ZIPPOというライターがある、昔煙草を吸っていた時には持っていたライターだ、なんとなく懐かしい。
こちらの表面にシルク印刷で1色と3色の掛け合わせ。1色は簡単だが、3色は難しい。乾きも悪いインクなので、連続印刷ができない。しかし一度硬化剤を入れて焼き付けるとそう簡単にはインキが落ちないのでやり直しができない
こういった案件ほどGWの休みに集中して仕上げるように段取りを組みたい。
黒い素材に白は負ける、特に紙や布はその傾向があるので、2度の重ね刷りや特殊インキを使わなければならない
硬い素材でインキを吸わないものに対してはコンクホワイトを1回すればほぼ白100%になる。
平らな素材は慣れたものだ、セットも早ければ印刷も早い。難しい事をこなしていると平らで硬い素材の印刷がとてつもなく簡単に感じる、が、難題の平らな素材も存在するのでそう油断もできない
写真は黒いお札、お寺様の本堂にあるような感じの物、1デザイン30枚、弊社得意の小ロットだ
最近は仏具やお寺様の道具にシルク印刷をしたりパッド印刷をしたりしている、なんだか時代の変化なのであろうか、たまには誕生日とかのシルク印刷もしたい(汗)
これはもう極小と言ってよいと思われる回転シルク印刷だった。
たまたま同窓生の仏壇屋を経営している方より連絡があり、桧でできているカップにロゴを入れたいと。それも急ぎでやってほしいということで、弊社の得意な小ロット回転シルク印刷で仕上げた。
データをもらい、前日に製版、あとは位置合わせを行い、1個サンプル刷り。写真を見せてGOサインがでたので、そのまま連続8個を終わらせた。実際の印刷はほんの数分、セットアップこそ時間がかかったが、私はもう慣れているので30分かからなかった。
ここまでくると日本一の極小ロット回転シルク印刷、と言いたいところだが実際はどうかわからない。
大きな什器、ショーケースらしきものにシルク印刷。
刷り台にセットできない大きさ・高さなので、什器そのものに位置合わせできるように版をセット、1つ1つ印刷をする。 当初は取引先の倉庫に出張して印刷予定だったが、意外と軽く届けることができるとの事で届けてもらった
ちょうど幅が良い版がなかったので枠ギリギリまでのデータになってしまったが、そこは工夫をすれば印刷はできる。デザインが高さがあったので2工程で、2台。
こういう変わった物でも工夫さえすればシルク印刷はできる。ロンドンのどこかの有名ブランドらしいが、私にとっては無縁なブランドであろう。いったい何を売っているブランドなのかを気にするまでもなく、日曜の夜にせっせこと印刷。
年度末は休みが無く、毎日フル稼働している。あと1週間だが、3/31の最後まで仕事になりそうだ。 仕事が絶え間なくあることはうれしい、しかし1月と2月は意外と暇だった。。。バランスよくいかないのが仕事であり人生でもあると思っている
ビニル傘を留めるバンド、こちらに社名らしきものをシルク印刷
印刷はフラットになる治具を作成し、あとは位置合わせを決め、刷るだけだ。
しかし、、、バンドの成形が異なるのか1つ1つ長さが違う。 留め具が2つあるがその間隔がすべて異なる。仕方なく留める方に合わせる感じで60本程の仕上げ。
弊社にとってはこのような小ロットは問題なくできる、逆に成形物なのでロットが大きいとかなりの作業と工程になる。ロール状でできたりぐるぐる回してどんどん印刷するようなことができないのが形ある成形物へのシルク印刷だからだ
よくある市販のお猪口、こちら20個へ指定のデザインを回転シルク印刷。
20個だけ、、、となれば価格が難しい、版代、治具代、印刷単価、、、などと言っていればまず決まるわけがないし、人件費等考えれば世の中のこういった極小ロットはまず1つも決まらない。
私はそこらへんは臨機応変に対応し、十分な納期をもらえるようであればある意味破格(激安はしたくない)で対応する。それも従業員も誰もいない夜か週末をつかって一人で仕上げる。でなければなぜ社長はあんな効率の悪い安い単価の仕事をしているのだ?と思われるからだ。効率だけ考えれば最初から小ロットの案件はすべて断った方が無難だと思っているくらい効率が悪い、しかしそれを誰かがやらなければならない。
単価や値段・効率ばかり考えていればたんなるどこでもあるシルクスクリーン印刷工場で終わる、世の中にはいろいろな意味で何かを作り上げたい方がいる。モノづくりよりもPC上やネット上で仮想の空間で何かをしたほうが儲かるのかもしれない、だが、それでは日本の本来のモノづくりがなくなってしまう。私見ではあるが仮想空間でのたたかいに関してはどの分野でも日本は負けていると思う。
大量生産大量消費の時代はとっくに終わっている、今は少量多品種、めんどくさいことを仕事にしなければ時代の流れについてゆけない。
金曜日は久しぶりに晴れ間が出たのでなんとなくうれしかった。かといってのんびり日光浴をするわけにはいかないので、場内の仕事をこなした。
大雪の影響で外注に出していたパッド印刷用の高品質のポジフィルムが2日ほどの遅れで届いた。もっと早く手掛けたい案件ではあったが、パッド印刷の細かいデータはインキジェットフィルムでは綺麗に製版ができないので、写真製版の精度の高い物を使用しなければならない。
しかし普通に見れば恐らく全く気付かないレベルではあるが仕事をしている者からするとできるだけ綺麗に再現をしたい。
ということでそのフィルムが金曜の昼過ぎに届いたのですぐに製版、セットをして午後から印刷をしたり接客をしたりでボールペン200本を夕方までに仕上げた。
その後はサンプルで2種類程ある何かの入れ物、アルミ塗装されている物らしき商品に2種類のロゴをそれぞれパッド印刷。夕方の1時間ほどもかからずに2つの異なる試作が終わった。通常のパッド印刷屋であればここまでスピーディにはできないと思う、これが弊社の強みでもあると思っている。
3連休は雪下ろしに雪の作業をしようと思っていたが、急遽急ぎの紙コップへのテスト印刷やエコバッグへのサンプル印刷など、なんだかんだバタバタしそうになっている。連休明けにはサンプルを届けたいので3連休はのんびりではなく、毎日仕事をすることになりそうだ