

布系で白を再現するために厚く塗布できるイタリア製のSAATI TEXTIL HHW乳剤を仕入れたのが2か月ほど前、まだ夏の暑さが無い涼しい時期だった。

当時はそれほど気を使わずに印刷ができ、きれいに再現もでき、版の目詰まりも気にはならなかった。しかし、この真夏では異なる。弊社は場内にこそエアコンはあるが2年前になんとか設置した6畳用の小さなエアコンなのでピンポイントでしか冷やせない。いくらエアコンをつけても午後は30度を超えるくらいの暑さになってしまう。印刷にとっては嫌な温度だが仕方がない。窓を閉め切ればシンナーのにおい、開ければ冷気が出ていく。夏の間のほんの1か月程度の我慢ではあるが、温度が2-3度違うだけでもまったく異なる環境になってしまう。

ノベルティの布製のバッグ200枚だが、以前は2-3回洗浄するだけで完成したが、今の時期は20枚も印刷すれば目詰まりがおきる。データも細かいのでこれ以上調整はできない、仕方なく印刷をしているが、今度は版が1回の洗浄で崩れてしまう。念のために希釈溶剤で洗浄しているが、それでもだめだった。

SAATIの乳剤は外国製なので細かい取説もなければgoogle検索でいれても日本語では何もでてこない。おそらく日本で使っている人がいるのかいないのかという乳剤化もしれないが、美濃グループから似たような乳剤が出ている。それを参考に露光を何度もかえてみたら、だんだんと崩れが解消されてきた。最後には強い洗浄溶剤でごしごしこすってもなかなか崩れないくらいのしっかりとした版ができあがった。

布に白色なのでどうしても厚盛りの版をつくらなければならない、厚いから乳剤が頑丈かといえばまったく逆でひ弱でもある。いろんな試行錯誤を繰り返した結果、100cmの距離で露光(弊社は水銀灯)、2:30でちょうど良い硬化になっている。3分でもよいかもしれないが、水現像が少々しんどい。

200枚は3時間ほどで終わると思えば、3日間の試行錯誤でなんとか終わった。しかしこれが経験と知識になり、今後の製版もうまくできる、そして作業効率がUpすることは間違いないと思う

clubbe

イタリア製のジアゾ感光乳剤

変わったジアゾ感光乳剤を見つけたので買ってみた。単に気になっただけではなく、厚盛印刷をするために乳剤の膜を厚くするという理由からだ。

実際に使ってみて露光し、現像してほんとうに使えるのか否かすらわからない。説明書はイタリア語と英語、その他の多言語だが、なんとなく理解はできる。どのくらい露光すればよいのかも全くわからないが、とりあえずやってみることにする。

これが上手くいき使えれば布製品への白の印刷が1回で再現できるとは思っている。いつもの悩みではあったが、布製品のインクの吸収で色の再現性が悪かったので2回3回と重ね印刷をしていた。今回急ぎの案件でそれも代替が利かない商品に白の印刷。これはもう失敗ができない、そして納期もわずか数日間しかない。

土曜日1日を集中すれば恐らく仕上がるとは思う。今日乳剤を塗布して夜に製版を行い、結果を見てみることにしようとおもっている。

しかし高い乳剤だ、、、通常の乳剤の2~3倍だが、説明書によれば冷暗所で1年保管ができる(本当か、、、)と書いてあるので、冷蔵庫に入れておけばよいと思っている。

jizazo

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