テニスボールのような毛だっている成形品にはスクリーン印刷は向かない。
テニスボールへはフロッキー転写という方法が向いているのだが、回転スクリーン印刷でもできないことは無い。特殊な版をつくり、それ専用で濃い白がでるインキを使い、テニスボールが上手く回転する治具を自作する。
それだけでも大変な仕事になるが、一度やってしまえばコツとやり方を覚える。
できないことは無い、なんでもチャレンジをすれば既存の印刷方法ではない新しいやり方でできる事が世の中にある

インキメーカーに言わせれば表題はご法度だとは思うし、メーカーとしてはパッド印刷にはパッドインキを使いなさい、と言わなければならない
しかしパッドインキは高いし小ロット用に小分けで売っているわけではない。そしてパッド印刷はインキの仕様がスクリーン印刷と比較すると少ない(それだけインキの膜が薄い)
予算がある案件や流れのパッド印刷の案件であればパッドインキを買えばよいのだが、小ロットや滅多に使わないインキの場合はスクリーンインキを代用する
これもコツと癖があり、慣れないと大変な試行錯誤になる。カタログにはのっていないしメーカーもあまり言わないようにしているのかわからないが、私はスクリーンインキをパッド印刷で使うときは某インキメーカーの希釈溶剤を使用、あとは2回3回と重ね印刷を行うことにしている。
それでもやはりなれないと使い勝手が悪い。いつかはパッドインキを仕入れて刷れるくらいになるかと思うこともあるが、大ロットの案件はあまりやっていないので、おそらくスクリーンインキを使うことになるであろう。しかし全く問題は無い、パッドインキを使用したものと同じで再現ができる