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PS素材でも

PS=ポリスチレンという素材がある、密着するインクもあるが、最近のPSは海外生産モノが多い。

海外で製造しているとなると日本の基準とは異なり、成分も異なる。極端な話でいってしまえば50%使用していればPSと名乗り、残りの成分が何が混ざっていようが関係ないという国もあれば100%PSでなければという国もある。

ノベルティ関連は海外製造の商品が99%を占めているので注意が必要だ。特にメーカーでも気づかないほどいきなり成分が変わっている場合もある。毎回同じ素材・商品だからといって油断もできないが、そこまでメーカーも把握しきれていないであろうし、製造元がメーカーにも伝えない。ノベルティ=安い商品なのでそこまで気を使わないのであろうと思う。

トレードワークスという会社さんがいろいろなノベルティをカタログで揃えている、こちらを購入し弊社に持ち込み印刷をされる方が近年増えている。トレードワークス社のカタログを見るとなんとなくその理由がわかる時がある。印刷面積が限られていたり、ロット数が限定されていたりと、弊社は面積もロット数も関係なくなんとか印刷をする。小ロットの時代が到来していると感じたのが4-5年前だった、それが今はどんどんと増加していると思えば、大企業の時代が終わり、中小企業の時代が到来しているのかとも感じてしまう。

同じ先進国のドイツは中小企業がプレイヤーとなって、ほとんどがGmbH(有限会社)となり、AG(株式会社)はあまり存在しない。ドイツに5年ほど仕事で在住したが、中小企業のプレイがものすごく連携されており、そして大きな名前や肩書などにしばられず、独自の技術をもち、そして政府が中小企業の繁栄をサポートしている。

日本はといえば相変わらず大企業と政治家との結びつきが強すぎていっこうに変わらない。捨ててしまい切り替えるべき産業もたくさんあるとは思うが、天下りに組合、そして結びつきがあまりにも古く強いのでいつまでたっても古い体制を脱却できずにいると思う。

仕事柄印刷だけではなく諸外国にも出かけることが多いが、外国の方とビジネスをしていると日本の遅れに危機感を感じ、そしていずれは追い越され、日本人が安い労働力で雇用される時代がやってくると感じてしまう。東南アジアではまだ成長が続き、日本を追い越せでやっているが、早くから近代化と民主化をなしとげたシンガポールや香港はすでに日本を超えている。

ゆでがえるになり胡坐をかいているうちにどんどんと追い越されてしまう、すべてがそろい快適な生活をおくれる日本ではあるが、その分緊張感に危機感が失われ、気づけばどんどん追い越されてしまう時代になっているとは思う

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