陶器の四角いマグカップ50個へシルク印刷。
小ロットではあるが、なかなか難しい。マグそのものには注意書きでオーブンや高温を避けてほしい、、、となっているので焼き付け乾燥しなければならないインクが使えない、しかし使わなければ密着しない。
本来は1690インクでガチガチに固めたいがそれだと150~180℃まで上げなければならない、海外製の陶器なのでどうなるか不安だ、ということでこのような場合は1000インクで80℃程までで抑え気味に乾燥。それでも十分密着はしているしノベルティとしては問題ない。
某ノベルティ大手のトレー〇ワーク〇社よりの飽和ポリエステル製のマグ、こちらには密着するインクがあるが商品によってやり直しができなかったりできたり、様々だ。
今回支給されたのはなぜか溶剤への対抗性があり、失敗してもふき取りができる、個数は小ロットで30個ほど、特になんの問題もなく仕上がった。印刷面積が取っ手の部分を避けるようにほぼ50%となる。メーカーのカタログでは昇華転写になっているが、工夫と治具させしっかり用意すればほぼ全面印刷ができる。取っ手の部分からおよそ2cmくらい離せば恐らくぐるっと1周もできるとは思うが、フルカラーにはならず1色扱いになる。
昇華転写のみといわれている形状でもシルク印刷ができます、詳細はお問い合わせください
デニム風のエプロン5枚という極小ロットのシルク印刷、恐らくどこも嫌がるであろうロットかもしれないが弊社では大歓迎。
小ロットの方が得意であり、逆に1000、10000というような大ロットは苦手になってしまう。性格もあるのかもしれないが、私は異なることを毎日しているほうが性格にあっていると思う。印刷とは関係ないが私は料理もする、毎回同じものは嫌なので毎晩仕事帰りに近くのスーパーに立ち寄り、夜のセールで半額になっている素材を買い、それを子供の弁当に入れたりしている。
手っ取り早いのが冷凍食品を買うか菓子パンを買って朝食と弁当に入れてしまえばよいのだが、我が家はすべて素材からの手作りをしている。1週間に1回くらいはパンを食べるが、冷凍食品は一度も使っていないし買ったことが無い。
こだわりもあるが、印刷もこだわり、なんでもこだわってしまう。クライアントが要求している以上の品質で納めることが大事だが、それで納期が遅くなってしまっては本末転倒なので、ある程度調整もしなければならない
EVAというやわらかい素材でできている無地のビーチサンダルにシルク印刷ができないか?という問い合わせがあったので早速サンプルを印刷してみた。メーカーの印刷ロット数が多くて頼めないという理由ではあった。
インクの密着はまったく問題はなく、刷る印刷面も平面なのでシルク印刷の普通のやりかたでできる。ただ、多少インクを吸い込む感じなので1回では濃い色が再現できないので2回3回と重ね刷りをしなければならない。素材がインクを吸い込んでしまうので、仕方がないがおそらく黒100%の再現だと5回くらい重ね刷りをしないとかもしれない
そこらへんがよくわからない素材だったのでひとまず200メッシュで印刷したが、それでも黒が60%くらいであった。150メッシュくらいにして印刷すればそこそこ濃い色がでるであろうと思う。弊社には最低で70メッシュがあるが、そこまで低いメッシュでEVA素材に印刷するとおそらくにじみがでるとは思うので、やったとしても120メッシュくらいだとは思う。
正直言えば小ロットの印刷は手間暇がかかる、しかし仕事は手間暇なので手間暇がかかって当たり前なのが印刷でもあるかもしれない
最近は小ロットの見積もり依頼が多い、なるべく予算に合わせるようにしているので時間と手間暇を考えないようにしている。あまり考えすぎるといつまでたっても始まらない、小ロットのシルク印刷やパッド印刷は大手や中企業が絶対に参入できないような世界だとは思っている。それゆえに自営業の小さな零細企業が活躍できる場だとは思う
100個以下の小ロットの印刷はどこも断るらしい、私はどんな個数であろうとまずは引き受けることにしている。単価や価格はそれからだ。シルク印刷やパッド印刷によって一番大事なのはできるかできないかの成形物への印刷をするための治具とインクの密着だと思っている。この2つがそろわなければいくら単価があってもできない。
小ロットへの名入れ印刷、お気軽にご相談ください
月曜日の祝日以降いろんな製版や試作を開始することになり、今週は賑やかな週になりそうな感じがしている。幸いにも梅雨もほとんど明けたような感じで、天気の日が多い。製版には最適だが、今度は暑さから参ってしまう。
目詰まりの多い印刷は早朝や夜に手がけることにより効率が上がる。昼間は目詰まりが少ないような印刷であったり製版、そして梱包などいろいろな事がある。傘の名入れが増えてきそうなので専用の治具を作成しようと今日の午後にホームセンターに立ち寄りよさげな木材の材料を購入しようと思う。木工で工作をすればそれなりの治具ができ、作業効率が一気にあがるので勝手にワクワクしてしまっている。
木工で何かをつくり、それで印刷をする。こういった手作業にアナログな世界がシルクスクリーン印刷やパッド印刷の小ロットと言っても過言ではないと思っている。現実にはたいそう素晴らしい機械が設備されており自動で印刷ができるのだろうと思われている方が多い世の中、そのような機械はメーカーのラインに入っており、大ロットで24時間稼動させ、人件費を最小限におさえて大量印刷をするために製造されている。そんな機械を使って小ロットなどやれば単価がとんでもないことになり、作業効率もはるかに悪い。
すべてがアナログ、手作業なので柔軟性もあり、仕事も早い。こういった自分で考え自分で何かを作り印刷を仕上げることはマニュアルも存在しない。知恵、アイデァそして創意工夫、何よりもやってみて諦めない、という心構えが一番重要だと思っている
サングラスに引っかかっているようなバンドに白1色で印刷。素材が合成繊維のような特殊な素材で伸縮性があるので、通常のインクでは密着しないと思い、SG410にてテスト。
引っ張ってもひび割れたり取れたりもしない、ということでSG410で合格。あとは白の再現だが、被印刷体が黒、青、赤とありどれも白が負けてしまう。コンクホワイトで印刷しても白の再現率が50-60%ほど。発泡インクやゴムインクなどで印刷すればよいのであろうが、弊社にはその設備が無い。
設備投資をしてもいつ回収できるかわからない世の中、こういった場合は知恵と手間隙をかけるしかない(笑)
メッシュは80メッシュで弊社にある一番粗いメッシュ。世の中には60メッシュもあるが今回のデータの細さを見ると80での製版が限界。それでもかなり大変な製版ではあった。
あとは2度の重ね刷りをする。とはいっても1回目を乾燥させなければほとんど変わらない。ということで手間隙かけて1回目を印刷してからすぐにドライヤーで乾燥、そして2回目を印刷。ここでコツもつかんだ。1回目はかなり強い印圧で印刷、2回目は1回目の乾燥したインクの上にやさしくなぞるようにインキを載せてあげる感じで印圧は弱めにする。そうすることにより1回目のインクがはがれるようなこともなく、綺麗に白が再現できる。
幸いにも小ロットの60個ほどだったのでこのような手間隙ができたが、これが大量ロットであればそうもいかない。
小ロットの印刷、ウェルカムです
昨晩は帰宅後に子供を寝かせて再度仕事にとりかかり、名札の1色目を印刷しようと思っていたが連日の疲れからかそのまま寝てしまった。普段は仕事に戻り夜中近くまでなんだかんだやりながら最後は晩酌をして床につくのが日課ではあったが、昨日はほとんど呑まずに寝たので今朝の目覚めは快適であった
晩酌をした翌日としない翌日、それもその量で目覚めが全くことなる。普段は下手をすると4合瓶を1本近くあけるほど飲んでしまうので身体が重いのであろう。しかし好きな酒なのでついつい呑んでしまう。
今週後半も来客があり飲むことになるとは思うが、今週~来週にかけて月内の納期の案件があるので週末も返上して作業をすることになるとは思う。
今週もシルクの平面印刷、回転印刷、パッド印刷のすべてが入っており、それもほとんどが極小ロットの100個以下の案件になる。これが現在のトレンド、もしかすると将来のトレンドなのかもしれない。
極小ロットのシルク印刷やパッド印刷、お問い合わせください
アルミアルマイトの酒器に底面にパッド印刷、そして側面に回転シルク印刷のサンプルがあった。
最初は硬化剤無しで印刷したらやはり剥離でインクが取れてしまった。硬化剤を注入し高温の80度で30分ほど焼付けテスト、そしたら今度はT-15の洗浄溶剤でごしごしこすっても取れなくなるくらいの密着だった。
なんとか溶剤で消したが、ここまで剥離できないのも大変であった。色はあったので硬化剤を入れ、早速回転シルクとパッドで仕上げ、今日焼き付けすれば明日のサンプル提出までには間に合う。
こちらの案件は長岡市の案件で、恐らく量産が今月末に始まるのであらかじめ準備をしておかなければならない。セットアップ、版、そして色はすべて揃ったのでいつでも量産にとりかかる準備はできている
アルミアルマイト製品や酒器などへの小ロット印刷、ご相談ください