先日は別の仕事でまる1日留守にしていたが、朝から晩まで新潟県にある酒蔵を3蔵ほどまわった。
詳細はここでは明記しないが、外国の方を案内し、商談するという事であったが、無事終わった
新潟県そして日本にはまだまだ大事にしたい小さな昔ながらの酒つくりを行っている蔵があることには感動した。
こういう小さな蔵を応援したい、味は絶品である
写真のようなスクールバスに貼りつける屋外マグネットシートがある。もともとは白いシート(それが一番安い)に特色のオレンジ、そして黒を印刷。そこで終われば普通だが、屋外使用ということで最後は透明のメジュームインキでオーバーコート処理。
先方には2色で、と言われているが耐候性を考えればオーバーコートがあった方が長持ちする。黄色のインキは飛びやすい(飛ぶ=業界用語でだんだんと色が落ちてゆく現象)のでなおさらだ。言われなくともサービスで行い、なるべく長持ちをさせるように印刷する。もちろんインキが早くおちればそれだけリピート注文がくるが、そういう事は弊社では考えない。あくまでお客様目線、如何に長持ちさせ綺麗に再現するか、そしてご予算内で手配するか等。
単純に印刷だけしていればそれはそれで付加価値の無い印刷屋、コスト削減、お客様目線になって一緒に考え提案するのが弊社。勝手に作った造語ではあるが 私はンサルティング(印刷&コンサルティングの合体)と呼んでいる
週末は二日間ともたいして仕事をせずに(それが普通なのかもしれないが、仕事好きの私には休むことがつらい)子供と外に出たりした。土曜日は晴れ間があったのでのんびりして、自転車で出かけて近くの桜を見たりして夜は早めに寝る事になった
日曜日は山へでかけてそろそろフキノトウやタラの芽が取れるかと思えば、新潟県の魚沼地方はまだ雪がそうとう残っており、それどころではなかった。ふきのとうも来週末にやっと芽がでるであろうくらいの残雪となっていた。
今週は来客があったり外出があったりして忙しくなるが、これも異なる事業の発展につながるのでワクワクしている。後半は1日東京へ出る事になるが、東京の桜はすでに散り始めであろうか
よく見かけるスクールバスのマグネットシート。
黄色いシートに黒い文字で スクールバス
市販では売っていない感じらしい。そもそもサイズが大きいしそこまでニーズが多くはないのであろう。頂いたサンプルは白いマグネットシートに黄色のシールと黒いカッテングシート。枚数が30枚ちょっとなので弊社ではシルク印刷をしてしまいます。
色はサンプルとは若干異なる黄色。これには理由があり最後に3辺に1㎝程の幅で市販の反射シートを貼りつける為です。その反射シートの色に近づける為にちょっと黒っぽい黄色で印刷。
3辺の隅には反射シートを貼るので若干白い部分を残して印刷(作業がやりやすい為)
全面反射シートにするとかなり割高となり、かといって黄色いマグネットシートも割高。どうやればコスト削減ができるかをいろいろ模索し提案。
言われたとおりにやれば楽ですがいかに工夫をして安く仕上げる、でも性能・質は落とさないで印刷する。こういったコスト削減と工夫に関して、弊社ではこだわっています
昨晩はシルクスクリーン印刷を自分で始めたい、という方が訪問された。主に自分でデザインしたものをアパレルの生地に印刷し、それを販売したい、という事であった。
印刷を外注すればてっとり早いかもしれないが、初期の段階では試作を繰り返すことになりそこまで柔軟に対応してくれる印刷所も少ないであろう。
データの作成からポジフィルムの出力、乳剤の塗布、感光、現像、印刷、洗浄~と一通りの作業を説明して2時間ほどで終わった。
彼もこの先新しい事に挑戦しようとしている、普通であれば場内の設備や印刷のやり方などを丁寧に見せて説明する印刷会社は皆無だとは思うが、私は自分の技術とやっていることに自信を持っている(と自分では勝手に思っている)ので見せる事をためらわない。 仮に同業者だとしても弊社のような古い設備でやっているシルク印刷の会社の設備を見ても何の参考にもならないとは思うので見たければ見せるようにしている。
私は印刷は、設備よりはコツ、工夫、根気とやる気だと思っているからだ。これだけは目に見えるような設備では無く私の頭の中と身体にしみついているものなので見せたくても見せれない。
先日ある方より電話があった、一般の方でシルクスクリーン印刷を始めたいらしいがやりかたがわからない、何をすればよいのかわからないので工程を見てみたい、という内容であった
面識が無い相手なので普通であれば断るような内容ではあるが、相手の想いや人柄など、電話越しでだいたい感じる事ができる。仮に競合の相手だとしてもそれはそれで良いと思っている。手前味噌ではあるが技術には自信がある、そして見ただけで全てを真似されるとは思わないし、最終的には技術力は大事だと思うが、本人のやる気と根気、そして創意工夫が決め手になるとは思っている。根気にやる気、工夫する力など教えようがない事なのでそれだけは本人次第という仕事になる
業務がおわったあとに製版から露光、印刷まで一通り見せながらやってもらう事にはなるが私もどこかで習ったわけでもない。やりながらいろいろと工夫をしてこなすのがシルクスクリーンの印刷だと思っている。
もし興味があればパッド印刷や難しい印刷等、次回以降に見てもらうことになるかもしれないが、これらはもう少し相手の人柄がわかるようになってからにしようと思う
ポスターの紙にいろんなロゴを印刷する案件があった、午後から初めて夕方には終了、枚数はたったの2枚だが、前面4か所に3色ずつ。
いっきに仕上げれば良いかもしれないが、インクやデザインの関係で1つおわっては洗浄し、また刷らなければならない。細い部分があったり、メジュームという透明インキをつかうのですぐつまる。続けて印刷をしても良いが2回目と1回目でかなり違う再現になる。
メジュームインキは普通のインキと比較して目詰まりが早いので注意しなければならない。素材も紙なのでやり直しができない。手間暇がかかる仕事ではあるが、綺麗に仕上げる為。そして印刷職人が手間暇を惜しんではいけない。なぜならば印刷は手間暇で単価が決まる物だと思っているからだら
しかし手間がかかっても安い物もある。いずれにせよなんにでも印刷できる体制を弊社は徐々に整えていると思える。