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EVA素材は?

EVA素材はコロナ処理が必要らしい、しかしいろいろと試してみると。。。

SG740かSG410インキに硬化剤を混ぜるとそこそこ密着する。しかも昨晩これらの印刷をもう一度別のやり方でやってみようと洗浄溶剤で落とそうとしたがインキが落ちない。。。そうとう頑固に密着している模様だが、セロテープ剥離では取れる部分と取れない部分がある。

もう1つアイディアがあるので下処理を行わずにEVA素材に密着ができるか否かをテストしてみようと思う。これがOKであれば新たな印刷チャンスをつかむことができるはずだ

EVA

沢山のPP容器に印刷

小さなPP製の容器に大量に印刷が決まった。月に何万個も出る、弊社には超大ロットともいえる案件かもしれない。

1つ1つ印刷していては終わらないので専用治具を作り、データも綺麗に加工・整列してもらいあとは印刷するだけとなった。印刷しているうちにいろいろと気づいて修正や改良する部分が出るとは思うが、アナログの印刷なので常にやりながら進化・工夫をすることになる

PPで未処理素材なのでインキは特殊なPPTインキを使用。いつも弊社で使っているFPPインキよりは密着が断然よい

小ロット限定というわけでは無く、大ロットの案件も可能です

ppcaseblog

印刷して型抜き

薄い塩ビの板でネームバッジを作成する案件、最後には指定寸法で型抜きがある。

1つ1つ位置をあわせて抜型で押し付け型抜きをする。非常にアナログ的なやり方ではあるが、この方がコストが安く且つ綺麗に仕上がる。電動のこぎりで切るよりはバリも出ない。

ロットが多くなればメーカーに最初から抜いてもらえば良いのだが恐らく1000個以上注文しなければならないかもしれない。抜型も簡単なものであれば4000円くらいで作成できるので、場合によっては社内でフットシャーリングで長方形の素材をつくり、最後に抜型で抜けばOKだ

kata

ダイノックシートに印刷

ダイノックシートという素材があるらしい。3M社製のシートで多少ゴワゴワしている感じ?サンドペーパー風のシートと言えば良いであろうか。

このシートに白でシルク印刷、インキはSG740で密着確認ができた。恐らくSG700でも良いのであろうが、ここはSG740にすることにした。

製版を行い、10種類くらいのデザイン、各数枚程。朝に持ち込まれその日の夕方に仕上がり。超特急ではあるが弊社ではごく当たり前の事でもあります

ダイノックシートにシルク印刷、可能でございます

dynoc-sheet

パッド印刷は奥が深い

昨晩はガラスのショットグラスにおおよそ25㎜くらいの円形のベタ印刷を行った。

パッド印刷でベタを刷る場合はいろいろと注意が必要となる。パッドはなるべく固めの物が良く、あとはパッドを押すタイミング、離すタイミングなどが関係してくる。こればかりは説明書を作るわけにもいかず、勘を頼りに行わなければならない。

連続して印刷してゆくうちに段々とインキのゲル化が起こる。そこで粘度も変わってくるので毎回パットの押し方を微妙に変えなければならない。しかしそのタイミングがいつなのか、誰も説明書を書けない。温度、湿度それぞれ環境により変化があるからだ

なんとか昨晩は全てを終わらせ高温150℃で30分くらい乾燥させ、終わったのが夜中の1時過ぎだった。今朝まで釜の中で放置して、梱包。今日か明日には納品ができる

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今日の夕方まで?

今朝に持込の材料があり今日の夕方まで仕上げで? という依頼は弊社では珍しくは無い。

急ぎの案件でもなんとかしてしまう、その代り前日にはデータを貰い、製版を行い万全の準備を整えておく

そうすれば朝から印刷を開始でき、午後に乾燥させれば十分夕方までに間に合う計算となる。もちろんすべてがそうなるわけではないが、今回は特殊なステッカーに白印刷なので位置合わせなども比較的早い。

写真はその製版を今朝天日干ししている状態。通常現像したあとに後露光を行い、版の硬化を高める。夏の間だは日差しが強いので天然の紫外線を使い表側を露光すればガッチリとした版ができあがる。

電気代が高い世の中なので天然の太陽のエネルギーを借りたほうが経済的だ

han

硬化剤を入れるパッド印刷は難しい

昨日の午後はパッド印刷でグラスに名入れを行った、個数は200個だが、途中あることに気づき全てやり直しすることになった。

ガラス製の成形物への印刷はインキの密着が難しい、可能ではあるがベストの状態と条件をそろえてあげなければいけない。

1.脱脂
成形物の表面の脂分をまずアルコール等で落とす作業。これをしなければインキの密着が100%とは言い切れない、脂の上にインキをのせているような感じになってしまうからだ

2.インキの希釈
希釈が薄いと気泡がでたり滲んだり、色が薄かったりといろいろ不具合がでる。完璧にはならないがある程度の濃さを出すには希釈が大切である

3.硬化剤を注入する頻度
硬化剤はどんどんゲル化してくるので粘度が濃くなってくる。印刷の勝手も希釈が濃くなったりゲル化がはじまるとやりにくいので、ある程度のインキに硬化剤を混ぜて1時間以内に印刷する。そのあとはまた新しいインキに新しい硬化剤を入れ、版を洗浄して印刷を開始する

とまぁ印刷が完了するまでいろいろな工程や手間暇がかかっている事は確かではあるがこれをやらなければ綺麗に印刷することができない

今日も忙しくなる、今日明日で残業をしてできるだけのりょうをこなさなければならない

インクも小ロットが欲しい

印刷ニーズの小ロットが増えている中で、唯一対応できていないのがメーカーのインキ販売だと思っている。

最低でも1kg缶、価格はインクの種類により異なるが、それでも1kgを全て使いこなす案件の場合はそれなりの印刷面積があり枚数が万単位でなければなくならない。100個くらいの小ロットの案件でそれもパッド印刷ともなれば1kgのインクを消費するにいったい何年かかるであろうか。

100gとは言わないがせめて500g単位くらいで販売してほしいと思う。インクに消費期限は無いとは思うが、メーカーのHPではある程度の消費期限を設定しその範囲内で使用しなければ性能が劣ると書かれている。そうであればなおさら小ロットで販売してほしいが、メーカーの意向としては恐らく工場のラインを想定したインキの使用なんだと思う。

もし弊社のブログを拝見されている同業の方でインキが小ロットで必要であればお互い助け合う事ができるのでは、と思っている。FacebookやなにかしらのSNSを使い、シルクスクリーン印刷業のグループを作り、インキや資材のわけあいをやったら需要があるとは思っている。

シルクスクリーン印刷の教室

ここ何か月か思っていた事ではあるが、ブログのアクセス検索に出てくる用語と何度かの問い合わせ、近くの長岡造形大学の先生との会話の中でシルクスクリーン印刷に対する認知度と理解度が少ないという事に気づいてきた

それはそれで良いのだが、若手のデザイナーの方や印刷の営業職の方にもっと知ってもらおう思い、年内にでも地元長岡市のまちなかキャンパスでシルクスクリーン印刷教室をやってみようと思いついた

1から10まで説明するわけではないが、デジタル化されているインキジェットの裏側で何がどう動いてカラーになって印刷されてくるかをアナログの印刷 4色カラー分解のCMYKシルク印刷で実演してみようと思う。

色の重ねでほぼフルカラーの印刷ができる、ということを再現すればどれだけの手間暇がかかり色の掛け合わせで無限大のデザインの可能性ができることも理解してもらえるとは思う。

最近感じるのが綺麗なデザインで色数も多いデザインが多くそれを成形物に印刷したいという方が増えている。3次元に印刷できる高価なインキジェットで高いお金を払えばできるであろう、しかしいったい末端価格がいくらになるかがわからないような物がある。

色数を少なく、そして末端価格をある程度適正価格にできるような物をつくらなければ販売するのは難しいのかもしれない。もちろん学生の時は斬新なアイディアで無理であろう物を作ることは素晴らしいとは思う。それを何とか再現するもの我々の仕事なのかもしれない

週末の実験

POM素材、ポリアセタール素材にインキを密着させる実験で土曜は朝から晩まで1日を費やした。

通常POM素材は下処理をしなければインキが密着しない、しかし某社の某インキの場合はセロテープ剥離でもなかなか取れない、しかし爪引っ掻きだととれてしまう。そこで表面素材を粗く下処理をしていろいろなインキで試すことになった。

文字そのものはかなり小さいので位置合わせに製版もルーペを使ってなんとか行い、そこそこ綺麗に印刷できるようになったが、それでもまだテスト段階なので、もし本番になるとしたらもう少し時間をかけて治具とデータを作成しなければならない

サンプルも各インキで100個だったのでなかなか早くは終わらなかったが、一度製版をやりなおして午後にはなんとか一通りのサンプルが出来上がった。一度使えばいらない素材らしいので完璧な密着までは希望していないそうだが、現状維持を希望されている。

POM